高樹のぶ子のレビュー一覧

  • トモスイ
    アジアを題材にした短編集。
    これはかなり好みが分かれる様だ。私は結構好きだった。特に「トモスイ」は初っ端からかなり癖の強い (文体はかなりあっさりなのだが) 作品なので、ここで分かれそう。こちらは第三の性に寛容なタイからインスピレーションされた作品。トモスイの描写はちょっと気持ち悪い感じはある、なん...続きを読む
  • 私が愛したトマト
    こんな生活してみたいなっていう憧れの雰囲気と、不穏な幻想が入り混じったような感じ。ずっと意識下に死がうっすらと漂っている。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • マルセル
    ドロっとした実在の未解決事件をもとに、個性豊かな架空の登場人物たちが片や迫り、片や追い詰められる。期待以上の作品だった。
  • マルセル
    ドロっとした実在の未解決事件をもとに、個性豊かな架空の登場人物たちが片や迫り、片や追い詰められる。期待以上の作品だった。
  • 透光の樹
    めっちゃ苦しくて切なくて恐ろしかった。
    勝手に話にのめりこんでしまって本当に辛かった(/_;)
    中年男女の大恋愛は本当に恐ろしい
    こんなにも人を狂わせるものなのかと
    話を読み進めるにつれて、表紙の意味が分かってくるげんけど、
    これがまた切ない(/_;)胸が締め付けられる(/_;)

    鶴来の話で近所や...続きを読む
  • 光抱く友よ
    【美しさと緊張感が漂う女性同士の関係を描く名作】

    大学教授を父に持つ、ごく普通の家庭で育った優等生の相馬涼子。一方、アル中で障害を抱える母親を持つ、不良少女の松尾勝美。二人の女子高生が微妙な距離を保ち、緊張感を持ちながら淡い友情を重ねていく過程を美しい文体で描いた『光抱く友よ』。美しい文体ながらも...続きを読む
  • マルセル
    新聞記者の千晶は、同じく新聞記者だった亡き父が残した、マルセル盗難事件に関する資料を見つける。それを追う中で出会った恋、様々な人物、そして謎。とにかく最後まで止まらない。面白かった。
  • マルセル
    新聞記者の千晶は、同じく新聞記者だった亡き父が残した、マルセル盗難事件に関する資料を見つける。それを追う中で出会った恋、様々な人物、そして謎。とにかく最後まで止まらない。面白かった。
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • マルセル
    1968年12月といえば 何といっても府中の3億円事件。 個人的には地元だったので、もうその話題ばかりで このマルセル盗難事件が起きたなんて少しも知らなかった。毎日新聞連載中は 1-2回読んでみたことがあったけど 途中だったので良く分からなかった。やはりこの事件が1968年の 同じ窃盗事件で未解決で...続きを読む
  • マルセル
    1968年12月といえば 何といっても府中の3億円事件。 個人的には地元だったので、もうその話題ばかりで このマルセル盗難事件が起きたなんて少しも知らなかった。毎日新聞連載中は 1-2回読んでみたことがあったけど 途中だったので良く分からなかった。やはりこの事件が1968年の 同じ窃盗事件で未解決で...続きを読む
  • マルセル
    実際にあった絵画盗難事件の知られざる一面、そして真相は・・・という壮大なミステリー。ストーリー展開の早さ、意外さにページを繰る手が止まらなかった。
  • マルセル
    実際にあった絵画盗難事件の知られざる一面、そして真相は・・・という壮大なミステリー。ストーリー展開の早さ、意外さにページを繰る手が止まらなかった。
  • 光抱く友よ
    芥川賞受賞作。少しでも不純なものを見つけたら、たちまち全てが嫌になってしまう、その時期にある葛藤を思い出した。人間の根底にある1つのドラマを見ているようだった。
  • 光抱く友よ
    私はあんまり作家によって作風が女性的だとか男性的だとか思わないんですけど、この本に限っては本当に女性でないと描けない世界だなと思いました。
    本当に繊細で心の裏側まで透け出るような奇妙な透明感があります。

    個人的に好きだったのは二篇目の「揺れる髪」です。
    すべてが砂糖の砦の上でのできごとかのように、...続きを読む
  • 満水子 下
    主人公”満水子”の結末がそうなるであろうと、
    読み進めていくうちに予測することはできるのだ。
    しかし、その予測の正誤にかかわらず、
    彼女にまつわる出身地の秘密や、背負ってきた柵の謎を、
    サスペンスタッチで解き明かされていく過程が圧巻。
    大人の男女の性愛の深さも、
    高樹氏ならではのタッチで表現されてい...続きを読む
  • 透光の樹
    高樹氏の作品の中で、一番好き!

    死を目前に控えた男は、これほど性に貪欲になれるのだ。
    貪るという言葉が似合う大人の恋愛。
    性は生とシンクロしているのだと思う。
    切なくて切なくて。。
  • 透光の樹

    女性作家の恋愛小説は、とかく女性はエゴイスト、男性は作品の部品として軽薄に描かれる傾向が強くめったに真面目に読めないが、この作品における謙虚で内省的な男女はスッと自分の中に入った。
    所々説教臭く不倫も関わる点を抜きに、物語の流れも良く、中年男女であるからこその瑞々しさ、過不足のないボリュームで久々...続きを読む
  • 明日香さんの霊異記
    奈良の飛鳥寺にお参りに行く前にと読み始めました。

    奈良を舞台に、薬師寺に勤める主人公、明日香が日常に起こる怪異を『日本霊異記(平安時代初期に書かれた善悪の応報を説いた仏教説話集)』をもとに紐解いていく謎解き短編集。
    地名の由来や方位などが事件と絡み合い、奈良の地図を片手に読みたい本です。
    文中で「...続きを読む