メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
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私たちが「自分」と呼んでいるものは何でしょうか?
それは、過去に出会った人の面影だったり、ふとした瞬間に眺めた風景の記憶だったり、あるいは選ばなかった選択肢への小さな傷跡のような、かたちのないものが寄り集まってできるものなのかもしれません。
そして、様々な人と関わり、傷つき、あるいは救われるなかで、少しずつ削り出されるようにして「自分」になっていくようにも思えます。どこか掴めないけど、深く広い。まるで、どこまでも続く青のように。
谷川俊太郎の「青は遠い色」がこの本のことをよく表してるようにも思えたので、載せておきます。
どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ若年生アルツハイマーの青年と心に傷を負った女性のキャンピングカーの旅。2人は家族から離れることを望んだが、その旅の中で他者に助けられ、壮大な自然を感じて自分たちの傷を癒していく。それに比例して病気の進行はすすみ、最後子を亡くした母としてエミルの母親に連絡して家族が看取る。
途中の病気の進行で幼児退行してしまったり心臓の病気だったり、最後にエミルが亡くなってしまうことが最初からわかっているからこそ今まで築いた2人の関係性がエミルの中から失われていくのがとても辛い。最後にエミルのお母さんに電話したジョアンナの決意が素晴らしかった。エミルとジョアンナに最後言葉はいらなかったんだね。徐々に明かされて行 -
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2026/8/30
若年性アルツハイマーを患い、余命宣告を受けた26歳の青年エミル。
ネットで、旅への同行者を募集し、申し出てきた女性ジョアンヌと共に、最後の旅に出る。
エミルはもちろんなんだけれど、私はジョアンヌにとても感情移入して読んだ。
初めは何を考えているのかわからなかった彼女だけれど、後半、ジョアンヌの過去が語られてからは一気に引き込まれた。
エミルと徐々に絆を深め、そして彼女自身も過去と向き合い、最後に彼女がとった選択にとても共感した。
死にゆく人、死を看取る人、そして彼を愛する人々。
たくさんの人の思いに、涙が止まらない。
優しくて、温かい感動の物語だった。
ジョアンヌが -
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表紙の綺麗さに一目惚れ。もうこれ絶対泣くやつやんとわかってはいてもアルツハイマーになってしまった青年が最後どうするのかが知りたかった。自分の最期は自分で決めたいと固執するあまり細かいところまで目が届かず、ここ抜けたらあかんやろってところが抜けている笑。この旅の同行者、見届け人のジョアンヌとの関係で少しずつノートに記録したり手紙を書いたり家族と少しでもつながろうとしてるのがこれまたメンタルくる。1番辛かったのは老婦人に病気のことを打ち明けるシーン。老婦人をこれ以上困らせないために打ち明けるけどそれもまた老婦人側からしたら苦しいよね。受け止められる器量の大きさよ。あとは旅を通じて主人公の世界が広が
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『空、はてしない青』(メリッサ・ダ・コスタ)
上下巻まとめての感想です!
※読み終えてから少し時間が空いてしまったので、細かな出来事よりも、今でも心に残っていることを中心に感想をまとめました。
若年性アルツハイマー型認知症を患った青年エミルが、残された時間で「行きたい場所へ行く」という夢を叶えるため、キャンピングカーで旅に出る物語。
ただ、一人で旅をするのは心細い。
そこでインターネットで同行者を募集し、現れたのがジョアンヌという女性だった。
ほとんどお互いのことを知らないまま始まった二人旅。いろいろな土地を訪れ、人と出会い、同じ時間を過ごすことで、少しずつお互いが抱えているものが見 -
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ネタバレちょっと昔、「インドに行って自分探しをしてくる」みたいな言説が流行った時期があって
それに対して「いやいや、インドで見つかる自分ってなんだよ(笑)」というカウンターまでがひとまとめだったのだけど。
よくよく考えてみると、インドという何もかも今までの常識が通じない場所に自分がどう対応するか……の部分がいわゆる「自分探し」なのだなぁ、という考えがふと思い起こされた。
この旅は、同情されたくないというエミルの逃避的な行動から始まっている。
旅の中では予測できないこと、自分からは出てこなかった発想、見ようと思わなかった景色、そんな様々な出来事が起きていく。
エミルもジョアンヌも人生に傷を抱えていたけ -
Posted by ブクログ
自然を感じる旅をすると、生きてることがどんなに幸せで美しいか思い知ることがある。
フランスのピレネー山脈の雄大な景色を想像しながら、いつか私もこんな旅をしてみたいと思いを馳せながら読みました。
日常のしがらみから解き放たれて、生きることの意味を味わってみたいな。
それはやっぱり、死を間近に感じるからこそ、なのかなぁ。
エミルとジョアンヌが徐々に打ち解け、心を通わせていくのだけど、一箇所びっくりしたところがあった。それは↓
"ジョアンヌがトイレで「クソまみれ」になっている姿に、体が痙攣するほど笑い、さらに、
「目を閉じて、マインドフルネス状態で今このときを感じて」
「きみの肌につい