あらすじ
テレビ放映から55年、映画『シン・ウルトラマン』も公開予定など、いまだ幅広い世代に人気を誇る『ウルトラマン』。だが、「怪獣と戦う空想特撮作品」にもかかわらず、そのバトル自体にフォーカスした本はこれまでなかった。そこで小学生時代に本放送を見て以来の大ファン、漫画家のやくみつる氏が「10大決戦」を選出し、ライター佐々木徹氏とともに、〈ウルトラマンになった男〉スーツアクターの古谷敏氏に、戦いの舞台裏を聞いていく。ゼットン、ジャミラ、ゴモラ…はもちろん、意外な怪獣も登場。さらに、ウルトラマンが新世紀エヴァンゲリオンやブルース・リーの映画に影響を与えた話、スペシウム光線誕生に力道山が関係していた裏話、ウルトラマンがなぜあの怪獣にあの技を使ったのか、なぜあの怪獣を倒さなかったのか…など、鼎談は思いがけない展開に。巻頭カラー口絵では、ウルトラマンと10大決戦怪獣の、懐かしのバトルシーンも掲載!
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Posted by ブクログ
面白い視点で選んだ面白い順位だった。
タダが一位っていうのは、どうも納得出来ないけど何度も見たくなる戦いと言えばそうなのかも。
今はYouTubeで何度でも見れるしね。
タダは2回変身シーンが有るのが昔からお得な気がしてた。シーボーズはウルトラマンのアクションが外人みたいと子供心に思ったものだ。(困ったポーズね。)ギャンゴ、ケロニア?ふーん。
ゼットンもゴモラも入ってたから良しとしましょう。
バルタン星人が入ってないのが唯一の不満。(2回目登場、テレポーテーションがある回)
名作はいつまでも語れます。
Posted by ブクログ
「チャックを閉めた瞬間、古谷敏はウルトラマンという宇宙人になる」by金城哲夫
やくみつるとウルトラマンのスーツアクターだった古谷敏の対談。やくみつるの選んだ斬新な視点の10大決戦。
ウルトラマンに関する書籍は数あれどアクションシーンにテーマを絞った作品は珍しいだろう。
わずか3分のウルトラマンの地上の戦い、スーツアクターが回想する死闘。それを見ていた小二のやく少年。制作サイドの思いが視聴者に確実に伝わっていたことだろう。
ウルトラマンが単なる子供向けの番組表でなく歴史に残る名作たる所以に迫る楽しい対談でした。
Posted by ブクログ
・初代ウルトラマンが好きで、三回変化したウルトラマンのマスクが判別できて、スーツアクターがセブンのアマギ隊員ってことぐらいを知ってる人なら楽しめる。さらにマニア度が高い人ほど、本書の面白みを味わえるだろう。
・ウルトラマンを、世界観やら社会風刺やらという側面から捉えた著作は数多いが、編著者が自負する通り、戦いそのものにフォーカスをあてたものは、これまでになかったように思う。幼少期に視聴していた頃は、そのシーンこそが楽しみであったはずなのに、虚をつかれた感じだ。
・タイトル通り、名勝負が10番、取り上げられているわけだが、戦いそのものに焦点をあてているので、その顔ぶれには「?」と感じるものもあるかも知れない。それがまたよい。そして、その時にどんな感情が現場にはあったかを、実際にそこにいたスーツアクターの古谷敏が語るのだから素晴らしすぎる。しかも、ブルース・リーがジラースの回を参考にしていたかも知れない、なんてエピソードまで飛び出したりして、初代マン好きな人にとってはちょっと「奇跡」のような本です。
Posted by ブクログ
書店で目に止まり思わず購入。一気に読んでしまった。
ウルトラマンの戦闘部分に焦点を当てた解説・対談本というのは確かに初めてと思う。色々脱線しながらも、スーツアクターを務めた古屋氏も交えた対談はとても面白かった。そして読んでいたらウルトラマン見返したくなってきたな・・・