国弘喜美代のレビュー一覧

  • 夜を駆ける女たち

    Posted by ブクログ

    1978年にフロリダ州立大学でおきた殺人事件と、その4年前におきた別の殺人事件。実は同じ犯人と気づいたティナと、州立大学の事件で親友を失ったパメラが、犯人を追う。
    章ごとに年代や中心人物が変わり、時が行きつ戻りつ。登場人物リストを確認しながら読む。衝撃的な事件なのだが、読むのが大変だった。
    実際にあった事件をもとにしたフィクション。被害者の扱いなど、時代を感じさせる。

    0
    2025年11月27日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

    Posted by ブクログ

    最近にわかにはまっているフレドリックブラウンの短編集。
    各短編をコースになぞらえ、オードブルから始まり食後のコーヒーで締めるフレドリックブラウンのフルコースが味わえるという美味しい1冊でした。

    以下お気に入り作品。
    「殺意のジャズソング」
    友人と中古車販売業を営む主人公。ある日友人が何者かに暴行される事件が起こり、犯人の目星がつかないまま、今度は昔の音楽仲間の一人が殺される。
    最後のオチが予想外だった。信頼できない語り手。

    「死の10パーセント」
    俳優崩れの主人公がとあるきっかけで出会った男にマネジメントされトントン拍子にスターへの階段を上っていく。男との約束は、すべての10%を取り分として男に払う、ということ。
    主人公は死神とでも契約してしまったのか、悲惨な末路。そもそもその男と出会ったのが財布を拾って勝手にクレジットカードを使ってしまったからであって、悪いことはするもんじゃないなと思った。

    「真っ白な嘘」「不吉なことは何も」に比べたらオチがよくわからなかったりする作品もあったけど、訳者によるものが大きいのかもしれない。たまたま上記2作品は前2冊と同じ越前敏弥氏訳のものだった。
    3冊のフレドリックブラウンの著書を読んでみて、お酒を飲んだ後車を運転するシーンがたくさん出てくるんですが、飲酒運転が合法な世界なんだろうか。とかどうでもいいことが気になった。

    0
    2025年09月21日
  • 夜を駆ける女たち

    Posted by ブクログ

    1978年、フロリダ州立大学女子寮で2人の学生が殺害され、2人が重傷を負った。犯人を目撃した女子学生社交クラブの支部長パメラに、ティナという女性が近づいてくる。ティナは4年前に起きた友人の失踪事件と今回の事件との関連に気づき、ワシントン州からやってきたのだ。パメラは目撃者としての責任感からティナと犯人を追う決意を固める。調査を進めると、犯人は逃亡中の脱獄犯であることが判明して…。30人以上の女性が殺害された実際の連続殺人事件を元に、女性の視点で現代社会の歪みを描く衝撃のミステリ。

    ポケミスのレーベルから出ているが、ミステリ成分は希薄。

    0
    2025年08月20日
  • テンプルヒルの作家探偵

    Posted by ブクログ

    スランプに陥った作家のラディがムンバイの高級住宅地へ戻った事から始まるミステリ。登場人物も多いけど、それぞれの思惑が錯綜してて楽しめた。

    0
    2025年02月11日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直自分にはあまり合わなかった。オチがあんまり理解できない作品がちらほらあったのと、少し読みにくかった。この短編の中ではタイトルになっている死の10パーセントが1番好きだった

    0
    2024年11月15日
  • 報復

    Posted by ブクログ

    「悪の勝利に必要なのはただ……善人が何もしないことだ」(トルストイ『戦争と平和』)

    9.11とアル・カイーダ殲滅作戦のあとのアメリカに、旅客機が落ちる。
    テロであることをひたすら隠そうとする政府に対し、家族を失った元特殊戦闘員がプロの傭兵集団を使って独自にテロ組織を追い詰める。

