朝霧カフカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレカイルは、自分が何者なのか、何のために生きているのか、わからない中、学園の司令官から、あるミッションが与えられます。それは、一晩で壊滅した都市で生存者を救出するというもの。カイルは、学園のエースパイロット・セロとそのメンバーたちとともに、最新鋭のドローンを駆使して、都市に潜入します。そこで彼らが見た生存者の正体は、カイルの記憶に深く関わる人物でした。カイルは、自分の過去と向き合うことになり、それが彼の未来にも大きな影響を及ぼすことを知るのです。
この本は、朝霧カフカさんの人気シリーズ「ギルドレ」の第三巻。前作から引き続き、カイルの成長と冒険を描いています。このシリーズは、近未来の世界を舞台に、人間とドローンの関係や、科学と魔法の対立など、様々なテーマを取り上げています。作者の想像力と筆力には、感嘆するばかりです。
カイルが自分の運命に立ち向かう姿には、胸が熱くなりました。彼には、どうか幸せになってほしいと思いました。カイルのキャラクターは、記憶喪失というハンディを持ちながらも、勇敢で正義感が強く、仲間思いでした。彼の行動や感情には、共感できる部分が多かったです。また、カイルのパートナーであるセロも、魅力的なキャラクターでした。彼は、カイルとは対照的に、冷静で頭脳明晰で、ドローンの操作に長けていました。しかし、彼にも、カイルと同じくらいの苦悩や秘密があり、二人の関係は、友情とライバルの間を揺れ動きます。
この本の見どころは、やはり、滅亡都市の探索シーンです。そこでは、カイルとセロは、驚くべき発見や危機に直面します。特に、生存者の正体や、カイルの記憶の一部が明らかになる場面は、衝撃的でした。ギルドレシリーズのファンはもちろん、SFやアクションが好きな方にもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人類の危機を救った後、記憶を失ってしまったカイル。彼は、自分が救世主だったことも、エネミーズという謎の敵との戦いも忘れていた。そんな彼のもとに、機械の手足を持つ少女・ニィナが現れる。彼女は、カイルを「有罪の子供」という特殊部隊にスカウトする。カイルは、ニィナとともに部隊に入り、自分の能力を取り戻そうとするが、彼の能力は「最弱」と呼ばれるものだった。やがて、カイルたちは、新たな敵・透明人間と対峙することになる。彼らは、人間を超えた知性を持つ悪魔と、恐ろしい秘密を隠した研究施設に挑む。
本書は、記憶と正義という二つのテーマを軸にして、壮大な物語が展開されます。カイルは記憶喪失となったことで、自分が救世主だったことを忘れてしまいます。しかし、彼は「有罪の子供」という罪を背負った少年少女たちと出会い、彼らと共にエネミーズと戦うことになります。彼は自分の能力が「最弱」だと感じて、自分の存在意義に悩みます。しかし、彼はその能力を使って、仲間や人類を守るために奮闘します。彼は記憶を失っても、正義を貫く心を失わないのです。一方、エネミーズは人類に対して恨みを抱いており、人類を滅ぼすために暗躍します。彼らは人類の記憶を操作したり、人類を超える知能を持つ悪魔を作り出したりします。彼らは正義とは何か、人類とは何か、という問いに対して、自分たちの答えを見つけようとします。記憶と正義という二つのテーマが交錯して、スリリングな展開を生み出しています。
作者の朝霧カフカさんは、独自の世界観とキャラクターを魅力的に描くことで知られていますが、この本でもその才能を発揮しています。特に、カイルとニィナの関係は、読んでいて胸がキュンとするほどで、記憶を失っても、ニィナに対して特別な感情を抱いているのが伝わってきます。ニィナは、カイルを部隊に誘ったのは、彼の能力を利用するためだけではなく、彼に惹かれていたからだということが、後半で明らかになるんですね。
この本は、アクションとロマンスのバランスが絶妙な作品で、カイルとニィナの関係は、読んでいて心が揺さぶられるものでした。エネミーズとの戦いは、読んでいて息が詰まるほどスリリングでした。そして、カイルの過去と未来に関わる秘密は、読んでいて衝撃を受けました。この本は、私にとって、忘れられない読書体験となりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ月が地球に迫るという衝撃的な設定のもと、特殊な力を持つ子供たちが人類の存亡をかけて戦うSFファンタジー。
本書のテーマは、人間とは何か?です。主人公のカイルは、記憶を失ったまま、アラヤシキという移動都市で目覚めます。彼は、人類を救った英雄だったのですが、その過去を思い出せません。そんなカイルはいやおうなしに、ギルドという組織に加わり、仲間たちと共に戦うことになります。しかし、彼の中には、敵と何か関係があるという疑惑があります。彼は自分の正体と、敵の真相を知ることができるのでしょうか?
