国弘喜美代のレビュー一覧

  • 報復

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    テロによって、妻子を失った男の復讐劇。

    その男が、元デルタフォース隊員というところと、一緒に戦う男たちが世界の各種特殊部隊出身の者たちというところがこの作品のみそ。

    とはいえね、細かいところの設定が、ご都合主義と言ってよいかな。もし仮にこれが映画になっていたら、ドンドンパチパチだけが目立つ、B級映画かもね。

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    2024年03月05日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    分かりやすい面白さではなく、後からじわじわ来るような面白さが癖になる短編集だった。
    ミステリー、SF、奇妙な味…
    この何とも言えない読み味が良い。
    徐々に這い上がってくる恐怖が味わえる表題作はお見事。
    この不穏さがたまらない。
    『5セントのお月さま』の起承転結はかなり好き。

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    2024年01月10日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ・フレドリック・ブラウン「死の10パーセント」(創元推 理文庫)を読んだ。私はフレド リック・ブラウンをほとんど知らない。どちらかと言ふとSF 作家だと思つてゐた。さうではあるがミステリー作家でもあつ た。「フレッドは“二面を持つ作家”で、SF作家としてもミステリー作家としても同じくら いよく知られていた。」(ウィ リアム・F・ノーラン「序文ーフレッド・ブラウンを思い起こして」13頁)ここではミステリー作家としてのブラウンである。本書では「序文」以外はフルコース仕立てになつてをり、 最初のオードブルから始まつて最後のコーヒーまで13編所収、うち3編は初訳で、それらはいづれも第二次世界大戦前の若

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    2023年11月04日
  • アオサギの娘

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    スミソニアン博物館に鳥類画家として勤務するロニのもとに、歳の離れた弟から、実家で一人暮らしをしていた母親が手首を骨折して入院しているとの連絡を受ける。母親は、認知症のようだとも言う。介護休暇を申請して実家に戻ったロニは、母親の日記や手紙を読むうち、子どもの頃に事故で亡くなった父親の死の真相を探り始める。

    当時10歳だったロニ、赤ちゃんだった弟。父親や母親への思いは微妙に違う。若い頃の知り合いと再会しながら、当時の状況を探るロニ。真実に気づいてからは一気にサスペンス感が加速していく。ミステリー風味の家族ヒストリーかな? ロマンス風味も少々。
    スミソニアン博物館でもダウンサイジングの傾向にあるの

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    2023年08月11日
  • 氷の双子 THE ICE TWINS

    購入済み

    お前が悪いのか

    これはホラーなのか? ホラーやサスペンス物の最後読み終えた後のスッキリ感がないかな 結局なに?って感じかな

    #ダーク

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    2023年06月15日
  • レックスが囚われた過去に

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    サイコものというより、過去と向き合うサバイバルか。しかし、どこまでが…なのか、まさか全てが?再生はしたのかな。

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    2022年11月06日
  • レックスが囚われた過去に

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    ずっとレックスの思いが過去や現代を行ったり来たり。幼児虐待や監禁の話はかなり読んでいるので、謳われてるサイコサスペンスとはあまり思わなかった。

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    2022年07月08日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

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    モーテル裏の湿地に、ふたりの女の死体が並んでいる。という冒頭から始まるのだが、犯人に関しての描写がことごとく少ないというか無いに等しい。

    主に16歳の少女クララとカジノホテルのスパで働いているリリーのふたりの目線で描かれている。

    クララは、叔母のクラブの稼ぎと占いの店で凌いでるのだが、家賃を滞納し、ついには叔母の段取りで、男の相手をすることになる。
    もともとクララは、人が心にいだいている強い念を垣間見る力を持っていたのだが、次第に不気味で恐いビジョンを頻繁に見るようになる。

    ふたりの死体から徐々に増えていく死体。
    彼女たちが、どう関わっていくのか…
    そして謎の行動をする清掃員のルイス。

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    2022年04月21日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

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    ニュージャージー州アトランティックシティ。叔母のデズとともに暮らす少女クララは、他人の強い思いをビジョンとして視ることができる能力を持っていた。その力を使った占いで生計を立てていた彼女は、ある日行方不明になった少女を捜し出してほしいという依頼を受ける。その日を境に、女性たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになったクララは、カジノホテルのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとする。だが犯人の魔の手はクララたちにもおよび……。

    ミステリというよりも、普通の小説の味わい。

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    2022年04月14日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

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    アメリカのティーンエイジャーを含む若い女性の悲哀が描かれている。タバコや酒そしてドラッグを普通に経験し、金を得る手段として手っ取り早く売春で稼ぐ、そこに男につけ込まれ悲しい運命を辿る。
    この小説は犯罪というサスペンス性より若い女性達の心理面が丹念につづられ、手を差し伸べて救ってあげたい同じ女性としての著者の想いが伝わる。
    読み進めていつ高揚感が来るのか分からず、根気よく読んでそのまま最後に至ると言うふうに、読み終えてなる程ね、と言う感じで終了した。

