佐々木徹のレビュー一覧

  • 英国古典推理小説集

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    英国における、推理小説というジャンルが確立されていく様子がわかる選集。

    一作目がディケンズの『バーナビー・ラッジ』
    ディケンズといえば、『クリスマス・キャロル』『大いなる遺産』等、有名な作品がたくさんあるけど、推理小説は初だった。そして書評をポーが書いているという。なんたる贅沢!

    その他の作品も味わいがあり、最後は長編で読み応えがあった。ザ・古典で好きな感じだった。

    推理なので内容書かないように気をつけると書くことなくなる…

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    2024年12月15日
  • 英国古典推理小説集

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    古びたのは否めないが、興味深く読めた。
    ただ、オッターモールやイズリアルとか、最初読んだときはもっと感銘を受けたのにな。小六か中一か。あれから感性鈍ったんだな。

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    2024年08月08日
  • 恋愛カウンセラー マキの貞操ファイル ファイル1

    匿名

    購入済み

    体験談

    軽めなHの体験談みたいなショートストーリーの連続。活字で読むより漫画の方がいい人にとっては良い昨日かと。

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    2024年05月01日
  • 大いなる遺産 下

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    「大いなる遺産」が誰からの贈り物なのか、物語が展開していく。

    友情、恋愛、ユーモア、ミステリなど、あらゆるテーマを内包していてかつ読みやすく、面白い。

    テーマの豊富さに加えて、掌を返す人と変わらない人、都会と田舎、金持ちと貧乏、さまざまな対比が織り込まれていて、何を軸に読み進めるかによっても感じ方が変わるように思う。

    あとはやっぱりキャラクターが立ってるなぁと思う。かなりの人数が登場するがみんなそれぞれに個性的で、好きな登場人物がわかれそうだなと思った。ウェミックが良い。


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    「今日は痛みはひどいですか?」
    「文句は言わねぇよ、ピップ」
    「ほんとに一度も言いませんね」

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    2022年12月21日
  • 大いなる遺産 上

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    序盤の純粋無垢なピップと、エステラに馬鹿にされて自分の生活を恥じるようになるピップ、莫大な遺産を手にして以前の生活環境を見下すピップの様子が描かれる。

    新しい世界を知って興味や憧れを持った時、自分の慣れ親しんできた世界を相対化して比較検討するための尺度を得る。これまでは測るという発想そのものがなかったが、突然自分の身の回りを測るようになる。(自分にとっては)新鮮な外部を基準にしているのでそれらはひどく下品で価値のないものに思える。憧れに向かっているというだけで自分がなんだか崇高に思えて、同時に周りの人がその尺度を持っていないことがもったいないと思うようになり、自分の尺度を押し付けようとしてし

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    2022年12月11日
  • 荒涼館 四

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    エスターと長らく一緒にいたので、終わってしまうのがなんだかさみしい。荒涼館、時々戻ってきたい物語です。

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    2022年10月29日
  • 完全解説 ウルトラマン不滅の10大決戦

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    「チャックを閉めた瞬間、古谷敏はウルトラマンという宇宙人になる」by金城哲夫

    やくみつるとウルトラマンのスーツアクターだった古谷敏の対談。やくみつるの選んだ斬新な視点の10大決戦。

    ウルトラマンに関する書籍は数あれどアクションシーンにテーマを絞った作品は珍しいだろう。

    わずか3分のウルトラマンの地上の戦い、スーツアクターが回想する死闘。それを見ていた小二のやく少年。制作サイドの思いが視聴者に確実に伝わっていたことだろう。

    ウルトラマンが単なる子供向けの番組表でなく歴史に残る名作たる所以に迫る楽しい対談でした。

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    2021年11月28日
  • 完全解説 ウルトラマン不滅の10大決戦

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    ・初代ウルトラマンが好きで、三回変化したウルトラマンのマスクが判別できて、スーツアクターがセブンのアマギ隊員ってことぐらいを知ってる人なら楽しめる。さらにマニア度が高い人ほど、本書の面白みを味わえるだろう。

    ・ウルトラマンを、世界観やら社会風刺やらという側面から捉えた著作は数多いが、編著者が自負する通り、戦いそのものにフォーカスをあてたものは、これまでになかったように思う。幼少期に視聴していた頃は、そのシーンこそが楽しみであったはずなのに、虚をつかれた感じだ。

    ・タイトル通り、名勝負が10番、取り上げられているわけだが、戦いそのものに焦点をあてているので、その顔ぶれには「?」と感じるものも

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    2021年09月12日
  • 大いなる遺産 下

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    読者の予想を裏切る顛末で面白く読み進めることができた。
    生活している階層の違いや、より上流へのあこがれなど、現在においても相通ずるテーマが盛り込まれているように思う。

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    2021年09月06日
  • 完全解説 ウルトラマン不滅の10大決戦

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    書店で目に止まり思わず購入。一気に読んでしまった。

    ウルトラマンの戦闘部分に焦点を当てた解説・対談本というのは確かに初めてと思う。色々脱線しながらも、スーツアクターを務めた古屋氏も交えた対談はとても面白かった。そして読んでいたらウルトラマン見返したくなってきたな・・・

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    2021年08月22日
  • ズリイカ・ドブソン 20世紀イギリス小説個性派セレクション3

