メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です
『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした
一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です
パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー -
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ネタバレフランソワが舞台上でセリフを語るシーンで、自然と涙がこぼれてきました。このシーンにたどり着くまでが本当に長かった…衝突を繰り返してゆく2人の行く末が気が気じゃなくて…。『旅行中に流産してしまうのでは』とか、『レオが出て行ってしまうんじゃないか』とか、物語が悪い方向に進むかもと思うと怖くなって、本を閉じて離れる時間が必要でした。
それもこれも、作者が言う通り、文章中に最大限のディテールを盛り込んでくれたから。頭の中で映像化され、しっかりのめり込むことができました。
フランソワのために赤ちゃんをつくると決めたレオに、『え!?妊娠したらもう戻れないよ!?』と、イザベルと同じように、私もレオをたし -
Posted by ブクログ
いつまでも後悔しないよう一気に読みました。自分の命が短いからといって、病気を治すためだけに病院や医療にかかるのが当たり前だと思っていたけれど、それが全てじゃないんだなと思いました。自分の延命と、自分がやりたかったこと、そして家族や友人、それぞれを天秤にかけてみて、どれをどう生きるのかというのがまた自分の考えなんだということがわかりました。その中で、人生は一度きりなんだから、自分がやりたいことを大切にするのが重要なのかなということも改めて思いました。そして、今自分がやりたいことは何なのかということも、改めて感じさせてくれる本でした。
下巻にまとめて感想書きます! -
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この物語を手にとったのも何かの合図、前兆だなと思う
エミルのトラベラーズノートでもあり自然療法または現代のアルケミスト。毎日少しでも自分の周りを意識的に眺めるように…この問いかけが伝えたいことの1つだと感じた
若年性アルツハイマーなのだが時々みせる彼の意地悪で強がりで普通の青年なところが可愛く見える
ジョアンヌの最初のあの絵を見てみたくなった。そしてあの世界最高のセラピーだ のところ声出して笑った
ジョゼフが自閉症トムへの並行している世界にいるから私たちの現実に入ってくるのが難しいという解釈になかなか自分だったら咄嗟に言ってあげれないと思った
目の前の世界とどう調和するか、そうすることで自分が -
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記憶障害系の病気が登場する作品では博士の愛した数式を読んだことがあるが、あの小説は家政婦視点で描かれているのでイマイチ博士や、登場人物に感情移入出来なかったが、この小説は主人公のエミル自信が記憶を無くす瞬間、その時の感情が描かれているので、生きているうちに記憶をなくしていくことの残酷さと恐ろしさを再認識した。
舞台であるフランス、ピレネー山脈は名前は聞いたことがあるくらいだったので、小説に出てくる地名を調べてみるとこんなに美しい場所があるのかと驚かされる場所ばかりで、いつか行ってみたいと思った。旅の中で料理が度々登場するが、ジョアンヌがベジタリアンということも相まってなかなか馴染みがない食材や -
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ロードノベルかと思わせて、自分の過去と向き合う内面を描いた小説。
若年性アルツハイマーを患い、臨床試験から逃れるために旅に出る。旅に出るのは全く見ず知らずの女性。彼女も何か思い詰めている様子…。徐々に打ち解けていく2人。恋愛ではないけれど、違う点に目を向けて互いを尊重しようとする姿勢が素敵だと思う。
まだまだ半分だが、過去に愛していた女性との思い出を振り返り、過去の意味付けをおこなったり、いなくなった人への思いに気づいたりと、内奥する場面が非常に多い。正直わたしにはローラの魅力がさっぱりわからないのだが、振り回されることが好きな男性もいるのかな…という感じで共感することはできなかった。でも、自 -
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事故によって下半身不随となった俳優フランソワ。その絶望感は計り知れない。それまでの人生を突然奪われ、自分の身体も、仕事も、これからの人生も何もかもが変わってしまう。そんなフランソワを、レオはそばにいて支えようとする。
けれど、読み進めるうちに「この2人はもうダメなのでは」と思う場面が何度もあった。二人はあまりにも傷つけ合う。それなら、いっそのこと別れたほうがいいのではないか、と。
それでもレオは別れることを選ばない。
もしかしたら二人は、傷つけ合っていたのではなく、お互いの弱さや醜さ、怒りや絶望までさらけ出し、「こんな私でも、こんな俺でも、それでもそばにいてくれるのか」と訴えていたのかも -
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若年性アルツハイマーと診断されたエミル。長くても余命2年という医師の診断。私なら絶望して塞ぎこんでしまうと思うのに、そんな状況でありながら旅に出てしまうのだから、その行動力はすごい。そして旅を共にしていくジョアンヌと出会った。
2人がキャンピングカーで旅を重ね、それぞれの気持ちを整理していくわけだけれど。ただ美しい景色を見て、素敵だね生きていてよかったと感動するだけではなかった。ほんとうに生きていたら人生なにが起こるかわからない、というのがこの本を通して感じたことでした。
旅を重ねていくにつれ、ジョアンヌの聡明さが際立つように思いました。
旅の終着地はどこにあるんだろう…ほんとうに先が読めずに