【感想・ネタバレ】ニッポンの書評のレビュー

あらすじ

いい書評とダメな書評の違いは? 書評の役割、成り立ちとは? 「メッタ斬り!」でおなじみのトヨザキ社長による、一億総書評家時代の必読書! 大澤聡氏との書評対談を収録。

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Posted by ブクログ

実は再読なんですが、読んだのがまだこのブログを始める前で、恐らく5年以上は経っているかも。だからという訳ではないけど、内容はあらかた忘れていました(寧ろ記憶力の問題)。前回のときは、書物の中で新書の占める位置もろくに知らなかったし、活字を読む機会も今より圧倒的に少なかったし、まして書評を積極的に読む習慣もなかったから、今回とは随分違った感想を持ったと思うし、書かれている内容もあまり理解出来ていなかった気がする(今回でも完全に把握し切れた訳ではないだろうし)。読んでいて心苦しかったのは、自分がこのブログの中で結構好き放題書いてしまっていることだけど、書評っていうつもりは更々なくて、あくまで個人的読書録のつもりですので(って、誰に対する言い訳か分からんけど)。それはさておき、人に紹介するときに心掛ける点とか書き方とか、あとやっちゃいけないこととか、そのあたりに関する学びは多かったです。あと、この先しばらくはここでの採点も甘くなると思います(笑)

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2016年09月21日

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ネタバレ

書評とはーよく見るけど、自分の中に定義が無かった。
書評と感想文の違い、書評と批評との違い、かなりスッキリ教えてもらえる。
また、トヨザキさんの本に対する愛情もヒシヒシ伝わってくる。
読んでて楽しい。

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2015年10月14日

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快調、トヨザキ社長節。ブログで読書感想文を書く身として襟元を正したくなる本でした。匿名じゃなくライターとして筆一本で食っている人の覚悟や矜持に小生感服致しまして候。これに噛み付く人が匿名で何か言ってたって説得力数割引きだと思うのだが。豊崎さんの著作はお金払って買いますよ、これからも。「炎上」に負けずに頑張れ!

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2012年01月29日

Posted by ブクログ

『優れた書評とはどういうものか?』
『書評として存在するために、何を備えておくべきか?』を説く。

以下は本書から抜き取った著者が考える書評の定義。列挙し、通読すると、一種の箴言としても成立している。

◎面白い書評はあっても、正しい書評なんてない。

◎いくら自分の“読み”の深さを誇示したくても、それが作品のネタばらしにあたる箇所と関係があるのなら、断念せざるを得ない。

◎書評にとって、まず優先されるべきは読者にとっての読書の快感であり、その効果を狙って書いたであろう作者の意図なのです。

◎与えられている字数が少ない、締切まで間がない、ネタばらしが許されない、書評はずいぶんと窮屈な文芸ジャンルです。

◎書評、つまり長さなんて問題ではないのです。問われるべきは密度なのです、深さなのです。制約の多い書評だからこそ発揮できる芸もある。

◎粗筋と引用だけで成立していて、自分の読解をまったく書かない原稿があったとしても、その内容と方法と文章が見事でありさえすれば、立派な書評だと考えている。

◎削りに削った末に残った粗筋と引用。それは立派な批評です。逆に言えばその彫刻を経ていない粗筋紹介なぞウンコです。

◎自分の知識や頭の良さをひけらかすために、対象書籍を利用するような「オレ様」書評は品性下劣。

◎贈与としての書評は読者の信頼を失うので自殺行為。

◎書評は読者に向かって書かなければならない。

◎書評と言うのは、まず何より取り上げた本の魅力を伝える文章であって欲しい。読者が「この本読んでみたい」という気持ちにさせられる内容で
あって欲しい。

◎レビュアーはこれからその本を読む人の読書の興を削いではならない。勘所を明かさないで、その本の魅力を伝えるのがレビュアーの芸である。

◎プロの書評には「背景」があるということです。本を読む度に蓄積してきた知識や語彙や物語のパターン認識、個々の本が持っている様々な要素他の本と関連づけ、いわば本の星座のようなものを作り上げる力。