    ウィンズロウには珍しく、王道の冒険小説だ。
    『ナヴァロンの要塞』など、個性的なメンバーを率いた戦闘物は、既にたくさんの作者に書かれている。

    それでも、
    「貪るように」、ドン・ウィンズロウの本を読む感覚は変わらない。
    やはり、「アベンジャーズ的」なものは考えて読んではいけない。

    これまでも、この後も、さまざまな小説を繰り出す、ウィンズロウの物語たちのことは、巻末にある杉江松恋氏の解説で良くわかる。

    色々楽しませてくれる、やはりお気に入りの作家です。

    0
    2024年09月22日
  • 象られた闇

    Posted by ブクログ

    ヴィクトリア時代のゴシックミステリー。何やら曰くありげな切絵作家のアグネス。産まれた時に母を失い父違いの姉に育てられるアルビノの少女。彼女は姉の命令で霊媒師を生業としている。
    のっけから、暗くジメジメと霞んだ街の様子が迫ってくる。ミステリと言うよりアグネスと亡き妹、少女と姉のウェストの姉妹の哀しい物語として読めた。

    0
    2024年05月24日
  • 象られた闇

    Posted by ブクログ

    5W1Hがあまり明かされず、一つのWに絞った内容で、あの本を思い出すが、喉切ったら返り血浴びるだろ。

    0
    2024年04月24日
  • 報復

    Posted by ブクログ

    テロによって、妻子を失った男の復讐劇。

    その男が、元デルタフォース隊員というところと、一緒に戦う男たちが世界の各種特殊部隊出身の者たちというところがこの作品のみそ。

    とはいえね、細かいところの設定が、ご都合主義と言ってよいかな。もし仮にこれが映画になっていたら、ドンドンパチパチだけが目立つ、B級映画かもね。

    0
    2024年03月05日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

    Posted by ブクログ

    分かりやすい面白さではなく、後からじわじわ来るような面白さが癖になる短編集だった。
    ミステリー、SF、奇妙な味…
    この何とも言えない読み味が良い。
    徐々に這い上がってくる恐怖が味わえる表題作はお見事。
    この不穏さがたまらない。
    『5セントのお月さま』の起承転結はかなり好き。

