豊崎由美のレビュー一覧
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豊崎さんは、新聞の書評で国書刊行会の冊子を教えてくれた恩人。本当にもらって良かった。
そんな豊崎さんが自身の生い立ちを語った新刊が、シェーのポーズをとる写真とともに紹介されていたので。
おもしろかった!
若気の至りの数々や、子ども時代のやらかし話もおもしろいが(我が身にも覚えあり)、書評家として忌憚の無い意見が真骨頂。
藤崎さんの著作を直木賞の候補作にごり押しした文藝春秋社への意見、幻冬舎と見城社長への怒り。
書評家が文学賞の下読みをしてるのも初めて知った。
川本三郎さん、町田さん一家への思いも良かった。
豊崎さんの書評への信頼度が一段と上がった。 -
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豊崎さん大好き過ぎて、少しずつ少しずつ舐めるように読んだ。
たくさんの小説のストックができてしまった。
どうしてくれるんですか!
豊崎さんの生い立ちや嗜好が書かれたコラムがこれがまた。知りたかったか、と言われるとそうでもないのだが(笑)、でも抱腹絶倒であるので得した気分。そうですか、多動でしたか!
風呂に入らない話、なんと「男らしい」こと!
朝井リョウの下痢話に近い自己開示ぶり。
皮をかぶった己を笑い飛ばして、本質になるたけ近づこうとする姿勢、好きですー。
毒舌を吐くには、それだけの覚悟がなくてはね。
結局、豊崎由美の書評が好きなのは、豊崎由美という人の魅力に負うところが大きいわけで、豊崎 -
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SF小説の指針となる本をいつも導いてくれる大森望先生と豊崎由美さんが村上春樹をメッタ斬り。
言いたい放題。しかし愛あればこそ。「愛の鞭」、「好きだからスカート捲り」の世界である。
私は「1Q84」からの読者なので、この本は弩ストライクである。気になるところを全部おさらいしてくれました。やっぱり皆んなそう思うよね⁉︎
私だけじゃなかったんだ!と思わせる指摘ばかりです。重箱の隅をつつきたくなるのが村上春樹の著作であるし、本読み同士なら酒の肴になる程面白いのも村上春樹です。142頁に豊崎先生のハルキ作品ベスト3ワースト3が載ってるんです。いづれも読んでいないので、全て読んでしまおう、と思う今日この頃 -
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実は再読なんですが、読んだのがまだこのブログを始める前で、恐らく5年以上は経っているかも。だからという訳ではないけど、内容はあらかた忘れていました(寧ろ記憶力の問題)。前回のときは、書物の中で新書の占める位置もろくに知らなかったし、活字を読む機会も今より圧倒的に少なかったし、まして書評を積極的に読む習慣もなかったから、今回とは随分違った感想を持ったと思うし、書かれている内容もあまり理解出来ていなかった気がする(今回でも完全に把握し切れた訳ではないだろうし)。読んでいて心苦しかったのは、自分がこのブログの中で結構好き放題書いてしまっていることだけど、書評っていうつもりは更々なくて、あくまで個人的
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辛口。
よくこれ、連載できたなぁと。しかも、本の宣伝の雑誌「ダ・ヴィンチ」で。
でも、これでダメだダメだと書いてある本も、読んでもみたくなってくるところが、いい批評だなぁと思いした
ほんまにそこまで非道いのかよとか。そのひどさは好きそう(笑)とか。
はじめは、豊﨑も男の人だと思っていたのですが(名前すらみずに読んでいたという)、女の人だとわかってから、面白さが増えた感じがしました。
まあ、「バカの壁」とかは評価されすぎだろうとちょっと思いますけどね。
つまらん本じゃないですか。
ベストセラーになって、残っている本と残ってない本というのがあって、やっぱり、残ってない本というのはひどいもの -
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タイトルの『百年の誤読』というのはガルシア=マルケス『百年の孤独』の捩り。
徳富蘆花『不如帰』から『セカチュー』まで、1900年〜2000年までのベストセラーを、著者の2人が対談方式でバンバン切りまくるという企画で雑誌『ダ・ヴィンチ』にて連載されていたものを書籍化したもの。ちくま文庫から出ております。
1章が10年分あって、その10年間のなかで売れた本をお2人が読み返して、「今現在読むべきかどうか」ということを主軸に議論している。
対談ということもあって、まぁ読みやすい。細かく切れ切れになっているので、ちょっとした時間に取り出して読むにはもってこいな内容なのであります。
とはいうものの、 -
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今リターンズ(続編)読みかけなんですが、やっぱすんげーおもろい。そして、為になる気にさせてくれるいい本だ。
日本の主な文学賞についてと、文学賞受賞作について、著者二人がバッサバッサと歯に衣着せず斬りまくっていくブックレビュー?プライズレビュー本?
恐ろしい読書量で(章の下読みとか・・・)的確に評価を下していくので、非常に信頼がおける。これ読んで、手を出してみた本がいっぱい。またリターンズで薦められてるのも、いろいろ読もー。
そしてキモは有名文学賞選考委員の皆様、特にジュンちゃん(渡辺淳一)、テルちゃん(宮本輝)をいじる辺りが最高っす!!
このノリが好きな人は絶対クラシック評論の評論家鈴木淳史さ