メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー、余命2年と宣告された26歳のエミル、余生を病院の臨床試験に費やすではなく昔から行きたかった旅にでる!と家族には密かに計画。
ローラと別れ悲しみを引きづり、親友ルノーはレティシアとベビーのティヴァンと幸せに生活しているから旅には誘えない、SNSの掲示板に旅の友を募集し、なんと28歳の黒ずくめ大きな黒帽子を被るジョアンヌ登場…
ピレネー山脈を目指してキャンピングカーで旅立つ
初めは異様な子と思ったジョアンヌに旅先でたくさん助けられ、徐々に心を通わせながら静かに過ごすことを感じ、五感を研ぎ澄ませていく。スピリチュアルな部分や知的さをいいなと思い始めるエミル、旅先で出会う様 -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ絶望と希望の塩梅が絶妙すぎて、大興奮。
ただ暗い話なわけでも、無理に希望を抱かせようとする話でもなく、とても現実的な暗さがありつつ、再生していく光に満ちた作品。
もう立ち上がれないんじゃないかと思うほど深く沈んでいってしまう2人に、自分を重ねる。私はフランソワの元に残るだろうか、彼の暴言やひどい態度に私は何を思うだろうか、相手の怒りの後ろに隠れている恐怖や不安を理解してあげることができるのだろうか。少なくとも読者としては、だいぶフランソワの感情に振り回された。
まだ言語化が追いつかないけど、出産後のエレオノールも強烈だったな。
2人は必ずしも本音を打ち明けるわけではないことが読んでいてわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はよくある闘病物のお涙頂戴的なものかと思っていましたが、生きることの意味を考えるとても深い物語でした。設定はやや現実離れしていますが、読者を納得させる筆力があります。そしていい意味でメロドラマチックでもあり哲学的でもあり、大変読みやすく登場人物への感情移入がしやすかったです。中には不愉快なキャラも出て来ますが、主人公であるふたりの心がとても澄んでいて読んでいて清々しい気持ちになりました。
ラストのジョアンヌの告白の部分は少し王道パターンのような気もしました。が、あのくだりこそが読者に生きる意味や未来への希望を与えると思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ死に向かう物語。一方死から再生する物語。
上巻とは打って変わり、ジョアンヌの過去や病気の進行が描かれていて胸が痛くなる。
ジョゼフの言葉や2人の旅の終わりにかけては涙なしでは読むことができなかった。
ジョゼフからジョアンヌへ、ジョアンヌからエミルへ、そしてエミルからジョアンヌへ。それぞれへ向けられた様々な美しい贈り物。
エミルが思い出すのは母だったこと、隣にいる自分ではないことが寂しいと思ってしまう(ジョアンヌはそうは考えていないと思うが)。けれど、最後まで自分の責任を果たし遂げたジョアンヌはやはり強い女性だと思う。
エミルが死ぬとジョアンヌが1人になってしまうことを見越して、準備をして -
-
-
-
Posted by ブクログ
実は、海外小説は苦手なのです。どうしても日本語として認識できなくて(致命的なバグ)カタコトに見えてしまうというか…ほんと、私の問題なのですが。
これは、なんでしょうもう最初からすっと入ってくるんです。とても風景の表現が美しく、ずっとエミルとジョアンヌと一緒に旅をしている感覚になっていました。最後方の書き方はエミルの状態がそのまま現れているようで読んでいて辛かったです。
でも、読んでよかった。もう、ジョアンヌが、よかった。
職業的に色々現実は知っているけれども、全てをすっ飛ばしていいなら、私たちも最期は自分で人生を選択できればいいなと切実に思う。 -