清水健一のレビュー一覧

  • 素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界

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    素数を「4で割って1余るもの」と「4で割って3余るもの」に分類し、その性質を探る入門書であり、平方剰余定理やガウス素数の理解を目指している。

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    2025年09月06日
  • 素数はめぐる 循環小数で語る数論の世界

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    中高生にも馴染みのある循環小数を起点に、オイラーの規準や平方剰余定理といった整数論の重要な定理へと展開していく。

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    2025年09月03日
  • 素数はめぐる 循環小数で語る数論の世界

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    循環節の長さについて、フェルマーの小定理を使って考えたことはあったが、本書に載ってるほどの素数との深い関係性は知らなかった。巡回数がただの数遊びだと思っていたことを詫びたい。

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    2025年04月24日
  • 初学者のための数論入門

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    初等整数論のうち素数および素因数分解に焦点を当てたもので,高校数学レベルから代数的整数論に必要な要素を知ることができる。

    以前に清水『大学入試問題で語る数論の世界』を読んだことがあり,これも初学者でもわかる絶妙な難易度加減が良かった。

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    2022年10月13日
  • 初学者のための数論入門

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    ブルーバックスのお二人の本たちも素晴らしいが、本書も教育的に工夫され、初学者のため、という目的が達成されていると思う。行間が狭い上に、新たな数学的記号を極力省き、具体的計算が必ず例示されているからだ。

    個人的には、π(パイ)の無理数性の証明、イデアル(関連して既約元と素元の違い)、公開鍵暗号、素数分布、超越数の濃度の説明が眼から鱗だった。

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    2020年08月18日
  • 有限の中の無限 素数がつくる有限体のふしぎ

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    またも数論の深いところまで誘ってくれた。今回の最後は谷山・志村予想。保型形式の概要も。またガロア拡大も本書のように示されると違って見える。

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    2020年07月20日
  • 素数はめぐる 循環小数で語る数論の世界

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    いくつかの定理の証明が省かれてはいるものの、数論の魅力、威力が感じられる。特になぜそうなるのかを論証する手際と工夫には、もたらされた結論と同じくらい魅了される。

    難易度は、具体的で分かりやすいところと、理解に本書全体の記憶が必要なところが混ざっており、総じて言えば何度も前のページに戻ることになり、結構な歯応えがある。

    内容は同著書たちの既刊ブルーバックス本と少しだけ被るだけで、取り上げられた話題は新鮮だった。数論の世界をもっと知りたい。

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    2020年07月16日
  • 美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論

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    証明を適宜省き、数論の魅力を伝えることに成功した好著。

    当初、金子みすゞの詩と数学との響き合いはいささか無理があるのでは?と思ったが、読み進めるうちに、数学で視野が狭くなる、詩に触れて大きな心になる、を繰り返して、呼吸が整ったスポーツのようだった。

    ブルーバックスらしく最後の章「さらに詳しく知りたい人のために」(ここが58頁もある!)と文献案内は本格的で素晴らしい。

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    2020年06月26日
  • 美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論

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    高校レベルの数学を学んだことのある人なら誰でも素数について理解できる素晴らしい一冊。かつ深く学びたい人のことも置き去りにしていない。前半では,金子みすゞの詩とともに簡単な数式と文章で易しく解説し,後半では詳細な計算式や証明,参考文献の紹介をする形式。数学に少しでも関心がある人には一度手に取ってほしいと思う。

    数の美しさと詩に現れる美しさには類似しているところがあるというのは意外性があるが,それこそが美しさであるのだと思う。

    また,研究者にはこの著者のような力が必要なのではないかと考える。「有識者の間で」優秀な研究者は勿論大切な存在だけれど,その学問を学んだことのない人にも理解してもらえるよ

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    2019年04月19日
  • 美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論

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    ※献本レビュー

    数学についての前提知識がまったくなくても、数論のふしぎで美しい世界を、金子みすゞの詩を味いながら楽しめる良書。
     (第7章は数学慣れしてないと辛いけど、あとがきは読むべし)

    本書の数学に関する内容は、数論、特に素数の重要な性質についてのまとめ。素数の基礎知識と周辺定理、中でも重要な「ガウスの素数定理」「ルジャンドルの相互法則」とその意味について、比較的読みやすくまとめられている。

    数学の内容はともかく、「数学」と「金子みすゞ」になんの関係があるのか、というのが第一感だろう。

    しかし本書を読み進めるとそれが分かる。

    生活の中のごくありふれた情景に美しさを見出す「金子みす

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    2018年01月31日
  • 大学入試問題で語る数論の世界 素数、完全数からゼータ関数まで