    0
    2024年01月10日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

    Posted by ブクログ

    ・フレドリック・ブラウン「死の10パーセント」(創元推 理文庫)を読んだ。私はフレド リック・ブラウンをほとんど知らない。どちらかと言ふとSF 作家だと思つてゐた。さうではあるがミステリー作家でもあつ た。「フレッドは“二面を持つ作家”で、SF作家としてもミステリー作家としても同じくら いよく知られていた。」(ウィ リアム・F・ノーラン「序文ーフレッド・ブラウンを思い起こして」13頁)ここではミステリー作家としてのブラウンである。本書では「序文」以外はフルコース仕立てになつてをり、 最初のオードブルから始まつて最後のコーヒーまで13編所収、うち3編は初訳で、それらはいづれも第二次世界大戦前の若い頃の作品である。
    ・オードブルは「5セントのお月さま」、これが「ブラウンの商業誌デビュー作で」(「編者解説」436頁)あり、初訳である。月を望遠鏡で5セントで見せようといふ男の話、最後はそれが「望遠鏡で犯行現場の見物、五十セントだよ!」(26 頁)と変はる。ごく短い作品である。記念すべきデビュー作ゆゑにオードブルにふさはしい。スープは「へま」、これも戦前の作品だが旧訳がある。ただし初出誌のみである。当時、敵国だつたドイツのスパイになれといふ、これもごく短いから、 スープにはふさはしさうであ る。以下、魚料理2,口直し1,コールドミート3,サラダ 1、ローストミート2,デザート1、コーヒー1と続く。魚や 肉料理はさすがに食ひ出があ る、いや、読み出がある。コー ルドミートの「フルートと短機関銃のための組曲」「死の警 告」は初訳、戦前のパルプマガジン発表作である。「組曲」がおもしろい。「日本の大家の有名な作品に類似のアイデアがある」(439頁)らしいが、私はそれを知らない。これも密室物なのであらうか。外から撃たれたといふのだから違ふのだらう、たぶん。個人的にはこのタイトルが気が効いていておもし ろいと思ふ。これがポイントになる。かういふ曲、フルートの 吹き方はどんな楽器でもあり、 それはミステリーにもなるのであらう。ミステリーをよく知つ てゐる人には当然のことであつても、私には決してさうではなかつた。「死の警告」には「犯人のしゃあしゃあとした登場ぶりが、最後まで主人公を苦しめるところ」(同前)とある。私にはこれよりも旧訳のある今一つのコールドミート、「球形の食屍鬼」の方がおもしろかつた。食屍鬼はもちろんグールとのルビがつく。これも戦前のパ ルプマガジン発表作、大江健三郎の「死者の奢り」みたいなも のだといふのはあまりに大雑把だが、検死局の死体置き場とい ふ点では似てゐるとも言へる。 主人公が学生であり、ここのバイトで稼いでゐる点も似てゐる。違ふのは事件性である。こ ちらは殺人事件が起きて主人公はそれに巻き込まれる。密室である。ただし、人が通れないほどの換気扇口が外に開いてゐる。主人公は第一発見者である。さてどうなるか。「金枝篇」を読む主人公ゆゑにポイン トは食屍鬼であらう。といふことで、大江とは全く別の世界が展開する。グールが出てくると ころなどはパルプマガジンにふさはしい。タイトルは原題の直訳である。勘の良い人ならばこれで犯人を推測できてしまひさうである。これ以外は戦後の作 品である。私にはエド・ハンター物2編以外はパルプマガジ ン所収作の方がおもしろかつた。さういふ作品を読んできた といふことがあるかもしれない。ブラウンであらうが誰であ らうが、古くて安つぽいけれど パルプマガジンはおもしろいのである。本書は日本オリジナル 傑作集であるらしい。短編全集もある作家である。それをこのやうに並べるのは一つのアイデ アであつた。

    1
    2023年11月04日
  • アオサギの娘

    Posted by ブクログ

    スミソニアン博物館に鳥類画家として勤務するロニのもとに、歳の離れた弟から、実家で一人暮らしをしていた母親が手首を骨折して入院しているとの連絡を受ける。母親は、認知症のようだとも言う。介護休暇を申請して実家に戻ったロニは、母親の日記や手紙を読むうち、子どもの頃に事故で亡くなった父親の死の真相を探り始める。

    当時10歳だったロニ、赤ちゃんだった弟。父親や母親への思いは微妙に違う。若い頃の知り合いと再会しながら、当時の状況を探るロニ。真実に気づいてからは一気にサスペンス感が加速していく。ミステリー風味の家族ヒストリーかな? ロマンス風味も少々。
    スミソニアン博物館でもダウンサイジングの傾向にあるのだと、別なところにも反応してしまう。

    0
    2023年08月11日
  • 氷の双子 THE ICE TWINS

    購入済み

    お前が悪いのか

    これはホラーなのか? ホラーやサスペンス物の最後読み終えた後のスッキリ感がないかな 結局なに?って感じかな

    #ダーク

    0
    2023年06月15日
  • レックスが囚われた過去に

    Posted by ブクログ

    サイコものというより、過去と向き合うサバイバルか。しかし、どこまでが…なのか、まさか全てが?再生はしたのかな。

    0
    2022年11月06日
  • レックスが囚われた過去に

    Posted by ブクログ

    ずっとレックスの思いが過去や現代を行ったり来たり。幼児虐待や監禁の話はかなり読んでいるので、謳われてるサイコサスペンスとはあまり思わなかった。

    0
    2022年07月08日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

    Posted by ブクログ

    モーテル裏の湿地に、ふたりの女の死体が並んでいる。という冒頭から始まるのだが、犯人に関しての描写がことごとく少ないというか無いに等しい。

    主に16歳の少女クララとカジノホテルのスパで働いているリリーのふたりの目線で描かれている。

    クララは、叔母のクラブの稼ぎと占いの店で凌いでるのだが、家賃を滞納し、ついには叔母の段取りで、男の相手をすることになる。
    もともとクララは、人が心にいだいている強い念を垣間見る力を持っていたのだが、次第に不気味で恐いビジョンを頻繁に見るようになる。

