あらすじ
死者の体に触れる時、その最期の言葉が聞こえる――。特殊な能力を秘め、監察医になった修吾(しゅうご)。誰にも理解されることなく、孤独に死者の代弁を続けていた修吾だが、ある事件現場で一匹狼の刑事・垣内(かきうち)と出会う。険しい目つきに無精髭、野性味溢れる垣内は、初対面からなぜか修吾の能力を信じ、殺人事件への捜査協力を要請してきて…!? 自分の想いだけが言葉にできない――ミステリアスLOVE!!
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Posted by ブクログ
ミステリー調のBLでした。こういうのって好き。
プロフェッショナルな職業の人っていいな~。主人公の修吾には死者の声が聞こえるという特殊能力まであって、そのことに使命感を感じているところも好ましかったです。
読者には刑事・垣内の言動から修吾への気持ちがバレバレ。でも当の修吾はあまり気づく様子がありません。逆に修吾は垣内への片想いに胸を焦がします。
事件を追っていきながら、この二人はいつ恋愛云々の話になるんだろ~と楽しくやきもきしました。
やきもきと言えば、危険な事は垣内&警察にまかせておけば良いのに、どんどん突き進んでいく無謀な修吾も良かった。主人公だし、それにBLなんだから、まさか殺されないだろうとは思っていましたが、それでもドキドキしちゃいます。
告白のシーンが、中学生かと思うようなストレートさで、胸がキュンとしてしまいました。ほんと良かったです!
意外と可愛らしいカップル
攻めがオヤジで格好いいのですが、意外と初々しいカップルで可愛らしかったです。
受けは綺麗な容姿をまったく気にせず、とにかく真面目で純情です。死者の死に際の声が聴けるからって監察医になるなんて、真面目としか言いようがない(笑)
無鉄砲に事件に突っ込んでいく受けを怒る攻めっていうのは萌えました。好きです、こういうの。
攻めには、どんどん受けを心配して欲しい。
それにしても、いおか先生は事件を書くのがうまいですね。普通に刑事ものとしての魅力があるから、そういう視点でも楽しめる作品です。