本書に登場するギルドの子供たちは、特殊な力を持っており、その力で敵と戦います。しかし、ギルドの子供たちは、人類のために戦っているのに、人間として扱われていません。彼らは、自分たちの力のせいで、人間としての感情や記憶を失っていきます。彼らは、自分たちが何のために生きているのか、どう生きるべきなのか、悩んでいます。この本は、人間とは何かという問いに対して、様々な視点から答えを探そうとしています。
そんな本書の見どころは、迫力ある戦闘シーンと感動的な人間ドラマです。ギルドの子供たちは、それぞれに個性的な能力を持っており、敵との戦闘シーンはスリリングで息をのむようです。敵も、人間とは違う不思議な力を使って、ギルドの子供たちに挑んできます。戦闘シーンは、描写が細かく、臨場感があります。また、戦闘シーンだけでなく、ギルドの子供たちの人間ドラマも見どころです。
総評として、本書は、人類の危機という重いテーマを扱っていますが、人間とは何かという問いに対して、一つの答えを提示しているわけではありません。むしろ、この本は、その問いを投げかけています。 -
Posted by ブクログ
ストレイドックスを知らなくても、綾辻行人や京極夏彦を知らなくても、しっかり1冊の長編ミステリとして成立し、読み応えも十分。そしてそれらを知っていれば思わずニヤリとさせられるシーンも決してくどくなく、適度に散りばめられているのが心地よいです。
良くも悪くも(良い≫悪い)、シンプルで読みやすい作品です。本を読み慣れない方、ミステリ初心者の方には★5で良いかと。★−1は人物や背景描写が人によっては物足りないと思われる点です。舞台はアニメストレイドックスで描出されており、主人公である綾辻行人と京極夏彦は彼らの描く小説のイメージそのものです。それらのイメージを大切にするために敢えて描出を控えめにしているのか、漫画家である作者が文章による描写に慣れていないからなのか分かりませんが、彼らの作品を知らない人にとってはイメージを掴みにくいと思います。
以下初心者の方におすすめの理由を挙げますが、その性質上ネタバレを含みます。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
以下ネタバレ注意
綾辻行人氏、京極夏彦氏とも猟奇的な描写を厭わない作家さんす。この作品はある意味彼らをオマージュしているので、当然そういったシーンも出てきますが、最小限ですので苦手な方でも大丈夫かと思います。
また結末についても同様です。両氏とも後味の良くない作品も多いですが、この作品はハッピーエンドを予感させる流れで進んでいき、その期待を裏切りません。トリックそのものを見破るのは困難ですが、大まかな話の流れは、ミステリ慣れした多くの読者が予想できるものかと思います。だから詰まらないという訳ではなく「こうなったら良いな」という方向に話が進んでいく安心感と「でもどうやってここから巻き返せるの!?」というドキドキ感を満喫できます。 -
Posted by ブクログ
前作に引き続き一気読みでした。
前作にも増して、えっ!?そこで切るの!?みたいなところで終わってますが。そして、続巻が出てる時期なはずなのに世に出回ってないということはこれ途中で終わってしまったんでしょうか?
こんなところで終わられると読者はたまりません。続きが読みたい。。。
内容としては、新しい任務に主人公たちギルドレチームと前作で出てきた夜見原くんの紫紺分隊が共同であたるという話です。前回は夜見原くんが単体で出てきたのでドローンはみんなスウォームみたいな攻撃なのかと思ってましたが今回、紫紺分隊の他のメンバーが出てきたことで各パイロットの特性に応じた個性ゆたかなドローンが出てくるのが見ものでした。その分、主人公が思いの外活躍してないですが。。
主人公が誰なのか一応の決着がついたようになってますが、おそらく更に何か裏があるような気がする流れです。なので、ここで切れてるのがキツイ。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ太宰と織田作が出会った日と、出会わなかった日。
噂には聞いていたが、Side-AとSide-Bがあり、そのどちらの物語の先も自分は知っている。ともにポートマフィアに入るか、ポートマフィアを憎ませて探偵社に入れるか。そこにあるのは太宰の織田作へのエゴ。自分を救うか、織田作を生かすか。
並行世界というのか逆行というのかはわからない。でも一度知ってしまった太宰なら、その後は何度でもSide-Bを選ぶのだろう、と思ってから、はたと思い出す。太宰も1001回目に賭けるだろうか? 知ってしまった情報を消せないならば、彼はどちらを選ぶのだろう。1001回目に賭けることはないだろうか。ページ数は少なめだが、その重みが感じられた。
太宰のファンは必読。 -
Posted by ブクログ
『文豪ストレイドッグス』でごさるよ!にんにん
いや、面白いやないかーい
はい、先日読んだ綾辻行人さんの『深泥丘奇談』で京極堂をパロってる文章があって、お二人仲いいんだなぁ…って思い、なんとなく「綾辻行人」「京極夏彦」でWEB検索したらコヤツがトップに出てきました!