    ふたりの死体から徐々に増えていく死体。
    彼女たちが、どう関わっていくのか…
    そして謎の行動をする清掃員のルイス。

    さまざまな角度からそれぞれの声を聞いているようで…
    それは、いろんな場所で虐げられている者たちの、顧みられることのない者たちの声だろう。

    救いは、あるのか…とさえ思ってしまう事件であるのにスッキリ解決しない。
    消化しづらい結末なんだが。

    0
    2022年04月21日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

    Posted by ブクログ

    ニュージャージー州アトランティックシティ。叔母のデズとともに暮らす少女クララは、他人の強い思いをビジョンとして視ることができる能力を持っていた。その力を使った占いで生計を立てていた彼女は、ある日行方不明になった少女を捜し出してほしいという依頼を受ける。その日を境に、女性たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになったクララは、カジノホテルのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとする。だが犯人の魔の手はクララたちにもおよび……。

    ミステリというよりも、普通の小説の味わい。

    0
    2022年04月14日
  • 塩の湿地に消えゆく前に

    Posted by ブクログ

    アメリカのティーンエイジャーを含む若い女性の悲哀が描かれている。タバコや酒そしてドラッグを普通に経験し、金を得る手段として手っ取り早く売春で稼ぐ、そこに男につけ込まれ悲しい運命を辿る。
    この小説は犯罪というサスペンス性より若い女性達の心理面が丹念につづられ、手を差し伸べて救ってあげたい同じ女性としての著者の想いが伝わる。
    読み進めていつ高揚感が来るのか分からず、根気よく読んでそのまま最後に至ると言うふうに、読み終えてなる程ね、と言う感じで終了した。

    0
    2022年02月24日
  • 報復

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    簡単に言ってしまうと、テロ行為によって最愛の妻子を殺された男の復讐劇。目には眼を。
    その報復作戦を実行するために集められたプロの傭兵たち。さながら「特攻野郎Aチーム」か「オーシャンズ11」か。そこにはユーモアの欠片もないが。
    報復は正義なのか。
    どうしても、やはりこういった、やられたらやり返すという行為には、終わりのない不毛な戦いであるとしか思えない。

    0
    2022年01月26日
  • 寒慄【かんりつ】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    元プロスノーボーダー達5人が、かつて技を競い合った雪山で10年ぶりに再会する。
    ただし、そこには歩行不可能になったオデットと行方不明のサスキアはいない。

    いわゆる、あるある雪山クローズドサークルもので、誘いを掛けたはずの人物は俺じゃないと言い、気づけば10年前の真実を問うかのような不穏なゲームをけしかけられる展開に。

    新鮮味と言えば、テリエ・ハーコンセンやらマクッツイストやらのボード経験者にはたまならないキラーワード。
    確かにこんなスノーボード狂的世界観の小説は今までなかったので、その部分ではテンション上がったけれど、ただこれは一体どれだけの人に刺さるものなのか。

    肝心の本筋は、永遠かと思うような継続する膠着状態と、主人公ミラの謎の負けん気(この状況でバックフリップに挑む!?)と移り気に終始振り回される。
    現在と10年前を行きつ戻りつする構成を取るのであれば、劇的な事実の判明による変化がしばしば訪れるか、モザイクが晴れるかのような展開を期待するものだが、一向に関係者達の糸は絡まり合っていくばかり。

    通底する緊迫感自体は悪くないと思うのだが、その源であるビックバン的色恋沙汰や主人公の主観に左右されまくる疑いの矛先に疲れを感じた。

    うーん、どうしても感情移入できなかった。

    0
    2021年11月06日