メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
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ネタバレ上巻でもすでに高評価で読み進めてきたわけだが、下巻ではジョアンヌのベールが記憶の思い出しとともにゆっくりと剥がされていき、なぜ黒服なのか、なぜ空を見上げているのか、そしてなぜエミルの旅に参加したのかが分かっていくとともにその深い悲しみと、そして慈愛がひしひしと伝わってくる。単なるフランス名所の観光物語ではなくなり、共に深い傷を負ったもの同士の慈しみに満ちた愛の物語へと一気に昇華していった。エミルの負った若年性アルツハイマーは日に日に深刻化し、記憶が飛び、身体機能が失われ、そしてついには現在の記憶が戻らなくなり少年時代に過ごした一番幸せだった頃まで後進してしまった。それでも結婚をして後見人として
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Posted by ブクログ
若年性アルツハイマーで余命2年を宣告された26歳のエミルと、人生最後の旅の道連れとなったジョアンヌが、キャンピングカーでフランスの山岳地帯を巡る物語です。
旅が進むにつれ、ジョアンヌが抱えてきた過去や苦しみが明らかになり、なぜ彼女がエミルと旅に出たのかが少しずつ見えてきます。その背景を知るたびに、「もしあのとき少し違っていたら」と考えさせられました。
読み終えて心に残ったのは、「受容」ということです。思いどおりにならない現実や相手をありのまま受け入れることは簡単ではありません。それでも、その先に新しい希望が生まれることを、この物語は教えてくれました。
伏線のように散りばめられた言葉が終盤 -
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人は生き方を選べるように、死に方だって選べる。でも生き方を選ぶ時にもさまざまな葛藤や困難があるように、死に方を模索するのも一苦労だ。
家族や、友人、仕事や、社会通念、様々なものに私たちの日常は良くも悪くもがんじがらめだ。
でも、自分の死を本当に現実として目の前に突きつけられた時、特にまだ若ければ最後にあがく力がまだあったら、ワガママになっていいと思う。残される人のことは残された人がどうにかする。
人はみんな自分のことしか責任なんか取れないし、逆を言えば誰にも自分のことは責任なんか取ってもらえないのだと思う。
家族なのに、家族だからこそ、ぶつかることも傷つけることもある。許せることも、どうして -
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上下巻あわせて800ページ。
上巻はゆっくり読み進め、下巻は一気読みしてしまった…
下巻では想像通りジョアンヌの過去が明らかになって、なぜエミルの最後の旅に同行することにしたのかがわかる。
ジョアンヌの人生は一見不幸ばかりだけれど、彼女自身があらゆる手段でそれらを乗り越え、エミルの人生を支えたことで代え難い程の幸せを感じられた。
なかなか真似できないことではあるけれど、やはり苦しみを経験した人ほど、強く優しくいられるのだと思う。
若年性アルツハイマーという病に限らず、不治の病を患った時、それからの人生をどう生きるかを改めて考えさせられたし、エミルのように大切な人のために手紙を書くことができ -
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本屋大賞翻訳部門とのことで手に。
翻訳本は翻訳の違和感がどうしても馴染めないことが多くてあまり読まないけれど、たまに読むと文化や感性の違いを知ることができてよい。
エミルとジョアンヌ。若年性アルツハイマーを患いながら、且つお互い見ず知らずの人と長期の旅にでるという時点で、あり得ない…
それでも、旅の中でほんとうにゆっくりとお互いを知り大切な人だと思えるようになる過程が描かれている。
旅に出ることで、内省したり何かを見つめ直すというのはやはりいいことだなと思う。
「空、はてしない青」というタイトル。
ただフランス国内をキャンピングカーやトレッキングで旅することで、はてしない青が続くのかと思っ -
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ダ・コスタ、池田理代子「ベルばら」以来のフランスブーム到来中w
24歳のエレオノール(レオ)、と42歳の舞台役者・フランソワの年の差カップル。
それぞれのモノローグが交互に現れ、物語は進む。
始まりは衝撃。
レオはジムを出たところで、フランソワの事故の一報を知る。
病院へ駆けつけても、彼女はフランソと法的な関係ではない。
枕元へたたずむのは、妻のイザ。
フランソワはスクーターに乗っていて、バスにはねられ、
下半身不随となる。もう歩くことも出来ない・・・
その状況でも、レオはひたすらに、フランソワの元へ通い続ける・・・
邦訳第一作の『空、はてしない青』も、若年性アルツハイマーの男性という -
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ネタバレ26歳にして若年性アルツハイマーと診断されたエミル。周りの人の腫れ物に触るような扱いにうんざり。昔からの念願だった旅に出ることにした。いっしょに旅してくれる人をネットで探す。まさか返事が来るとは思っていなかったのに、来た。
「ジョアンヌ29歳、身長は157cm、20キロのリュックを背負って数キロは歩けます。」
初めはあまりにも無口なジョアンヌにエミルは少し遠慮していたが、次第に慣れて行く。
エミルは過去を捨てるために旅に出たが、1年前に別れた恋人のローラに未練たっぷりで、捨てるどころではない。しかし、フランスとスペインの境に位置するピレネー山脈周辺をキャンピングカーで回り、車を置いてテントや食 -
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ネタバレ上巻ではよくわからなかった同行者ジョアンヌの過去が下巻で明らかになるにつれ、彼女は人間的な深みを増していく。一方で主人公エミルの病状は進行し、二人の人生はすれ違っていく。悲しい物語ではあるが、最後までエミルの希望を叶えるように寄り添うジョアンヌの姿がピレネー山脈の美しい景色の中に描かれ、密やかな美しさを纏った作品だった。
彼女の行動は、自身の喪失を埋めようとする自己回復の欲求に端を発していることは間違いない。しかし、エミルの望みを最後まで叶えようと並走し続ける姿は、エミルと出会った頃のジョアンヌから大きく変わっている。
人はしばしば利己的な理由から他者と関わり始め、その関わりの中で本物の思 -
Posted by ブクログ
《絶望の淵に立たされた時、人はどう生きる力を取り戻していくのか》
SNSで見掛けて気になった作品。
パリを代表する舞台俳優・フランソワは交通事故に遭い下半身不随に。秘密の関係を経て彼と結ばれるはずだった若き恋人・エレオノールは未来の全てをなげうち、彼を支えようとするがー…。
物語が始まる前のページから引き込まれた。
「空、はてしない青」の読者なら、きっと「あ!」ってなるハズ。
この名言、めちゃくちゃ好き。
今作も設定がすごい…!
法的に見ればレオはフランソワのそばにいる必要はないわけで、フランソワもレオにそれを強制することはできない。
お互いに離れたければいつでも離れられる関係。
夫婦 -
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若年性アルツハイマーで余命2年と診断された、26歳男性のエミルが、家族や友人、元恋人への未練など全てを捨てて、掲示板で出会った見知らぬ女性のジョアンヌと2人で、人生最後の旅に出る、というお話。
本屋さんでめちゃくちゃおすすめされており、あらすじ等は全く見ずに、読み始めた。病気もののフィクションは絶対最後悲しい結末になることがわかってるので、あらすじを知っていたら多分読まなかっただろうな。。でもめちゃくちゃ良い本だった。
上巻は、エミルの視点で、所々過去の回想が入りながら、旅が進む。
エミルがこれまでの人生を見つめ直して、今を生きるために過去を赦す場面がとても印象的だった。
「もっとも偉大