驚きましたよそりゃ
えええ!こんなん出版していいの?しかもわいの大好きな辻村深月さんも出てるし
もちろんご本人たちの許可は出てるでしょうが、辻村深月さんに至ってはまさかの立候補w
京極さんは自らキャラ設定(悪役のおじいちゃん)と異能名を考える熱の入れようw
そう異能です
漫画ですやんと思ったら、もともと漫画なんですね
うっすらと噂には聞いてたんですが、今回ちょっと調べてみました
この先漫画とかに進むつもりは全くおきませんでしたけどね
んでも面白かったですよ
ミステリーとしてはだいぶ荒いんで、そう思って読んじゃダメです
つか異能を前提にしてる時点で謎解き目的で読む人いないか
ただなにしろこの設定をひねり出した時点で大勝利確定ですよ
綾辻行人:〈異能名〉Another〈能力〉自分の推理によって判明した殺人事件の犯人を事故死させる
京極夏彦:〈異能名〉憑き物落とし〈能力〉上から憑き物を落として相手に憑依させる
辻村深月:〈異能名〉影の仔〈能力〉???
そしてそして辻村深月さんには最終盤に明かされる辻村深月ファンなら思わずニヤリとしてしまう、ニヤリとしまくってしまう裏設定もあり芸が細かい!
ひゃー、そんでもってこの一冊って実は京極夏彦さんの夢が叶った一冊なんじゃないかな〜って思ったりもしました
いや京極夏彦さんあんま詳しくないんで全くの妄想だけどw
きっと「妖怪になりたい!」って普段から思ってそうだもん
そうなんです『文豪ストレイドッグス外伝』は京極夏彦さんが妖怪になる物語です
ネタバレごめんなさい! -
ネタバレ 購入済み
アニメ
少し進んだような、進んでいないような。この話のすぐ続きを、夏アニメでやっていたけれど、あの通りになるのだろうか。すると、ドストエフスキーの問題はあまり解決しないような気もするが……。
-
Posted by ブクログ
ネタバレぐいぐい読まされる勢いはそのままに、新展開でした。
マッドサイエンティスト集団《天御柱》…世界がこうなる前からこんなんだったとしたら狂っている、でも世界がこうなったから彼らの狂気が加速したのかもなぁ。新キャラ・ロマさんもろマリじゃ…と思ってしまった。
夜見原くんが〈敵〉と融合しちゃってギルドレ堕ちも急展開だけれど、お父さまそうなの!?名字違うのはいろいろあるのかな。ギルドレなれたら神代くん(出られたら)やニィナと一緒に行動出来るようになるな。
ニィナに一目惚れした彼がベトレイヤなら、神代くんと同じ顔してるのでは?と思ったけど、インタビュー記事で20歳とあったので神代くんを成長させた感じの顔してるのかな。ニィナが気付かないとなると。
そんなわけで続きも楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレカッコいいよ文ちゃん! 大逆転の一手となるか? しかしまた「父」に縛られているキャラクターだなぁとは思ったが。まぁ幸田文なら仕方ない。でもかわいいしカッコいい。
ついにドストの秘密が! ってやっぱりダメだったか。シグマ読み取れたのかな。二重人格ならそれはそれで美味しいけど。あれ本当に二重人格であのタイミングで主導権握り直したとかじゃないのかなぁ。
中也があれだけ余計なところを撃ったのは何かの作戦だったり…しないか。脳天に撃ち込んだけどやっぱり何かありそうとまだ疑っている双黒推しの足掻き。
カバー下のゴーゴリの声が子安さんで聞こえてくる罠。太宰さんに夢があると言われる異能。