【感想・ネタバレ】マルセルのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ドロっとした実在の未解決事件をもとに、個性豊かな架空の登場人物たちが片や迫り、片や追い詰められる。期待以上の作品だった。

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2014年03月02日

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新聞記者の千晶は、同じく新聞記者だった亡き父が残した、マルセル盗難事件に関する資料を見つける。それを追う中で出会った恋、様々な人物、そして謎。とにかく最後まで止まらない。面白かった。

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2013年03月13日

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1968年12月といえば 何といっても府中の3億円事件。 個人的には地元だったので、もうその話題ばかりで このマルセル盗難事件が起きたなんて少しも知らなかった。毎日新聞連載中は 1-2回読んでみたことがあったけど 途中だったので良く分からなかった。やはりこの事件が1968年の 同じ窃盗事件で未解決で事項を迎えたという事を知った時に、無性に読みたくなった本。この著者の書物は初めてだったが、すんなりある懐かしさを持って入ることが出来た。
最後までミステリアスで あのダビンチココードを思わせるような係累探しも
興味深い。またロートレック展で マルセルに日本に来てほしいな....

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2013年01月07日

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実際にあった絵画盗難事件の知られざる一面、そして真相は・・・という壮大なミステリー。ストーリー展開の早さ、意外さにページを繰る手が止まらなかった。

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2012年06月10日

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初の高樹のぶ子作品でした。

京都とパリと団子坂が舞台で、ひたすらにお洒落です。
絵画とコーヒーと新聞がモチーフで、とても意識高い系です。
あぁ、この小説に登場人物になりたい、できればヒロイン千晶になりたい。

そんな風に思うのは久々のことでした。
オススメです。

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2021年02月14日

Posted by ブクログ

この本、単行本なのだけどBookOFFで360円で売っていた。調べてみた感じ、まだ文庫化されていないのに。高樹のぶ子の小説は一筋縄ではいかない面白さがあるのだけど、簡単に読みこなすつもりだと少しとっつきにくいのか。
このマルセルはロートレックの秀作で、京都国立近代美術館で盗まれ、8年後にみつかた事件。これを背景にして自分の出目を探ることになる主人公。京都、そしてフランへと何かに惹きつけられるようにロートレックと出生の事実にせまっていく。360円なんてとても思えないこの世界に乾杯したくなった。

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2015年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったけど、ミステリーとしては???な部分が多い。
絵は誰が盗んだの?葉子さんは事故死?自殺?なぜ復讐されなければならないの?
最後の方ミステリーらしく盛り上がるけどあまり必然性が感じられない。危険ならパリに呼ばなければいいのに。葬儀の時に来日しているならその時に顔は見れるはず。
長い分ミステリーとしては謎がすっきりしない。

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2012年08月27日

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分厚い本ですが、読み始めると止まらなくて一気読みしてしまいました。

ラストは実に感動的です。
日々、仕事や諸々に頑張っているヒロインが幸せを掴んでいくお話はいいですね。

幸せな読書時間でした。

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2012年07月29日

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今年読んだ本のなかでベスト3に入る作品。毎日新聞の連載小説だったとのことだが、実に緻密に書き上げられている。新聞記者だった一人身で自分を育ててくれた父なきあと、その父が残した昔の名画盗難事件にまつわる謎に偶然取り組むことになる娘。その事件がおきた京都で出会ったひとたちが何らかのかたちで事件にかかわっているのは感じるがだれも真相は話してくれない。関係者のひとりがなくなってその葬儀にパリから参列した人からのメールから絡まった謎の糸が解け始める。緻密な物語構築がなされているので、筋が少し読めても最後のページまで緊張感をもって読むことができた。秀作です。高城のぶ子って恋愛小説家だとおもっていましたが、おみそれしました。

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2012年07月09日

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期待しないで読み始めて、予想外の面白さでした。
昨年の毎日新聞連載小説。実に読み応えのある作品でした。
作者の今までの作品と、少し雰囲気が変わったかも。一種の推理小説の要素もあり、作者お得意の男女の機微もあり、ラストのどんでん返しは驚きでした。もう一つの舞台として登場するパリ、作品のテーマであるロートレックの絵、など、さすがの表現力、描写力。満足。

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2012年05月16日

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京都とフランスを舞台とする華麗な感じのミステリーだった。
有名絵画の裏にはこんな話もあるかもしれない。
新聞記者の父親の仕事に向き合い、同じ新聞記者の娘が段々ひも解いていく様が面白かった。
ちょっと中途半端な恋愛storyが話の流れを中断する用にも感じた。
母親との再会という最後はちょっと意外な展開だった。