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    歯ごたえ十分。入試問題に数論の最先端の入り口が示されていたことに驚き。非常に深いところまで誘ってくれ、楽しい勉強体験でした。

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    2017年11月10日
  • 素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界

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    素数にはそれぞれ個性があります。
    この本は、数論の専門的な知識がなくても素数の個性を感じることができる内容になっています(高校数学くらいの知識は必要ですが)。

    素数の個性に触れれば、今まで見たことがない世界に触れることができるでしょう。

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    2015年04月27日
  • ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

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    先日「日本酒の科学」を読んだときに、「どうして日本では(酒が)弥生時代以降に入った米で作られて、しかも製造法もかなり難しい日本酒が発達したのか? (ワインが発達しなかったのか?)」と書いたら、kuwatakaさんから「(本書に)日本でワインが大量に出来ない理由が解説されていたように思います」とコメントを頂いた。それで紐解いた。よって、そのことのみに絞ってレビューします。清水健一さんの本来の主張については「科学者が書いたワインの秘密」を2016年にレビューしたので、そちらを参考に。

    結論から言えば、「縄文時代に誕生していたと考えられる我が国のワインですが、欧州の場合と異なり、その後は穀物酒に圧

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    2022年10月25日
  • ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

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    自分が好きな味はわかるけど、それをどう表現して、どのワインを選ぶのかに悩んでました。その参考にすごくなりました。

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    2022年03月27日
  • ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

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    理系ワインラバーへ(文系でもいける!)

    ワイン愛飲家ですが、とっつきにくかった造り方について系統的にわかりやすく解説されており、非常に面白かったです。
    保存方法や瓶内熟成などについては、古い本ということもありますし、科学的に疑問を感じてしまうところもありました。
    後半、活性酸素やアルコールの分解など難解になりますが、興味がある方には掘り下げていく良いきっかけになると思います。
    私個人としては、ポリフェノールについて、特にワインとチョコの効果について、探求したいと思っています。

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    2020年10月08日
  • 美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論

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    まだまだ知らない数式出てきた。オイラーの多項式、X^2 + X + 41 すごいなあ。やっぱり生まれ変わったら数学者だな。

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    2018年04月26日
  • ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

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    一般的に言われることがウソであることを知る。とは言えそれもにわかに信じ難く、正解はないという感じ。化学面は理系として面白かった。

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    2018年02月10日
  • ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

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    ネタバレ

    こらオモロイです。何故にワインは美味しいのか?という事を、ホワッと思うのではなく、トコトンまで科学的に追及しまくった一冊ですね。ワインを詳しく知りたい、しかもマジメにちゃんと知りたい、という人には、大変に面白い内容だと思われます。めちゃんこガチなので、すんごい意味不明の化学式とか、バンバン出てきますので、全然理解できない箇所も沢山たくさん、でした。

    1999年に発行されて、2016年で11刷、きっと、ずっと読み続けられている名著、ということのできる一冊なのでしょうね。文中のところどころに、1999年以降の話題も書かれている箇所がありますので、追記や改定などもされているのでしょう。ちゃんとして

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    2017年01月16日
  • 科学者が書いた ワインの秘密 身体にやさしいワイン学

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    ここ2年ほどワインに凝っている。鼻が悪いので、なかなか修行の成果が現れない。けれども時々見事なマリアージュ(料理との相性)を感じられることがあって、日に200ml、週一本、月3ー4本を続けている。

    この前文系の人が書いたワインの味わい方の本を読んでたいへん為になったが、そもそもわたしが文系なので、知識は増えるけど、感覚的なものしかわからず、あまり進歩しなかった。今回、理系のワイン本を読んで、そもそもの疑問や健康面への確信、科学的な味わい方を知って、前の時よりも為になったと思う。手許に置いて、時々参照しようと思っているが、特に目から鱗の部分をメモしたい。

    ◯高級ワイン以外は、残りものも冷蔵庫

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    2016年12月27日
  • 素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界

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    数論の魅力がわかりやすくコンパクトにまとまっている良い本だった。代数的整数論だけでなく解析数論にも触れられている点がおもしろい。

    数論の本でよく紹介されている平方剰余の相互法則。具体例での説明がわかりやすい。

    特に、平方和定理が連分数と関連するというのがおもしろかった(定理の証明はないが)。つくづく、連分数っておもしろいと思います。

    本書のテーマは、”2つの等差数列で語る数論の世界”、である。2つの等差数列とは、4で割って1余る素数(4n+1型)と4で割って3余る素数(4n+3型)。素数といっても2つのタイプに分かれ、個性がある、ということである。おもしろい。少し素数とお友達になれた気が

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    2015年05月16日