山中ヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当は星4つくらい付けたい。すごくおもしろくて3巻まで一気に読んだ。
でも4つはなんか付けるの悔しい。
全面的に少し惜しい。敦っちゃんが信成を本当に好きなら良かったのに。いや好きだろうけど、恋じゃないだろアレ。
そしたら、遼→敦子→信也→至の図が成り立ったのに。
この世で一番不幸なことは、人を好きになることだ。
とか、繰り返し言ってフリはばっちりなくせに、敦っちゃんが誰にも恋しないんだもん。好きになった結果傷つきましたっていうのもないんだもん。3巻まで読んで、敦っちゃんがあそこまで頑張る理由は、一貫して、「優しくされて嬉しい」ってことだけ。
そして3巻までの展開だと、敦子は普通に遼を好きに -
Posted by ブクログ
時代物。生まれた時から女の子として育てられ、いやいや嫁入りという設定は好物だけど、良作が続出してるんですよね…
この作品の鈴もそんな生い立ちを経て、札差丸角屋に嫁ぐことになります。武士の家に生まれながら、母親が側室で本妻の悋気を恐れたために、女の子として育てられているわけです。
鈴は女の姿に甘んじているわけではなく、強気で男としての矜持も持ち合わせているのが好感持てます。
町で与太者に絡まれた鈴を助けてくれた町人の新三郎に男を感じ、男として生きようと目覚めた直後に、父親から借金のカタとして嫁ぐよう命じられてしまいます。「男」っていっぱい書いてるシーンにキュンとさせられました。思い通りにならな