豊崎由美のレビュー一覧

  • どうかしてました

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    豊崎さんは、新聞の書評で国書刊行会の冊子を教えてくれた恩人。本当にもらって良かった。
    そんな豊崎さんが自身の生い立ちを語った新刊が、シェーのポーズをとる写真とともに紹介されていたので。
    おもしろかった!
    若気の至りの数々や、子ども時代のやらかし話もおもしろいが(我が身にも覚えあり)、書評家として忌憚の無い意見が真骨頂。
    藤崎さんの著作を直木賞の候補作にごり押しした文藝春秋社への意見、幻冬舎と見城社長への怒り。
    書評家が文学賞の下読みをしてるのも初めて知った。
    川本三郎さん、町田さん一家への思いも良かった。
    豊崎さんの書評への信頼度が一段と上がった。

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    2025年10月01日
  • どうかしてました

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    豊崎さん大好き過ぎて、少しずつ少しずつ舐めるように読んだ。
    たくさんの小説のストックができてしまった。
    どうしてくれるんですか!

    豊崎さんの生い立ちや嗜好が書かれたコラムがこれがまた。知りたかったか、と言われるとそうでもないのだが(笑)、でも抱腹絶倒であるので得した気分。そうですか、多動でしたか!
    風呂に入らない話、なんと「男らしい」こと!
    朝井リョウの下痢話に近い自己開示ぶり。
    皮をかぶった己を笑い飛ばして、本質になるたけ近づこうとする姿勢、好きですー。
    毒舌を吐くには、それだけの覚悟がなくてはね。

    結局、豊崎由美の書評が好きなのは、豊崎由美という人の魅力に負うところが大きいわけで、豊崎

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    2025年03月09日
  • 村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!

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    騎士団長とつくるのメッタ斬りは、さすがの斬れ味で爽快感満点。1Q84の感想もなるほど、って感じ。自分的には相当楽しめた作品だったけど、本作で指摘されている瑕疵は、確かに気にはなったし。でも読みが甘いのか、今だにやはり、春樹作品は長編の方が概して好きなのです。

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    2018年12月27日
  • 村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!

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    SF小説の指針となる本をいつも導いてくれる大森望先生と豊崎由美さんが村上春樹をメッタ斬り。
    言いたい放題。しかし愛あればこそ。「愛の鞭」、「好きだからスカート捲り」の世界である。
    私は「1Q84」からの読者なので、この本は弩ストライクである。気になるところを全部おさらいしてくれました。やっぱり皆んなそう思うよね⁉︎
    私だけじゃなかったんだ!と思わせる指摘ばかりです。重箱の隅をつつきたくなるのが村上春樹の著作であるし、本読み同士なら酒の肴になる程面白いのも村上春樹です。142頁に豊崎先生のハルキ作品ベスト3ワースト3が載ってるんです。いづれも読んでいないので、全て読んでしまおう、と思う今日この頃

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    2017年09月30日
  • 百年の誤読

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    20世紀100年間に発表されたうち、ベストセラー100冊を取り上げての書評対談集。おまけに21世紀にはいってからのものもいくつか。面白かった。これだけ見ると、70年代以降くらいになると、読むべきものは何もないのかって思えるくらいのブッタ斬り。かといって、何もかもをくさしているわけでは当然なく、素晴らしいものにはちゃんと素晴らしい評価がなされていて、ブックガイドとしても役に立ちそうな内容。世界編も読んでみたくなりました。

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    2017年05月30日
  • ニッポンの書評

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    実は再読なんですが、読んだのがまだこのブログを始める前で、恐らく5年以上は経っているかも。だからという訳ではないけど、内容はあらかた忘れていました(寧ろ記憶力の問題)。前回のときは、書物の中で新書の占める位置もろくに知らなかったし、活字を読む機会も今より圧倒的に少なかったし、まして書評を積極的に読む習慣もなかったから、今回とは随分違った感想を持ったと思うし、書かれている内容もあまり理解出来ていなかった気がする(今回でも完全に把握し切れた訳ではないだろうし)。読んでいて心苦しかったのは、自分がこのブログの中で結構好き放題書いてしまっていることだけど、書評っていうつもりは更々なくて、あくまで個人的

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    2016年09月21日
  • ニッポンの書評

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    ネタバレ

    書評とはーよく見るけど、自分の中に定義が無かった。
    書評と感想文の違い、書評と批評との違い、かなりスッキリ教えてもらえる。
    また、トヨザキさんの本に対する愛情もヒシヒシ伝わってくる。
    読んでて楽しい。

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    2015年10月14日
  • 文学賞メッタ斬り!