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    これはコメディーのくくりであるとしても笑えないなぁ。個人的にはホラーか悲劇として読んだけれど、クスッと笑うところもあって喜怒哀楽全てあり味わい深かった。若く賢い青年たちの儚く脆い精神性。「寄宿生テルレスの混乱」も然り、寄宿舎という世界は独特なスモールワールドがあるんだろうなぁ。「ドブソンよ、早く老いてくれ~」

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    2020年04月04日
  • Apache Spark入門 動かして学ぶ最新並列分散処理フレームワーク

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    scalaのインストール方法から解説されていたり、一口にSparkと言っても何種類か用途の違うAPIがあるので、それらが丁寧に解説されていて役立ちました。

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    2016年12月10日
  • 大いなる遺産 下

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    読み応えたっぷり。上下巻をヒトツキくらいかけて読んでしまった。これからこの映画を観ようと思う。複雑な話だけど教訓の多い話。

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    2012年05月18日
  • 週刊プレイボーイのプロレス

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    80年代ではなくて90年代。
    専門誌ではなくて週刊プレイボーイ。
    この頃から「プロレス記事が載っているから」
    と自分に言い聞かせながら、
    気持ちはグラビアに移行していましたね笑
    でも、面白くて一気に読めました。

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    2025年11月08日
  • 荒涼館 三

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    大長編四分冊中の三冊目。

    二冊目で失明したかに見えた主人公エスターの視力は戻ったものの、感染症の後遺症で美貌は失われる。しかし、周りの人たちは一貫して優しい。特に、荒涼館の主人ジャーンダイスに至っては、プロポーズするくらいだ。

    リチャード・カーストンは相変わらず最低の甘ちゃんで周りの人を悪い方へ引き摺り回す。リチャードとスキンポールの人格未熟者コンビには唖然とする場面が多いが、スキンポールに奥さんと三人の娘がいると知り、更に驚く。

    レディ・デッドロックの醜聞を握った弁護士タルキングホーンは、準男爵夫人を脅すのかと思ったら、そうはならず、逆に殺される、という驚きの展開。最終巻はどんな展開に

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    2025年10月11日
  • 60年目のスペシウム光線(小学館新書)

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  60年目のベーターカプセル
    第2章  60年目のスペシウム光線

    <内容>
    第1章が、ウルトラマンの脚本家金城哲夫に関する話。第2章が、ウルトラマンの中に入っていた古谷敏とやくみつる、佐々木徹の対談。佐々木徹がはしゃぎすぎでちょっとウザいが、スペシウム光線を使わなかった話を、現場にいた古谷敏が裏話を交えながら話してくれるので、当時の様子がわかって面白かった。

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    2025年10月06日
  • 荒涼館 二

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    大長編四冊中の二冊目。物語はゆっくりと加速していく感じ。

    古道具屋クルックの下宿人・代筆屋ネモの正体を複数筋のひとたち(“謎の女性”や弁護士事務所員ガッピー)が探る中、主人公エスターは浮浪少年ジョー・若年メイドチャーリー経由で感染症に罹って失明する(したのか?)。

    準男爵夫人レディ・デッドロックと他の登場人物との間の意外な関係が明らかになって、、と少々推理小説的な展開も重なって、後半どういう展開が待っているのか楽しみだ。

    エスターが一人称で語る章のエスターによる人間描写はくすりと笑える箇所が多く、レフ・トルストイの筆に似た味わいだった。

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    2025年09月19日
  • 荒涼館 一

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    村上春樹の短篇集『東京奇譚集』の中の『偶然の旅人』の中に、この作品が印象的に登場する。ディケンズは『二都物語』しか読んだことがなく、何となく心に引っ掛かっていたので手に取った。

    ザ・長編を読み続けられるか否かの基準で言うと、『カラマーゾフの兄弟』と『失われた時を求めて』の間。(大概の作品はこの間に入ると思うけど)

    舞台は19世紀半ばのロンドン周辺。いろんな階級、いろんな人格の人物が登場するが、1番いけすかないのは、リチャード・カーストン。中二病が拗れたヤツのイギリス版。こういう人物を見ると、革命は正しかったのかなと思ってしまう。

    19世紀の古典を読むと、人類は、テクノロジーを別にすれば、

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    2025年09月12日
  • 英国古典推理小説集

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    ネタバレ

    推理小説というジャンルの歴史を辿る。

    まだ推理小説を誰も知らない頃に書かれた作品たちがだんだんと推理小説っぽくなっていく。謎があって、探偵がいて、推理する。ポーの書評にあるように、フェアだとか、伏線がちゃんとしているかとか、そういうのもまだ整っていない。ポーは結局謎を解き明かすより、謎を謎のままにしておく方をよしとしたと解説にはあるが、その他のおびただしい人たちが「犯罪(あるいは何らかの事件)が発生し、それを探偵役の人物(素人もしくは玄人)が論理的な推理を働かせて解決するプロセスを主眼とした物語」(p.3)である推理小説を作り上げてくれてよかったと思う。だって面白いもん。もちろん解かれない謎

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    2025年08月13日
  • 恋愛カウンセラー マキの貞操ファイル ファイル1

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    人それぞれの性癖や付き合い方が見えて面白い。
    若さもあってか本能に従って活き活き生きる姿が羨ましくおもった

    #ドキドキハラハラ #アツい

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    2023年06月17日