青野慶久のレビュー一覧
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冒頭に紹介されていたサイボウズの動画「大丈夫」を見てまず泣いてしまった。
私は大丈夫だろうか、ちゃんと君を愛せているだろうか、自分を愛せているだろうか
毎日感じてた。苦しい。
人事制度を作ることはとてもクリエイティブである。
しかし浸透させるには文化も変える必要がある。
でも会社によって時代によって最適な風土は違う。
制度の目的が浸透していれば、制度を悪用する人は出てこない。
制度の目的について議論し、共有し、共感していれば有効に運用される。
何が何より大事なのかを明示することで風土は作られる。
例)育児する人だけが優遇されているという声に対して、子どもがいなくなる→次の市場がなくなる→ -
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著者の講演会に参加して、そのお話しのあまりのわかりやすさと凄さと面白さに魅了されすぐ買ってしましました。しゃべり口調が関西弁であることの影響か、講演はぶっちゃけ感あふれるフレンドリーさが溢れていましたが、本書ではもうちょっと気づきのストーリーと整理が冷静にされていて、この順番で著者の考えに触れられたのはよかったと思います。まあ本だけでもじゅうぶんにエンターテインされてしまうはず。9月23日にオンエアされたNHK BS1『欲望の資本主義 特別編「生き残るための倫理」が問われる時』ではコリン・メイヤーって先生が「企業にはパーパスが必要だ。」ということを威厳を持って語っていましたが、サイボウズの「チ
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ネタバレ【印象に残った】
いけてないトップの会社はやっぱいけてない。
日本のカイシャには社員に我慢を強いている仕組みがある。
「やりたい」「やるべき」「やれる」が重なったところがモチベ高い状態。
これからは素直に人のスキルを借りる。
大事なのが頼むスキル。
経営者を信頼でき、未来も自分の夢を重ねていけると信じるのであれば、現状を受け入れて働けば良い。
夢を重ねるのが難しそうであれば、転職は良い選択。
掛け算思考でユニークなスキルを身につける。
日本:量の変化→質の変化へ。量の経営→質の経営。
市場性に基づいて給料を決める仕組みに変化する必要。
複業を認める→人口減少社会で必須。(マネジメン -
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メンバーの多様性を認め、ただ一つ共通していなければならないのが「ビジョンへの共感」というのは、自分が考えている良いチームと全く同じだった。今自分がいるチームでは、ビジョンへの共感が重視されていなかったり、それ以外の部分が違う人が排除されやすかったり、ということがある気がするので、この点は自分としても肝に命じておきたい。
メンバーに求めること(公明正大、自立:質問責任と説明責任)、事実と解釈の分離、「問題」「成功」「失敗」の定義、「コンセプト」のフレームワーク、等は実践的にすごく役立ちそうだったのですぐにでも使いたい。
理想を実現するために資本主義の仕組みを使い、資本主義の仕組みに使われない -
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サイボウズ社の社長である青野さんが書いたサイボウズ社の成り立ちから、運営について語った本。
28%の離職率を4%までに落とした過程や、効果的なチーム運営の具体的なノウハウが書かれており、チーム運営をするための具体的なヒントがたくさん書いてあって非常に参考になった。
具体的には、チームワークを高めるには「効果」「効率」「満足」「学習」が必要であることや、組織に必要なのは「公明正大さ(嘘をつかないこと)」であることや、議論をする上では「事実」と「解釈」を区別することや、仕事の上での理想とはコンセプトであり、コンセプトとは「誰に、何を言わせるのか」が大切であること、等々、明日から仕事に取り入れた -
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君たちはね、就活に失敗したんだわ。
ー久々に価値が変わる本に出会った。読んだ時の体調にも拠るのかも知れないが、少なくとも今の私には、影響力を持つ本。仕事が楽しくない。それは、そもそも実在しない会社という法人格のモンスターのために働く事が、実は代表取締役に搾取されるだけの仕組みだから。利益は代表が自由に差配するし、人事もその悪循環で判断される。著者は、かのサイボウズの社長。有名企業だ。
年功序列の定期昇給、一定年数の昇格基準を設ける限り、そこには、出世のモデルが成立するから、長期的なインセンティブには繋がるものの、短期的には、出世ができない人が多く、モチベーション低下をもたらしている。会社で -
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◇総括◇
導入部の1章、2章は内容に物語性があってとても読みやすい。著者の人となりや、思いの強さ、企業時の苦労が伝わり、本書に引き込まれた。
2章以降、著者が1度挫折し、生まれ変わった以降からの改革プロセスに一貫性があり、初めて物理法則を学んだ時のような感動を覚える。
全てのチャレンジ、制度作りが最終目標である企業理念に繋がっていることが体感できる。規則を形骸化させずに良くないものは、都度取捨選択or修正する。PDCAを回すと言うことが具体的にどういうことなのか、擬似体験することができた。
チームが正しい方向を向きつつ、様々な実験を繰り返すことのできるワクワクを自分も実践してみたいと思 -
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働き方の多様化する現代において、先陣を切って変革を起こし続けている企業、サイボウズ。
その代表取締役社長の青野さんの、立ち上げから大切にされている理念が詰まりに詰まった内容でした。
これほど柔軟な考えと、自由な発想には感服の一言。
まず自身の壮大な理念、ビジョンがあって、
そこから組織やチームを形作る「個人」にとことん焦点を置き、
人を大切にされて経営にあたっていることが強く感じられます。
一見多種多様な人たちのように見えて、チームとして機能している。
共に頑張る仲間がその姿に至るまでの苦悩や、何度もぶち当たる壁を乗り越えてきた経験は、
今を頑張る人たちへの大きなエールともなり得ると感じ