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2012年05月07日

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ミステリーであり恋愛物でもある。新聞記者である千晶が持ち前の探索能力を生かして、父の残したノートをもとに死んだ母の謎に迫る。ありえないようで、あるかもしれない父母の愛の形に納得できるかどうかが、この物語の好き嫌いを分けると思う。

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2012年05月04日

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高樹のぶ子さんの作品は初めて。文章は丁寧に書かれているが、読みやすかった。所々、人生についての教訓めいたフレーズも挿入されている。それがストーリーと見事にマッチし、何とも言えぬ絶妙の味を出している。
登場人物の性格が明確でわかりやすい。オリオさんの存在は大きく、主人公の揺れ動く気持ちが、巧みに表現されている。
全体の構想もしっかりしているし、意外な展開を最後まで楽しめた。

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2012年05月04日

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新聞記者の娘が父の遺したノートから自分のルーツを辿っていく。
ロートレックのマルセルにまつわる物語。
ミステリー仕立てで謎めいているので私には読みにくかったが、力作であることはまちがいない。
絵画の真贋をめぐる話としては原田マハの『楽園のカンバス』もおもしろかったが、この作品もテーマは同じだ。

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2012年05月04日

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1968年、日本で起きたロートレックの名画『マルセル』盗難事件。新聞記者だった父が事件を追い続けていたことを、遺された父の取材ノートから知った千晶は、未解決の謎を辿り始める。
死ぬまで執着したこの事件を通して父を理解するため。
「死んだ」と聞かされていた母を探すため。
自らも新聞記者となった性から、未解決事件への興味。

ただ単純に『マルセル盗難事件』について描かれた作品と思い読み始めたけれど、どちらかというと父・母を追い求める娘の物語という面が多いのかも。
最後には、盗難事件が大きな組織犯罪へも繋がってくる。
「あれ、ここで終わっちゃうの?」感も残るけれど、この先を続けるとなると上下巻の分量になってしまうのだろうな。
ということからも、やっぱり父・母を追い求める娘の物語なのだなぁ。

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2019年02月21日

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新聞記者の千晶は父が遺した取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。1968年、嵐吹き荒れた時代の不可解な事件を、父はなぜ追い続けたのか。謎に導かれるまま、新聞記者・千晶は、東京から神戸、京都、パリへ…。実在の未解決事件をテーマに恋愛小説の名手が贈る芳醇な「絵画」ミステリ。

いつも推理小説を読んでいるのでミステリーとしては薄い、その割に分厚い本で長かったなーという印象が残ってしまった。千昌とオリオさんの恋は微笑ましくて良かった。ラストもハッピーエンドなのかどうかよくわからないけど…ミステリー部分も私には謎が多いままだった。それが未解決の事件を引き立たせているのかも?

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2012年11月05日

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作者初のミステリー。テレビで「このミス」をとりたいとおっしゃるほど、作者の思いが入った力作だったと思います。
実際の未解決事件をベースにしたことは読後知りましたが、特に違和感なく話の運びはスムーズでした。主人公の恋愛面は何となくふわふわした感じでしたが、ミステリーとしては最後まで読ませる作品になっていると思います。

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2012年06月05日

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1968年(昭和43年)に、京都国立近代美術館でロートレックの「マルセル」が盗難事件に遭う。数日後、額縁だけが見つかる。時効成立後、「マルセル」は発見されるが、犯人は見つからず事件は迷宮入り。

本作は、この実際に起こった事件をベースに作られた小説。

主人公の千晶が、私と同い年なのに親近感が湧く。
また、額縁が見つかったとされる疎水沿いの小径も、おそらくあそこのことだろうと想像がつく。
そして最後に、千晶とお母さんが背中合わせで対面するオランジュリー美術館。太陽の優しい光が差し込むモネの睡蓮の部屋。私が大好きな美術館の一つ。

ストーリーも確かに面白かったけれど、私は何やら懐かしいものに再会した気分を味わった。
岡崎の辺り、そしてパリにもまた訪れたい。

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2012年06月02日

Posted by ブクログ

実際にあった絵画盗難事件をもとにしたミステリー。
高樹のぶ子特有の、どこかフワフワしてとらえどころのない文体が、更なる謎の深みに連れていってくれます。
最後のどんでん返しの応酬には、かなりパニック。あれもこれも繋がっていたなんて…!
かなり分厚い本ですが、東京、京都、パリをまたいだ大がかりな物語に一気に引き込まれました。

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2012年05月30日

Posted by ブクログ

ちょ~っと長すぎるかなぁ。
ミステリの割にハラハラドキドキ感もあまりなく
あまり入り込めなかった。

出だしの実家の整理のところなんかは
いい感じだったんだけど惜しいなぁ。

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2012年05月02日

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