犬飼のののレビュー一覧
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ネタバレ▼あらすじ
「私の話し相手になるのは嫌ですか?」。
これは、お願いでも提案でもない、脅迫だ…。
没落した華族の末裔である綾之杉桜海は、姉の起こした事件の「慰謝料」として、若き大富豪・久堂崇仁に仕えることになる。桜海の仕事は、秘書や執事ではなく、崇仁の心を慰めること―。
常に品行方正な崇仁は、なぜか桜海と二人きりの時にだけ、その裏の顔を見せる。
「今更、話し相手で済むと思っていないだろうな」。
本性むき出しの崇仁に、毎日のように身体を弄ばれながら、そこに隠されている真実に気づいてしまう桜海だが―?
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表紙の彼らが同作者さんが出されている“薔薇の宿命シリーズ”のお二人にどことなく雰囲気が -
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ネタバレTレックスを統べる者としていろんなしがらみとこれから向き合っていかなくてはいけない可畏に、産みの母親の次に立ちはだかったのが、父親。さらに微妙にコンプレックスを刺激してくる義理弟にと、新たしい登場人物達に振り回される2人だけど、1作目で潤をひどい目に合わせるのは専ら可畏だったけれど、2人がラブラブになった後釜として暴力担当になったのが、新キャラ達。飛行能力を存分に活かした暴力に、只の人間なのに潤可哀想に…と同情。ストーリーは1作目に引き続き非常に読み応えがあり、最後までハラハラしながら楽しめたのだけれど、今作のなによりの見どころは、可畏の潤のお宅訪問でしょう!庶民の家に初めて行って、失礼のない
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色んな動物の擬人化はよくある話だけれど、この作品は恐竜の血を引く竜人・その中でも最強のTレックスと、本来は非捕食者である人間の男子高校生との恋。よくもまあこんな設定考えたな、と思うけれど、周到に計算された様々な設定のおかげで、まったく陳腐にならずにその世界観に入り込めた。恐竜だけあって、前編に渡って暴力描写が生々しく、人によってはDV受けてる内に依存し始めてしまう関係に見えなくはないんだけど、でも、主人公がちゃんと強い意志と主体性を持っているので、そこはちゃんと愛のある関係に描けているように思った。
ブライトプリズンでハマった犬飼のの先生だけど、この人の想像力には本当に感心します。これからもこ -
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ネタバレ常盤が隊長の座を解かれて、学園を去らなくてはいけないという、今までで最大のピンチ。これ、一体どうやって凌ぐの…?とハラハラ。椿は味方なんだか裏切ろうとしているんだかわからないし、いくら常盤が頑張っても薔を守るの限界じゃね…?と思っていたところで、これまで思わせぶりな立場で居た割に活躍が少なかった楓雅のターン。薔の実の兄とう立場で、安心して守ってもらえるので、彼がいてくれてよかった。なかなかに健気系のキャラなので、楓雅は応援したくなる。
見た目も性格も体格もちゃんと少年なのに、薔は本当にお姫様で可愛い。このストーリー本当に好き。 -
購入済み
くっはー
犬飼さんと笠井さんの最強エロコンビ(笑)。内容もそこそこに購入も、まあハズレなわきゃない。犬飼さんの独自な和洋折衷な世界観やや中華風(笑)を想像するのも楽しいしなんつってもエロがね濃いしガッツき加減が凄い萌え。軍人さんの身分差ラブ、糖度の高い無難な展開(?)ではありますが楽しめるのは犬飼さんの力量ですよねぇ。しかしイチャモン付けますが挿絵は欲しかったわぁ、あったら文句なし☆5だったし。
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ネタバレ恐竜BLとか、業界もついにここまできたか、と思わず唸るような設定です。
分類としてはファンタジーなんですが、現代の普通の高校生で、
受は生き物の心の声が聞こえる、みたいな特殊能力があるくらい。
ああ、あとは攻が恐竜ということくらいで、剣と魔法の世界みたいな
作り込まれた世界観ではないです。
と、なんだかこう書いてみると、剣と魔法よりも更に濃いめの
ファンタジー臭がするな……と思ったんですが、ホントにかなり
濃いめです、色々と。
まず犬飼さんの暴力描写には、今まで散々眉を顰めてきたのですが、
これがこの作家さんの持ち味だと思うようになってからは、この
意味不明なDVまがいの行為を普通に読み流せ -
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遊郭ものファンタジーです。新シリーズとなるようですね…
犬飼センセはホワイトハートでは他に「ブライト・プリズン」シリーズも抱えていて、意欲的に創作活動されていて頼もしい限りです。
このお話もかなりの長編で、“旭帝国”の奥吉原を舞台に元刀匠だった難攻不落の処女太夫!と同盟国貴族軍人ミハイルとの禁断の愛を、妖刀の秘密を通して描いた壮大なラブロマンになっています。
甘くない吉原ものは新鮮でした。やっぱりポイントは処女太夫という紫乃の遊郭での微妙な立場でしたね。
おおっ、と思いました。吉原のナンバーワンホスト的なw
でも、愛する人のためにしっかりと「操」は守り続けてきた忍です。健気だなと思いましたよ