僕が一番腑に落ちたのは、最後の定義。
<書評家の真贋は、『背景』があるかどうか。>
書評家はその背景を武器にこの本がいかに面白いかを訴える。これは、出版・広告と言った表現に関わる仕事はもちろんのこと、営業職も然り。要するに常にアウトプット作業を求められるすべての者が持っていなければならないものである。ひとつのことを訴えるには、複数の知識をもってのアプローチが求められる。換言すれば「知識を有さない、知識を関連づけられない者は、その任についてはいけない」ということですな。良質なアウトプットは豊富なインプットから成る。

という結論めいたものを引き出してみた。はたして、このワタシのブックレビューを読まれて、本書を是非読みたいと思ってもらえたかどうか・・・。それを知りたいような知りたくないような。

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2016年09月27日

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巻末の対談が分かりやすくて良かった。どうやって書評を書いているか、かなり赤裸々に書いてあって参考になります。
分かりやすい紹介をしたいと考えている人は、読むと参考になる部分が多いです。
それと読みやすい。

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

書評などというものを、ここに書いてるとは思ってないけど、ネット上で誰でも読むことができるのだから、良識は持っていたいと思っていました。
豊崎さんはれっきとした「書評家」さん。本書の中にいくつかあるけど、文章の構築で読ませてしまう、これも一つの作品なのですね。
今や誰でもレビュアーな時代。
匿名という安全地帯から、(トヨサキさんは、もちろん実名で「返り血」も浴びる覚悟で書かれています)単なる悪意をレビューするのはやめて、せめて愛情を持って進められる作品だけをUPしては?と提案されています。
読んでいて思わず手を打ちました。
ネット書店のレビュー、ひどいなぁ、と思うものが多かったから。自分が好きな作品ならなおさら心傷みます。
批判的だけれど、的を射ているものもありました。それはきちんと根拠を述べておられ、参考になりました。
自戒自戒・・・。

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2015年01月25日

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「淀長(淀川長治)さんみたいになりたい」。

著者は、巻末に掲載された大澤聡との対談の中で、書評のひとつの理想の姿としてそう語る。

著者にとって、書評は愛と尊敬なのだ。

だからこそ、著者は書評の意味について考え、そして時に辛口にもなる。読者はそれを受け入れる。プロとしての書評家の規範にも納得できる。

その愛は、読者に8割向けられ、作家に2割が向けられている。

気をつけた方がよい。あなたはきっと本書で例としてあげられた本がすべて読みたくなってしまうはずだ。書評とはそういった力を持つものなのだ。

書評とはどのような行為であるべきかを語った書評論および書評批評。

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2014年06月15日

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面白かった。

ニッポンの書評と言うことで、書評界を紹介してると思いきや、実は長文の書評です。あ、ネタバレかな。いやいや、認識の問題なので私はそう思うということにしておきます。

各章が短く、小気味よく読めるのがうれしい。それと、難しく書かないようにした構成のため、最後まで楽しく読めて、内容もあり良い本です。

それにしても綺麗な文です。削ってテンポが悪くしないコツをご存知のようで、職人技だと感じました。

豊崎さんのを読むのはこれが初めてですが、愛情ゆたかな人だというのがよくわかります。書評だからでしょうか、読むと心がぽかぽかします。愛にあふれているので、悪口的なこともさらりと書けるため、スリリングな展開を楽しく読めます。

小さい頃、夏目漱石の猫を読んだ時に、こういう人達に囲まれて生きたいと思ったことを、なぜか懐かしく思い出しました。

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2013年02月24日

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ネタバレ

 軽い感じで、けっこうキツイ事を主張されてます。私は、雑誌や新聞の書評をかなり参考にするタイプで、ネタばれしてても気になりません。むしろその方がありがたいです。
 「○○を縦糸に□□を横糸に…」という表現を、使い古された比喩、と言っていたのが面白かったです。書評のあるあるネタです。
 書評と批評は違うようです。よく昔の作家が、批評家とケンカしてるのを見ると、私は「だったら自分で書いてみい」と作家に肩入れして見てました。そうではなく、批評家をそれまでに読んだ作品と対比さ、独自のロジックを展開していくのが仕事らしいです。

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2013年02月17日

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ネタバレ

豊崎流の書評とはこうあるべき論を展開させつつ、日本と外国(主としてイギリス)の書評を対比。
一つの章(本作では講)がコンパクトでわかりやすく、つながりが明快であり本当に講義を受けているような印象を持てる。

読書後に本について、レビューをする人はぜひ読んでもらいたい。

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2012年05月13日

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ギュッと詰まった充実のボリューム。自分の語彙の貧弱さ、表現力の欠乏がわかってしまうが、書評は読むものだから(書くわけじゃないから)いいんだもーん。

