佐藤愛子のレビュー一覧

  • 我が老後

    Posted by ブクログ

    70歳を過ぎた母が「おもしろいよ」とくれたエッセイ。明治生まれのおばあさんは我慢強くたくましかったけど、大正生まれのおばあさんは、もっとアクティブ。一番多感な青春期に軍の侵攻と敗北を目撃してしまったからか。毒のある言葉の連続に始めはぎょっとしながらも、しっかり生きた人間の知性と寛容を実感する。このあと4冊も続編がでていて、やっぱり大正女のバイタリティを感じずにはいられない。


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    2009年10月04日
  • 血脈(上)

    Posted by ブクログ

    著者の一族に流れている、破滅的な『血』をテーマに描かれた、私小説的な作品。
    物語は、著者の父親である、作家の佐藤紅緑と、著者の母親である女優の万里子(シナ)との出会いから始まり、その時から歯車が狂ったように、家族がバラバラになっていく。
    義兄のサトウハチローを始めとして、佐藤家の男達の生き様の凄さ、酷さと言ったらない。どうしてこうも、揃いも揃って身を持ち崩していくんだろう。
    家族を捨てたとも言える、紅緑が一番の元凶と言えなくもないけれど、同じような境遇の人間は、彼らだけではないだろうし、そんな中で真っ当に生きてる人間も世の中には多くいる。
    見てると、結局は悪い事はみんな自分の環境や周囲の人のせ

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    2009年10月04日