メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
景色や心情の動きを表す描写がすばらしくて、読んでいて情景が目の前にあるかのように感じられる。上巻では、ジョアンヌとエミルがどのように心を通わせていくのかを主に描いていて、下巻がとても気になる。表紙を一枚めくったあとのページが少し明るめの青色で、裏表紙の1ページ前は最初より暗い色であるというところにこだわりを感じた。(分かりにくくてごめんなさい)紙だからこそできる工夫だと思う。ジョアンヌがさりげなく口にする言葉がエミルの心をふんわりと包むような優しくもみんなが忘れてしまいそうな真理を突いていて、自分のこれまでの人生を振り返るきっかけになった。エミルのように旅をすることで、最後の人生を好きなように
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Posted by ブクログ
ネタバレGoogle mapで登場する土地を検索して写真を見ながら、そして、映画や実際に目で見たフランス南部の美しい景色…白い岩肌の山や、濃い青の空、強く明るい日の光、丘の上の小さな集落の淡いベージュ色の石造りの建物、ラヴェンダーやブドウの畑…や乾燥した空気感を思い起こしながら読んだ。私も「死んでいない」状態を長引かせるための延命治療は受けたいと思わないので、余命宣告を受けても体が動くならばこんな風に残りの時間を過ごしたいなと思ったし、フランスを旅したくなって胸がうずいた。
エミルの病状が進んで脳の中で子供にかえり、家族への慕情が強まっているのに、(それが元々エミルの望みだったから)ジョアンヌはこのま -
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若年性アルツハイマー病のエミル 26歳の青年
人生最後の旅の同行者を掲示板で募る
そこに返信をくれたジョアンヌ
彼女と共にキャンピングカーでフランスの山岳地帯の村々を旅していく
過去を回想しながらエミルの視点で語られていく
ジョアンヌと共にトレッキングやキャンプで自然と触れ合う旅を通して過去の自分と冷静に向き合い
囚われた思いから解放されていくエミル
後半
ジョアンヌはエミルに驚くようなある提案をする
それはエミルのためでもあり
前へ進む自分自身のためでもあるかのよう
恋愛感情や友情とも違う不思議な感情で近づき合う二人は、出会う前よりもずっと穏やかで、丁寧な日々の暮らしと前向きな生き方を -
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Posted by ブクログ
いかにも本屋大賞受賞作らしくて良かった、
一気読み。
下巻を読むのが待ちきれない。
詳しくは下巻を読んでから書き留めるつもりだけれど・・・
若年性アルツハイマー病と診断されたエミル、26歳。
記憶から始まり徐々に能力が失われ余命は2年ほどの病気だ。
心配し世話を焼こうとする家族や友人から離れ、誰にも告げず
キャンピングカーの旅に出る。
同行するのはネットで応じてきたジョアンヌ29歳。
無口で一見「イカレている」彼女だが、
実は豊かな感覚の持ち主だった。
旅をする中で、二人は徐々に互いのことをわかりあっていくが、
とうとうエミルは発作を起こし、病院から家族へ連絡がいってしまう。
旅を中止せざる -
Posted by ブクログ
そろそろ夏を感じますねっ!ということで
秋冬の間積んでいた本作
『空、はてしない青』。
フランス人作家メリッサ・ダ・コスタ作、山本知子さん訳。
山本さん、タイトル素敵です。
フランスの空、高く澄んでいるイメージです。
アナタの好きな青はどんな青ですか?
上下巻800ページは強敵です。
まずは上巻。
26歳の若さで若年性アルツハイマーを患い、余命2年のエミルが、最後の旅を共にしてくれる人を探すところから物語がはじまります。
いや、かなりな設定ですが、これから冒険が始まるワクワクも描かれていきます。
ただ旅を共にするジョアンヌが不思議っ子すぎて
ストレスじゃないか?ってくらいな二人の旅が
静 -
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読み始めは、日本の小説?って思った。
文章が翻訳っぽくなくて。今の本屋大賞はすごく読みやすい文章が多くて。難しい漢字も言い回しもなくて。
ただ読めば全てが分かるというか。考えなくていい。
だから、海外文学もそういうふうに変化してるのかなって思ったら、2019年の作品なのね。
もとから読みやすい文体なのか、翻訳が変えているのか。私は原本を読まないから。気になる。
旅はしているけど、風景の描写は少ない。2人のやりとりが淡々と書かれて進んでいく印象。
私はあまり風景の描写好きじゃないからいいんだけど、それが今っぽさを出しているのかなぁと。全部を説明してくれているというか。
読み始めはローラ可哀 -
Posted by ブクログ
本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です
『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした
一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です
パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー -
Posted by ブクログ
ネタバレフランソワが舞台上でセリフを語るシーンで、自然と涙がこぼれてきました。このシーンにたどり着くまでが本当に長かった…衝突を繰り返してゆく2人の行く末が気が気じゃなくて…。『旅行中に流産してしまうのでは』とか、『レオが出て行ってしまうんじゃないか』とか、物語が悪い方向に進むかもと思うと怖くなって、本を閉じて離れる時間が必要でした。
それもこれも、作者が言う通り、文章中に最大限のディテールを盛り込んでくれたから。頭の中で映像化され、しっかりのめり込むことができました。
フランソワのために赤ちゃんをつくると決めたレオに、『え!?妊娠したらもう戻れないよ!?』と、イザベルと同じように、私もレオをたし -
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Posted by ブクログ
人は生き方を選べるように、死に方だって選べる。でも生き方を選ぶ時にもさまざまな葛藤や困難があるように、死に方を模索するのも一苦労だ。
家族や、友人、仕事や、社会通念、様々なものに私たちの日常は良くも悪くもがんじがらめだ。
でも、自分の死を本当に現実として目の前に突きつけられた時、特にまだ若ければ最後にあがく力がまだあったら、ワガママになっていいと思う。残される人のことは残された人がどうにかする。
人はみんな自分のことしか責任なんか取れないし、逆を言えば誰にも自分のことは責任なんか取ってもらえないのだと思う。
家族なのに、家族だからこそ、ぶつかることも傷つけることもある。許せることも、どうして -