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2012年02月03日

Posted by ブクログ

「書評と批評の違いとは?」「ネタばらし問題は?」「プロと素人の違いは?」・・・etc.
勉強になることばかりでした。豊崎さんの語り口も軽快で読みやすいです。
大澤聡さんとの対談の中で、「読書感想文よりも書評を活用したらいいのでは」という旨のお話をお二方がされていて頷きました。
私個人としては、「感想文よりも要約の練習をしたほうがいいのでは」と思っています。
本書の中で、あらすじも書評という発言がありましたが、まさにそのとおりだと思いました。あらすじが説明できれば、感想は自然と付随してくるんじゃないかなあ。これはもちろん自省もこめて。

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2022年01月23日

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耳の痛い話。プロだけでなく、アマチュアの人々の書評に対しても厳しい。私は書評というよりは自身の読書記録として感想を載せているだけと言い訳しつつ、
でも人の目に触れる場所に本に対しての意見を言うのなら、少なからずその本に対して愛ある態度を示さないとと痛感した。

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2020年09月12日

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書評と批評の違いについて、なるほど、と思った。

つい先日、加藤典洋の『村上春樹は、むずかしい』を読んでさ。その、「おぉ」と感心する視点に引き込まれると同時に『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』で斬りまくっていた記憶のある豊﨑由美について、読みたくなったんだよね。加藤氏については何も触れられていなかったけど、書評と批評の違いについて、わかりやすく書かれていた感心した。

俺自身、こういう文章を書くのが楽しいわけで、ブック・レビューというのが趣味にもなっているだろう。なぜ書くのかといえば、一番の理由は読んだことも忘れてしまうからだ。読んだ感想を何か書き留めておけば、読んだことを忘れていても「ふぅん」と自分を振り返ることができる。そのあたりが理由ではある。

と同時に、もう20年くらい前の学生時代の記憶があってさ。あのとき、俺が自分でつくったホームページ上でアップしたレビューを、びっくりするくらいほめてくれる後輩がいたんだよね。びっくりすると同時に、うれしくて、誰かに向けて「こんな本読んだんだよ」と話したい気持ちが強くなったんだろうな。

そう考えると、読み手あってのブック・レビューという意識は大切だろうね。これからもこういうレビュー書いていきたい。そのうえで、本に対する愛情と、自分の文章を読んでくれる人への礼儀は守っていきたいものだね。

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2019年11月10日

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ネタバレ

まずははじめに。
書評を扱う本の少なさからしてこの様な本を出版された豊崎由美さんに感謝。

私はただの読書好きでありますが、最近は本をどう自分の言葉で紡ぐか、考える為に書評を読んでいます。

この著書の中では様々な書評が掲載されています。それを著書が好い悪いと評するのですが、その切り口を好きと思うか、そうでないか、それがこの本、ひいては著書を好きになれるかの決め手になります。
※引用がかなり多いので、その点は致した方ないですが…。もっと著書ご自身の書評が読みたいのが本音です。

最後に、対談のコーナーがあるのですが、これが大変おもしろく、これからのニッポンの書評を真面目に論じています。
ここだけでも読む価値があるかなと感じています。

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2019年02月19日

Posted by ブクログ

 ネット上に、たくさんの書籍の感想を参照できる今、著者の講義するコミュニティ・カレッジを受講したいとも思ってしまいます。素人とプロの違いを具体的に指摘してくれたり、業界人への気配りなどどこ吹く風、有名な文筆家を俎上にあげ料理する手際の良さに、爽快なものを感じました。書評をめぐる全体を、ほぼ見渡せると思います。

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2018年09月24日

Posted by ブクログ

「プロの書評には「背景」がある。」やはり本書の肝はこの一言に尽きるだろう。単なる自己満足としての文章と、誰かに届けようとするための文章は全く別物だ。それは自分自身の持つ背景だけでなく、作者や読み手が持つであろう背景への想像力を求められるものであって、そうした背景を言葉によって重ね合わせることのできる文章こそ本を読み手に届けることができるのだから。それは著者が否定的なWeb上でも言えることで、こんなネットの隙間でもきちんと想像力を持って面白い感想を書いている方々は存在するし、それが何より励みになるのだ。

