北上れんのレビュー一覧
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ネタバレ【観点別評価】文体☆3、展開☆3、作品としての質☆3、個人的嗜好☆3
【総合評価】非常にスタンダードな刑事×刑事。スタンダードすぎてのめり込めなかったが、細部に萌えポイントが撒かれているのでなかなか美味しい。☆3
受は真面目で几帳面だが仕事では無茶もする肝の据わった男。それなのに三十過ぎているにも拘らずセックスや恋愛に関してピンポイントで天然。おまけに美形。そんな萌え的にハイスペックな受と、受さんにぞっこん惚れ込んでいるイケメン年下攻、という個人的に大好物なCP属性。おまけに挿絵が北上れんさんなので、これだけでごはん炊飯器ごといけちゃう。
なので個人的には萌えの宝庫だったわけなのだが、 -
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攻め:塚原
受け:本名
1年下の塚原とは張り込みなどでコンビを組んでいるが几帳面な本名とは反りが合わず…。
反りの合わない相棒ものでワクテカだったのですが、1冊のうち半分で1作目が終わり、しかも最後までのエチがなく気持ちを通じ合わせて終了。
2作目でも縦糸に犯人を追ってる中二人の交際が進展するのかと思いきや、過去の同僚が出てきたり。出てきた割にはかき回し方が大したことなかったり。全体的に詰めが甘かった感じでした。
本名(受け)が天然なのはいいのだけれど、生かされてなかったような。過去の知り合いの出現もやっぱり詰めが甘かったし、うーん残念過ぎる。
北上さんの挿し絵は良かったv -
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ネタバレ『天使のささやき』のスピンオフ。←すでにこれはどんな話かうろ覚え。こっちの方が全然好き。
大学生の時、ハイジャック事件で両親を失くし、天涯孤独の身となった遠藤。
同じ年頃の人間が陰惨な事件に巻き込まれたことへの同情に加え、心を失ったような表情を浮かべた遠藤を偶然病院で見掛けて以来、遠藤のことがずっと心に掛かっていた神宮寺。
数年後、警察学校の独身寮で再び遠藤をみつけ、打って変わって生き生きとした笑顔を浮かべる遠藤から目が離せなくなる。
端正な顔立ちに加え、強靭な精神、そのしなやかな強さに惹かれ、密かにずっと遠藤の背中を追いかけてきた。
遠藤の方はというと、同い年であるライバル意識に加え、ちょっ -
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ネタバレオタク会社員・相模唯人に課せられたのは、開く有無の保育研修、しかも二週間!
好きなものは機械や珍獣、苦手なものは小さい子ども、である唯人には地獄。
けれど、着いた保育園では子どもたちの大好きな戦隊モノのヒロインに唯人が似ている! という理由で、一気に子どもたちに纏わりつかれる。
何がなんだかわからない唯人のはそれから逃げる方法がなくて、硬直しているだけ。
そんな唯人を助けてくれたのは、存在自体が尋常でなく輝いている一人の保育士。
思わず目を擦っていると、彼は「俺の大事な人」だと言って、唯人の頬にキスをしてきた。
呆然とする唯人に、それは作戦だから、とネタばらしをしてくれた彼の名 -
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ネタバレちょっと腹黒くてさみしがりやの年上受をしっかりと支える、地に足の着いた年下攻です。まっすぐで、時たまガキっぽくて、きちんと嫉妬もして、でもちゃんと大人。さみしがりやでダメな人間のそばにはこういうちゃんとした人がいなきゃダメだよね~・・・としみじみ思いました。
慈雨さんのちょっと性格に難ありだけど、さみしがりやで放っておけないところ、ゲイなのに結婚して妻とフィジカル抜きの愛情で深くつながっているところなんかを読んで、『OFF YOU GO』の密を思い出した。こっちのお話の方が先なのにね。これが書けたから、『OFF YOU GO』みたいな話が書けたんだろうなとちょっと思った。わたしが今まで読んだ一 -
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吉原モノは、あまり食指が動かないけど表紙買い、作家買いしてしまいました。
そして、…ん?男花魁?金髪碧眼??しかも攻!ぶっとび設定に興味津々。♂花魁攻で、受はというと、なんと特高警察。
そういう時代の背景を踏まえて、覚悟して読まなくちゃいけない1冊でした。フィクションなんだけど、どうやら昭和初期ぽい。思想弾圧が下敷きになっていて、異端分子として見なされたものは例え冤罪であっても引っ張られて、特高警察の拷問を受けてしまう。そんな特高警察の非情な捜査が、翡翠と桐守の接点となるのです。
思想弾圧の政治ネタが苦手なら、ちょっとテンション下がるかも。でも、チェーンメールは興味深く、目のつけどころが面白か -
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ネタバレフードスタイリストの卵・日高知明×翻訳家雨宮慈雨
叔母実華子の死を慈雨からの電話で知った知明は、居心地の悪い実家を出て、慈雨のところで居候をはじめる。
知明の家も慈雨の家も、理解のない情の薄い家族であるような印象を持ってしまうが、多分ごく一般的な人達が営む家庭なんだと思う。我が子のすべてを許容するってよく言われるけれど、世間の目を良く知る大人がそれらから、当人、自分、周囲の人を守りたいのは当たり前。
知明が母親からの愛情を感じられなかったと思うなら、自分の欲しがったものと与えられたものが違ったんだろうな、それはそれで母子の悲劇ではあるんだけど。そこがかみ合ってる母子ばかりじゃ無いと思う。
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