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    これは面白かった。信頼の置ける書評家2人の対談ってだけでもワクワクする上に、文学賞の何たるかを説いている内容となると、面白くない訳がない。そもそも、芥川賞と直木賞の違いもいまひとつピンとこなかったから、そのあたりも含めてクリアカットに説明されているだけでも読んだ価値あり。で、有名文学賞の欠点とか、それの代わりとなり得る文学賞が示されていたりだとか、注目に値する文学賞の紹介とか、欲しい情報が満載。いやいや、実に参考になりました。ってか、これからも何かのたびに参考にしていくことになると思います。

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    2015年08月11日
  • 百年の誤読

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    辛口。
    よくこれ、連載できたなぁと。しかも、本の宣伝の雑誌「ダ・ヴィンチ」で。

    でも、これでダメだダメだと書いてある本も、読んでもみたくなってくるところが、いい批評だなぁと思いした
    ほんまにそこまで非道いのかよとか。そのひどさは好きそう(笑)とか。

    はじめは、豊﨑も男の人だと思っていたのですが(名前すらみずに読んでいたという)、女の人だとわかってから、面白さが増えた感じがしました。

    まあ、「バカの壁」とかは評価されすぎだろうとちょっと思いますけどね。
    つまらん本じゃないですか。

    ベストセラーになって、残っている本と残ってない本というのがあって、やっぱり、残ってない本というのはひどいもの

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    2014年10月01日
  • 百年の誤読

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    ベストセラーってなんなのさ!
    売れたからさぞかし素晴らしい内容なんでしょ?と考えている方。

    その認識を改めましょう。
    そして自分で面白い作品を探す目を養いましょう。

    その手がかりになる本。

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    2014年03月31日
  • 百年の誤読

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    タイトルの『百年の誤読』というのはガルシア=マルケス『百年の孤独』の捩り。

    徳富蘆花『不如帰』から『セカチュー』まで、1900年〜2000年までのベストセラーを、著者の2人が対談方式でバンバン切りまくるという企画で雑誌『ダ・ヴィンチ』にて連載されていたものを書籍化したもの。ちくま文庫から出ております。

    1章が10年分あって、その10年間のなかで売れた本をお2人が読み返して、「今現在読むべきかどうか」ということを主軸に議論している。
    対談ということもあって、まぁ読みやすい。細かく切れ切れになっているので、ちょっとした時間に取り出して読むにはもってこいな内容なのであります。

    とはいうものの、

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    2012年07月26日
  • ニッポンの書評

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    快調、トヨザキ社長節。ブログで読書感想文を書く身として襟元を正したくなる本でした。匿名じゃなくライターとして筆一本で食っている人の覚悟や矜持に小生感服致しまして候。これに噛み付く人が匿名で何か言ってたって説得力数割引きだと思うのだが。豊崎さんの著作はお金払って買いますよ、これからも。「炎上」に負けずに頑張れ!

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    2012年01月29日
  • 文学賞メッタ斬り!

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    売れている理由がよく分かりました。面白い。
    文学賞そのものの紹介とか斬ってるとかよりも、文学界の批評や、本の感想(解説というよりも)が面白いかな。
    結構私と同意見の感想などもあり、かなり共感できました。

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    2009年10月07日
  • 文学賞メッタ斬り!

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    今リターンズ(続編)読みかけなんですが、やっぱすんげーおもろい。そして、為になる気にさせてくれるいい本だ。
    日本の主な文学賞についてと、文学賞受賞作について、著者二人がバッサバッサと歯に衣着せず斬りまくっていくブックレビュー?プライズレビュー本?
    恐ろしい読書量で(章の下読みとか・・・)的確に評価を下していくので、非常に信頼がおける。これ読んで、手を出してみた本がいっぱい。またリターンズで薦められてるのも、いろいろ読もー。
    そしてキモは有名文学賞選考委員の皆様、特にジュンちゃん(渡辺淳一)、テルちゃん(宮本輝)をいじる辺りが最高っす!!
    このノリが好きな人は絶対クラシック評論の評論家鈴木淳史さ

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    2009年10月04日
  • どうかしてました

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    書評家の爆笑エッセイ。

    著者が結構個性のある方で。

    面白いです。

    ただ、その中に、文学に対する想いや、レジスタンスとしての心意気(?)が垣間見えます。

    読んでて楽しかった!

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    2025年07月22日
  • どうかしてました

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    書評家豊崎由美のエッセイ集。破天荒な生活や思い出、社会に対する憤懣などなどを縦横無尽に語りながら、本の紹介へとも繋げるのはさすがの一言。
    共感できない部分も多いのに、面白く読まされる痛快さ。
    巻末に掲載書籍一覧もあり、読みたい本が増えます。

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    2025年05月10日
  • どうかしてました

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    読みながら、そうだったよなぁ。最初に知ったのは、Numberのトヨザキ社長だった。それから、メッタ斬りが来て、書評家だったことを知ったわけだ。そういう歩みを懐かしさとともに味わう。
     それにしても川本三郎さんとの繋がりは初めて知った。

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    2025年03月24日
  • どうかしてました

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    メッタ斬り!の印象が強い著者です。

    イメージ通り、いやそれ以上に楽しめた。
    子どものころのエッセイが秀悦。
    うんうん、こんな子いたわーってなんだか懐かしい。
    やはりただ物ではない大物感。

    読んでみたい本も数冊チョイスできました。
    早速、読んでみたいと思います。

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    2024年12月30日
  • 村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!

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    スッキリしたー!
    私はまさしく雰囲気だけで読んでる読者だけど、最近のはモヤアッとしてたのを明快にしてくれた感じ。良い解説本だと思う。
    ちなみに私のベストはダンスとハードボイルドワンダーランド、ねじまき鳥だな。

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    2018年09月19日
  • 村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!

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    マメでない村上読者にはわかりやすい解説になっていて、助かる。「色彩のない」「1Q84」の議論もあり、作品相互の関係も色々と明らかにしてくれる。
    熱狂的村上信者には、薦められない。

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    2018年07月02日