恋人にホテルで、Hが「つまらない」といわれ置き去りにされた氷室涼介。
また、いつもと同じことの繰り返しにつかの間呆然とするも、さして動揺することなく、ホテルを後にしようとした。
ところが、ふと目にした光景に涼介の目が釘付けになってしまう。
向かいのビルの窓際にいる二人の男――目隠しをした華奢
...続きを読むな青年とそれにのしかかる野生的な風貌の男。
どう見ても行為の真っ最中だとしか思えない二人の大胆な行為に驚いたがその奔放さに羨望を覚えた瞬間、抱いている男とメが合ってしまう。
慌てて、涼介はその場を立ち去ったけれど、一週間後、今度はその男・滝川と仕事相手として再会してしまう。
咄嗟に、知らぬふりをして取り繕ったが、その帰り道、滝沢に待ち伏せされて、滝沢の行きつけのバーに連れ込まれてしまう。
そこでしたたかに酔っ払った涼介は、自らのコンプレックスである「Hがつまらない」ということを話してしまう。
そこで、滝沢は涼介にHのコーチをしてやる、とかってでてくれ、あのときにいた青年を呼び出して、涼介に行為の一部始終を見せようとしたけれど、涼介はその行為を見ながら、滝沢に抱かれる自分を想像してしまい、大きく動揺する。
自分が滝沢に抱かれたいなんて思うはずがない、と必死になって否定する涼介だったが……
という感じの、攻めだと思っていたら受けだった話。
真面目な涼介は自分の体格とか、初体験の時の状況から、自分はてっきり抱く側の人間だと思っていたのだが、自分よりがたいもよく、男らしい滝沢に憧れを抱き、ついには自分が抱かれる想像をしてしまい、うろたえる。
それでもやっぱり認められなくて否定するけれど、最後は滝川以外の男にやられそうになったところを助けられて、結局、観念することに……という感じで。
涼介は真面目すぎて、割と言われたことに素直に流されちゃうタイプだけど、真面目だから、人前でいちゃいちゃとかできるタイプでもなくて、そこを過去の恋人たちは物足りなく思っちゃうんだけど。
攻める側の人間かわらしてみたら、そういうイチイチうぶな反応するところがいいんだろうなー……と。
となるとやっぱり、涼介は攻めより受けなんだろうな、と思いました。
基本的に、涼介が振られる前の描写はほとんどないので、リバ要素がダメな人も多分、大丈夫だと思います。
涼介が受けになってから(?)の描写しかほとんどないので。