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2015年07月09日

Posted by ブクログ

書評って本を読むにあたって参考にするかたも多い。
文字の制限があるなかでネタバレ問題やよみたくなる気持ちを引き出す書き方。
もうただただ尊敬するばかり。

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2014年08月19日

Posted by ブクログ

トヨザキさんの書評論。自分の中では圧倒的に信頼するブックレビュアー。
古川日出男、沼田まほかるなど数十冊の本に出会わせて貰っている。この書評感について自分は違和感なく理解できた。

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2013年04月07日

Posted by ブクログ

書評と批評の違い。
そもそも書評とは何か。
そういうところに突っ込んだ本って、珍しいですね。

書評は割と読む方ですが、書評のあり方については、豊崎氏と意見が一致しました。
上から目線の書評も、ネタばれしちゃってるのも、やっぱり良くないです。読む気なくすもの。

私はその作品に対する愛情に満ち溢れていて、ホットな書評が好きです。いちばん読みたくなる。
そうやって舞城や森見を好きになりました。

12.11.23

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2012年11月26日

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書評家による書評論。

「たとえば女性誌から映画欄をなくしても、自分たちは映画産業の人じゃないから痛くもかゆくもないかもしれない。だけど、書評欄はちがいますよ。仮にも出版社なんですよ、その雑誌を出しているのは......。」(p.212 大澤聡氏との対談から)

真摯にして痛快。本好き、読書好きなら必読です。

ただwebに蔓延する素人書評を「営業妨害」と断罪するのには違和感を覚える。
本や消費者にとってはやっぱり商品なんですよ。限りある時間とお小遣いを費やす価値があるものか、不安要素がないかどうかをやっぱり知りたい。
卑劣な組織票や内容のない罵倒が横行してても、やっぱり「ふつうの人がどう思ったか」は知っていたい。時には罵倒が逆説的に参考になることだってあるんだし。

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2012年11月14日

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筆者の書評に対する考え方と現代の書評を巡る状況が端的に説明されていた。

自分の考えを整理して、忘れないために文章にすることは無駄なことではない。

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2012年10月16日

Posted by ブクログ

著者豊崎氏のプロとしての書評感を海外との比較、ネタばらしの範囲、粗筋紹介、書評の読み比べといった切り口で展開。かなり過激で危ない論調もありハラハラしながら読んだ。後半には我々素人に対する厳しい指摘も用意されている。自分が理解できていないだけなのにつまらないと断じる自分の頭と感性が鈍いだけの劣悪な書評ブロガーの文章がネット上に多々存在する。批判は返り血を浴びる覚悟があって初めて成立するのであって浅薄なだけの悪意ダダ漏れの感想文は誰の心にも届かない。著者への冒涜と営業妨害以外の何物でもない。どうしても書きたいというのなら愛情をもって紹介できる本だけに限定すべきである。思わず本に向かって「はい」と返事をしてしまった。言辞は辛辣まことに耳に痛いが本というものに対するこのうえない温かな愛情も感じた。

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2012年10月13日

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日本と英国との書評の違いは、媒体の性格の違いだそうです。日本の新聞は、誰もが読むものです。それに対して、英国の新聞は、インテリの読むものです。当然、読解力に差があります。当然、英国は長く、日本は短くなります。

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2014年07月17日

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著者は書評家として有名なようだ。(読んだときは知らなかった)
市民講座も講師をしているようで、独自のスタイルがあるようだ。書評の書き方として、ネタバレをしない(ミステリ)、批判的な書評はしないなど、があげられていた。また、ブックレビューはガター&スタンプであるとも。読者に楽しみを与える、本が読みたくなるような書評が良いと説く。
しかしながら、本書の後半、書評に対しての書評スタイルには批判を控えないようである。他者のスタイルを本という出版物で行うのはよくない事と思われる。それもかなり、大掛かりであると思うのだが。
批評と書評のちがい。また、感想文とのちがいも大まかには分かった気がしてきた。参考となった。