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    2022年02月24日
  • 報復

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    ネタバレ

    簡単に言ってしまうと、テロ行為によって最愛の妻子を殺された男の復讐劇。目には眼を。
    その報復作戦を実行するために集められたプロの傭兵たち。さながら「特攻野郎Aチーム」か「オーシャンズ11」か。そこにはユーモアの欠片もないが。
    報復は正義なのか。
    どうしても、やはりこういった、やられたらやり返すという行為には、終わりのない不毛な戦いであるとしか思えない。

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    2022年01月26日
  • 寒慄【かんりつ】

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    ネタバレ

    元プロスノーボーダー達5人が、かつて技を競い合った雪山で10年ぶりに再会する。
    ただし、そこには歩行不可能になったオデットと行方不明のサスキアはいない。

    いわゆる、あるある雪山クローズドサークルもので、誘いを掛けたはずの人物は俺じゃないと言い、気づけば10年前の真実を問うかのような不穏なゲームをけしかけられる展開に。

    新鮮味と言えば、テリエ・ハーコンセンやらマクッツイストやらのボード経験者にはたまならないキラーワード。
    確かにこんなスノーボード狂的世界観の小説は今までなかったので、その部分ではテンション上がったけれど、ただこれは一体どれだけの人に刺さるものなのか。

    肝心の本筋は、永遠かと

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    2021年11月06日
  • 寒慄【かんりつ】

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    「寒慄」とはまた、見慣れない単語。スノーボードに興味のある層を引きつけるには、タイトルとしてちょっと硬かったような気がする。前半はチャラくて軽くて、あらまあどうしようこれ読めるかなと思ったけれど、ラストまでいくと、なるほどねとなかなかよく出来てたので、最後まで読めてよかった。

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    2021年08月31日
  • 要秘匿

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    CIA分析官ヴィヴは、米国に潜むロシア工作員の調査に心血を注いでいた。二年に及ぶ暗闘の末、ついにその手がかりを掴んだヴィヴ。だが目にした機密画像に衝撃を受け、彼女は当局への報告をためらう。なぜならロシア側の重要人物として映し出されたのはヴィヴの夫、マットだったのだ!最愛の人物の裏面を知った彼女は決断を迫られる。夫を告発するか、国家を裏切るのか?CIA出身の著者による迫真の諜報スリラー。

    もっとハードな展開を期待していたのだが、残念。
    構成が後出しジャンケンだし。

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    2020年08月15日
  • 要秘匿

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    主人公・ヴィヴィアンはCIA分析官。ロシアのスパイを探る仕事中、敵のPCの中から愛する夫の写真を見つけてしまう。
    陰謀もののハラハラ感もありながら、家族愛、仕事と育児の間に悩む姿など葛藤が細かく描かれている。

    母は強し。

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    2018年12月24日
  • 報復

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    凄いよ。凄いけど…『ストリート・キッズ』『ボビーZ』『犬の力』ときてこれか!ドン・ウィンズロウ、一体どこへ向かってるんだろう…!?

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    2017年09月21日
  • 氷の双子 THE ICE TWINS

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    双子の女の子の一人が死んでしまい、家族が悲しみに包まれている中で、死の原因が事故なのか故意なのかを探っていく話。あーなのか、こーなのか、といろいろ考えさせられたが、結局結局そうなのか、、、とやるせない感じになった。

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    2017年06月06日
  • 報復

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    家族をテロリストの攻撃で失った主人公が、傭兵チームを率いて報復を果たす話。
    前半をたっぷり使って、準備フェーズを描いており、チームを雇うところから、自分も参加することを納得させるところなど、しっかり書かれていて好印象です。
    対して、後半は攻撃をテンポよく描いていて、テンポ感がとても良かったですね。
    最初の家族が亡くなるところの描写がせつなくて印象に残りました。

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    2016年11月27日
  • 報復

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    お久しぶりのウィンズロウ二冊目は、緊迫のミリタリー・サスペンス。すべてを失った男が元兵士の友人たちとともに、自らの手でテロリストに鉄槌を下すというストーリー。

    序盤は面白かったが、チームと合流してから冗長に思え、退屈に感じることもしばしば。テロの真相にひねりがあるわけでもなく、謎解きはシンプルに終了し、そこから先はとことんアクション。各国から集められた傭兵のスペシャリストたちに注目しようにも、人数が多くて把握する気が失せ早々に諦めてしまった。

    ハイテク武器とかクールなアクション・シーンが満載なので読み応えは抜群だが、私はそれを楽しめる読者ではなかったということでしょう。不完全燃焼が悔しいな

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    2016年02月28日