死者の声はささやく

いおかいつき / 亜樹良のりかず

死者の体に触れる時、その最期の言葉が聞こえる――。特殊な能力を秘め、監察医になった修吾(しゅうご)。誰にも理解されることなく、孤独に死者の代弁を続けていた修吾だが、ある事件現場で一匹狼の刑事・垣内(かきうち)と出会う。険しい目つきに無精髭、野性味溢れる垣内は、初対面からなぜか修吾の能力を信じ、殺人事件への捜査協力を要請してきて…!? 自分の想いだけが言葉にできない――ミステリアスLOVE!!

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: 徳間書店Chara
• 掲載誌・レーベル: キャラ文庫
• 電子版発売日: 2012年10月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[匿名希望 · ★★★★☆]

意外と可愛らしいカップル

攻めがオヤジで格好いいのですが、意外と初々しいカップルで可愛らしかったです。

受けは綺麗な容姿をまったく気にせず、とにかく真面目で純情です。死者の死に際の声が聴けるからって監察医になるなんて、真面目としか言いようがない(笑)

無鉄砲に事件に突っ込んでいく受けを怒る攻めっていうのは萌えました。好きです、こういうの。
攻めには、どんどん受けを心配して欲しい。

それにしても、いおか先生は事件を書くのがうまいですね。普通に刑事ものとしての魅力があるから、そういう視点でも楽しめる作品です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

なかなか面白かったです。
死者の声が聞こえるという不思議な能力を持つ監察医と、単独行動ばかりの変わり者刑事。
色々と事件に関わりあうも、最初から美人だと評判の監察医、修吾が最初から気になっていた刑事の垣内。
なんつーか、過去の出来事から疎遠にしていた自分の父親まで巻き込んでまでも修吾を手にしたかった垣内がオッサンなのになんか可愛い（笑
事件だとか殺人だとか死体だとかっていいながら、始終甘かったような気がしました。

[ブクログ · ★★★★★]

ミステリー調のＢＬでした。こういうのって好き。

プロフェッショナルな職業の人っていいな～。主人公の修吾には死者の声が聞こえるという特殊能力まであって、そのことに使命感を感じているところも好ましかったです。

読者には刑事・垣内の言動から修吾への気持ちがバレバレ。でも当の修吾はあまり気づく様子がありません。逆に修吾は垣内への片想いに胸を焦がします。
事件を追っていきながら、この二人はいつ恋愛云々の話になるんだろ～と楽しくやきもきしました。
やきもきと言えば、危険な事は垣内＆警察にまかせておけば良いのに、どんどん突き進んでいく無謀な修吾も良かった。主人公だし、それにＢＬなんだから、まさか殺されないだろうとは思っていましたが、それでもドキドキしちゃいます。

告白のシーンが、中学生かと思うようなストレートさで、胸がキュンとしてしまいました。ほんと良かったです！