メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧

  • 空、はてしない青 上

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    最初はなんで重たいテーマなんだ…と頭を抱えてしまい、読み進めるうちに日常の中から「ブラックアウト」する瞬間の恐怖に恐れ慄きながら呼んでいたけれど、ジョアンヌの持つ詩的で豊かで美しい世界を通して、私もエミルと一緒に救われたような気持ちになった。

    「きみは、僕が感じてないことを感じてる。僕が見てないものを見てる。だからきみに教えてほしいんだ。僕の世界では、すべてがもっと粗くて、もっと色彩に乏しくて、微妙な変化もないから」

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    2026年05月12日
  • 空、はてしない青 下

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    すごくすごく満たされる物語。

    誰かの人生に責任を負うこと、誰かに人生を預けること、どちらも人間がなしえる最大の愛情表現で、愛の行き着く先だと私は思った。

    ジョアンヌがエミルの人生を預かっていただけではなく、エミルもまたジョアンヌの人生の大きな一部であったことがこの物語の美しさを際立たせている、本当に美しくて心が満たされる物語!

    珍しく映像化が見てみたい小説!

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 下

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    本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です


    『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
    死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした


    一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です

    パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
    美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
    激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 上

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    よっこらしょ?

    それとも、よっこいしょ?

    いやいや、よっこいしょういち?

    「立ち上がる時」のかけ声はどれですか?

    メリッサ・ダ・コスタは上巻ではその答えをまだ述べていません
    はたして下巻ではその答えが分かるのでしょうか!?

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    2026年05月11日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    産後だったこともあり育児の合間をみながら、約2ヶ月かけてゆっくりゆっくり読み進めた。
    美しい景色と、美しいことばたちと一緒に旅が進んでいく。若年生アルツハイマーを患ったエミル、小柄ながらも過去の悲しみを背負いながら生きる意味を見つけるジョアンヌ。そんな2人は亡きジョアンヌの父ジョセフが天国から仕組んだ、出会うべくして出会った運命の相手だった。毎日が切なく、明日が来るのが怖くて、不安で仕方なかっただろうに、今この時を味わい、楽しみ、生と死を感じながら自然に戻っていく2人の様子に目が離せなかった。

    p74のジョアンヌがエミルに瞑想を教える。大雨の中ふたりで大笑いする場面は本書上下の中でも読んでい

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 下

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    ネタバレ

    フランソワが舞台上でセリフを語るシーンで、自然と涙がこぼれてきました。このシーンにたどり着くまでが本当に長かった…衝突を繰り返してゆく2人の行く末が気が気じゃなくて…。『旅行中に流産してしまうのでは』とか、『レオが出て行ってしまうんじゃないか』とか、物語が悪い方向に進むかもと思うと怖くなって、本を閉じて離れる時間が必要でした。

    それもこれも、作者が言う通り、文章中に最大限のディテールを盛り込んでくれたから。頭の中で映像化され、しっかりのめり込むことができました。

    フランソワのために赤ちゃんをつくると決めたレオに、『え!?妊娠したらもう戻れないよ!?』と、イザベルと同じように、私もレオをたし

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    2026年05月10日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    ボロボロ泣いた。泣きながら読んだ。何で泣いてるのかも咀嚼しきれず泣いた。

    「太陽がもう出ていないと言って泣いていたら、その涙で星が見えなくなるだろう」
    ジョアンヌは最初どんな気持ちでこれを聞いたんだろう。

    レスカンのエコビレッジでジョアンヌが初めて瞑想教室をした時の、自分が岩山になる感覚を自分にも取り入れたいと思った。
    嵐の中にびくともせず耐える、もしかしたら耐えるなんて気もなくそこにある、強い山に自分もなりたい。

    旅の終わりは、最初から分かっていた通り悲しみで幕を閉じたけど。限りなく優しい終わり方だった。
    エミルが始めた物語はジョアンヌがきっちり幕を下ろした。ジョセフの贈物が素敵すぎて

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    2026年05月09日
  • 空、はてしない青 上

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    少し自分と重ねた。
    稀な病気や余命宣告された時に強く生きられるだろうか。ただ、エミルと同じように臨床試験に付き合う生き方はしたくないと思うと思う。

    ジョアンヌはとても素敵な女性で、本文に出てきたように全てが詩的。決して目に見えている上部だけに目を向けるのではなく、見せない部分に隠れた優しさや人間性も大事にしていたい。願うなら現実世界で会ってみたい女性だと思った。

    沈黙を言葉で埋めようとせずに、楽しむことができる。本当の意味でそれが実践できているかは分からないから、今後はもっと深く味わいたいと思う。

    今のところ美しい景色、コミュニケーション、表現。心が洗われるような物語。文句なしの高評価!

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    2026年05月09日
  • 空、はてしない青 上

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    若年性アルツハイマーにより余命2年を宣告された主役のエミル。家族から延命治療のため入院を進められ、ネットでパートナーを探してキャンピングカーで旅に出る。
    応募してきた女性ジョアンヌは過去を隠し風変わりだが黙々と付いてくる。
    フランスの山岳地帯を巡るうちに二人の心は通い始める。初恋のようなぎこちない。
    エミルの家族の元に絶対に戻さないでを叶えるために二人は婚姻を決断する。
    ここから先、エミルの病状は悪化の一途を辿る。

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    2026年05月09日
  • 空、はてしない青 下

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    エミルは子供返りしながら山で最期を迎える。ジュリアンヌの下した判断は、彼の両親に看取ってもらうこと。
    優しさと思いやり示唆に富んだ内容に感動

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    2026年05月09日
  • 空、はてしない青 上

