メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ若年性アルツハイマーと診断された26歳の男性エミルと、彼が募集した「人生最後の旅の同行者」であるジョアンヌの旅行記。フランスの雄大な自然と、そこに暮らす人々の温かさに包まれるような物語。
エミルが掲示板に書き込んだ一文をきっかけに出会った二人。余命2年を宣告されたエミルと、口数の少ない謎めいた女性ジョアンヌ。行き先も計画も決めていないまま、互いのことをほとんど知らない二人が、息をのむような自然や文化、人々との出会いを通して、少しずつ心を通わせていく。私はフランスに行ったことはないが、まるで同じ景色を目の前にしているかのような錯覚を覚えた。
旅の始まりは穏やかだったが、やがてエミルにブラック -
-
Posted by ブクログ
今年の読書体験ベスト1は「両京十五日」かと思っていたが、違った。この本が暫定1位になった。なんと美しく、愛おしい物語だろう。圧倒された。
エミルは26歳。若年生アルツハイマーにかかり、余命2年を宣告されてしまう。
残りの人生を医療機器に繋がれ、家族の負担になって過ごしたくないと考えたエミルは、家族にも告げずキャンピングカーで旅に出て、1年で60年分の経験をしようと決心する。
ただ、自分の身体のことを考え、同行者が必要だと思い、ネット掲示板に「最後の旅」の同行者を求める投稿をする。誰からも反応はないだろうと思っていたところ、ジョアンヌという29歳の女性からそれに応じる旨返事が来る。
エミル -
Posted by ブクログ
この小説『空、はてしない青』は、フランス人作家のメリッサ・ダ・コスタのデビュー作
数ヵ月で1万部を売り上げ、あっという間にフランスで100万部を超えるミリオンセラーとなった作品
どのような物語かというと──
主人公は26歳のエミル
若年性アルツハイマーで医師から余命2年と宣告される
エミルに臨床試験を受けさせて病院にしばりつけようとする家族、同情の目で腫れものに触るようにしか接してこない友達、そんな周囲の人たちから逃れるためにエミルは人生最後の旅に出ることを決意する
そこで、「最後の旅」をいっしょにしてくれる人を探していますとネットの掲示板に投稿をする
意外なことに、その投稿に一通の -