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2016年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評家の著者が現代日本の書評事情について意見する。
「書評」と「批評」は同じようなものと思っていたが、定義が違うらしい。「書評」は基本として本の発売前に紹介するもので、「批評」は読後の評価である。書評は時間や内容に制約があり、一定の文字数で読者に興味を持たせる紹介文を書くことが求められている。(それが評者の力量になる)昔はあらすじの紹介もある程度許されていたが、現代の特にミステリー系やエンタメ系の分野では「ネタバレ」と言われ、度々問題視される。特にベテランの純文学系の書評家には、そういう文章を書く人が多い。著者はある程度のあらすじの紹介は必要と考えているが、どこまで紹介するのかの匙加減が難しいと考えている。。。と、ここまで感想を書いてきて、自分もネタバレをやっているような気がする。(著者もネットで匿名の個人での批判的な書評を問題視している)
その他にも書評を巡る多くの問題について著者の見解が書かれているが、文学をあまり読まない自分には、よく判らない意見も多かった。ノンフィクション好きには、あらすじや内容の紹介は購入の決め手になるので、有り難いと思いますけど。

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2012年05月18日

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書評を生業にしているブックレビュアーという肩書きを持つ豊崎由美による、書評に関しての考察。

批評は作者・著者を、書評はこれから本を読もうとしている読者を対象に書かれている文章であるという基本的な定義の基、「ネタばらし」「援用」「粗筋」に焦点をあてて、日本と海外、プロとアマチュアの文章を比較することで「良い書評とはどのようなものであるか」を明らかにしている。
ネットにアップされている素人の書評を「匿名性に依然した粗悪なモノ」と断罪している点はそこまで言う必要があるか疑問の生じるところではある。

また、書評・批評に加え感想文にも言及しているが、おおむね感想文は素人の書くもの的な意識があるようだが、プロの書く感想文にも触れて欲しかった。

読み終わってみると、本書は「これから書評を書こうと思っている人へのいわゆる教則本」的なものなのか、「書評の読み手に良いもの粗略なものを見極める力を養って欲しい。書評にはこれだけレベルの差があるのだから」ということを教示しているのか、少々曖昧な点が感じられた。おそらく筆者は、「書評を書くならマシなものを書きなさいよ」と言いたいのだろうが・・・

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2012年03月03日

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ネタバレ

書評をこれからその本を読む人のための道しるべと定義して、海外と日本の書評の違い、書評におけるネタバレと、書評のあるべき論を論じた本。

書評の対象は、その書評の読者であるのだから、読者を意識した書き方を心がけるべきという点と、書評を書く側は、精読と正しい理解に基づいて書くべきと言う硬派な意見だった。

ここまでは同意だし、著者の本の読み方などは参考になるなんだけど、そのように書かれていない書評の例を挙げて、紙面で低評価をくだす方法には違和感を感じてしまった。

ただ、自分が書評や感想を書くときには参考にしたい。

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2011年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の書評文化の貧しさが伝わってくる1冊。確かに、新聞や雑誌では書評=宣伝でしかないのだろう。けれど、良い書評と悪い書評の違いや、ネタバレの是非などについて、きちんと説明されていて勉強になった。「本を読め」とは言われてきたけれど、「本の愉しみ方」がいまひとつ分からなかった。おざなりになってきた「本の愉しみ方」を少し教えてもらえたような気がする。

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2011年11月17日

Posted by ブクログ

本について書かれたものを読むのは楽しい。本についてあれこれ言ったり書いたりするのも、これまた楽しい。そういうシロート感覚と、プロの考えていることは(当然ながら)ずいぶん違うものだなあと思った。我ながら間抜けな感想だけど。

自分が「書評」をどんな風に読んでいるか振り返ってみると、次の3パターンあるようだ。
1.ブック・ガイドとして。
2.読み物として。
3.読み終わった本について評を確認。

もちろん1が本来のあり方なのだろうが、書評って読むこと自体が楽しいものだ。特に私は3が大好きで、たなぞうでも他の方の感想を必ず読む。同感できる感想を見つけると「おお、同志よ!」と嬉しくなってしまう。

豊崎さんが言うように、特にネット上の評には、悪意ダダモレだったり、自分の賢さをひけらかすだけのイヤーなものもある。でも「人口の少ない多民族国家」である本の国の住人にとって、身近で話の通じる人を見つけるのはなかなか難しいのだ。

私は「本の雑誌」本誌の全体に流れる「本が好きだ!」という雰囲気をこよなく愛しているし、それがある程度反映していると思うから「たなぞう」を使わせてもらっている。好きな書評家さんは何人かいるけれど、そのおすすめ本をいつもいつも面白いと思うわけじゃあない。それは当然のことだろう。それでも書評を読むのは楽しみなことなのだ。

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2011年11月25日

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