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    ネタバレ

    とてもよかった。
    エミル(若年性アルツハイマーになった青年)とジョアンヌ(一緒に旅をする女性)の物語。
    Tout le bleu du ciel
    病気の診断があったエミルが残り2年の人生を旅する。旅する中でこれまでの人生を振り返る。ローラ(元カノ)との日々。どう考えて生きてきたか。そしてローラとは正反対の女性、ジョアンヌとの旅を通して様々な発見を得る。
    「真の旅の発見とは新しい景色を求めることではない。新しい目を持つことだ」プルースト
    「最も偉大な旅人とは自分自身を見つめ直すことができた旅人だ」孔子

    これが正しいかは分からないが段々とジョアンヌに惹かれていってるのではないかと思ってる。だけど

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    2026年05月08日
  • 空、はてしない青 下

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    下巻の語り手はジョアンヌ。
    だんだん現実から遠ざかっていくエミルが切ない。
    病の残酷さと迫り来る人生のタイムリミットとは裏腹に、旅の情景の美しさの対比があまりに鮮やか。

    ラストは予想通りといったところでしたが、利己的に生きてきたエミルがジョアンヌのために残したものには泣いてしまった。

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    2026年05月06日
  • 空、はてしない青 下

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    素晴らしかった。感想をどう書けば良いのか分からないほどに素晴らしかった。国が違っても文化が違っても生活感が違っても重なる思いがある。胸に重く沈み込むような作品でした。

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    2026年05月06日
  • 空、はてしない青 上

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    ヨーロッパの美しい山々とその土地の風景が浮かぶ。大自然ほど贅沢なものはないように思った。

    エミルとジョアンヌの旅はとても静かだけど、新しい発見に満ちている。
    モノの見方を変える・変わるには、思い切った行動が必要なのかも。いつもと違うを重ねていく中で、いつもの中にあった普遍の幸せや愛情に気がつけるのかも。

    自分だったら、こんな旅に出たらインスタに投稿せずにはいられないだろうな。逐一どこにいるか、自分がどんな素晴らしい体験をしたか、どれだけ出会った人に優しくしてもらえたかを発表したくて堪らないと思う。
    あわよくばバズってお金になるかも?とか考えちゃったりして。
    こんな自分が嫌だな。笑

    2人の

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    2026年05月06日
  • 空、はてしない青 上

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    (上下読んでの感想)
    “いつだって生は死に打ち勝つ”
    その言葉が、最後に実感として腑に落ちる結末だった。

    主人公エミルは、いわゆる「いい奴」ではない。
    恋人ローラとの別れを引きずる姿は女々しくて、正直イライラする場面もあった。
    けれどそれは、原因に気づきながらも見ないふりをしてしまう人間の弱さを、あまりにも正確に描いているからだと思う。

    エミルを悩ませ続けた元恋人ローラもまた衝動的で、どちらが悪いとも言い切れない。
    人間関係は白黒で割り切れるものではないのだと、突きつけられる。

    作中にある「日常の中で眠り込んでしまう」という表現が印象に残った。
    気づかないうちに今を見失い、過去の後悔や執

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    2026年05月04日
  • 空、はてしない青 上

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    なんだろう、
    言葉にするのがとても難しい。
    若年生アルツハイマーの病に侵されたエミルは、家族の求める臨床試験に参加せずナゾの女性と一緒に旅に出る。ピレネー山脈の自然やいろんな人と出会い、今までとは違う価値観に出会っていく。
    何気なく淡々と進んでくのだけど、時折忍び寄る病魔と穏やかな日々を浸食してくのが、怖いのだけど現実味がないというか、この2人がいつまでも幸せにと願ってしまう。
    エミルが執着していた元カノのローラはかなり嫌な女だぞ?

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    2026年05月03日
  • 立ち上がる時 上

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    エレオノールとフランソワが交互に語る形式だからこそ、見えてくるものがある。
    「障がいを持ってしまった彼…でも深い愛さえあれば乗り越えられる!」といったチープな話では全然なくて、不倫や障がい、介護といった重いテーマが次々とレオにのしかかる。
    現実的なレオと、未来に希望を持つフランソワとの対比が、読んでてさらに心をえぐられた。このアンバランスな雰囲気の中でどう下巻につながるのか…。

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    2026年05月02日
  • 立ち上がる時 下

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    ネタバレ

    下巻でも絶望や孤独、そして介護の現実が重く描かれ、登場人物たちの苦悩が痛いほど伝わってきた。物語の中ではなかなか時間が進まず、p71の時点でもまだ事故から1年ということに驚かされる。ようやく穏やかな日々が訪れたかと思えば、また問題が起き、互いに傷つけ合ってしまう場面も増えていく。個性の強いフランソワに対して、レオがよく向き合い続けているなと感じた。胸が締めつけられるような展開が続く中で、最後に希望が感じられるラストがよかった。

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    2026年05月01日
  • 立ち上がる時 上

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    上巻を読んでまず浮かんだのは、絶望、孤独、そして愛。まだ上巻ということもあって、全体的に重くて辛い展開が続く。フランソワとレオ、それぞれの心の動きが丁寧に描かれていて、特にレオの置かれている状況には胸が痛くなった。フランシスのリハビリ初期の描写は、新川帆立の「ひまわり」を思い出す部分も。ここからどう展開していくのか、下巻が気になる。

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    2026年04月26日
  • 空、はてしない青 上

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    すごく綺麗な物語だった。
    表現が分かりやすくて素敵で、一緒に旅をしてるような気持ちになれるくらいクリアにイメージできるような物語だった。

    最初の方のクロエと色々あったところだけあんまり理解できなかったけど…(._.)
    どんどんジョアンヌと分かち合っていく2人の変わっていく関係性もよかった。

    すぐに下巻を買って読まないと。

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    2026年04月26日