メリッサ・ダ・コスタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語を通して、愛するということに想いを巡らした。
下巻ではジョアンヌの悲しい過去が明らかに。
レオンの母親の言動の全てが不快でレオンの意気地のなさにやり場のない怒りを覚える。
一方で際立つのがジョゼフの偉大さ。ジョゼフそのものがジョアンヌにとっては愛そのものだった。
自分がもう長くないと悟ったジョゼフは、ジョアンヌに合図を送ることを約束する。
ジョゼフ亡き後、小さなトムまで失ったジョアンヌは、その導きによってエミルと出会ったのだった。
2人のキャンピングカーでの旅は、始めとてもぎこちないものであったが、いくつもの美しい場所で共に過ごす時間の中で、二人は次第に心を通わせていく。ささやかな食事のシ -
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Posted by ブクログ
純粋に感動した。
多少の疑問は残るが、それは日本人とフランス人の違いかな、と。
アルケミストを再読したいとも、思う
読み進めるに従って、下巻は辛い…
ジョアンヌの過去、結婚したい、父と一緒に住む、子どもができた!からの幸せの転落… ブルートムの誕生!アンドレ夫妻と夫のレオンがどうしようもなく耐えられない… 散髪のシーンは中盤最も辛かった…
きっとこのような大人の方が絶対数で、トムの心がのびのび育つように守るなんて至難の業
でもそれをやってのけるジョセフとジョアンヌの愛溢れる人間性、その対比が読んでいて辛い
さらに美しい山々を思い浮かべ、一緒に心踊る感覚でロードストーリーを楽しむ反面、エ -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃめちゃ泣いた。この小説に出会えて良かった。色んな男に苦しめられてきたジョアンヌが最終的に女の子を授かるけれど、結局はエミルという最愛の男も失ってしまうし、これは幸せなのかな?と疑問に思って、Geminiに聞いてみました。みなさんの解釈もお聞きしたいです。
愛する人を失い、小さな命とともに残されること。それを外から見れば、どうしても「残酷で不条理な試練」に見えてしまいますし、「それが本当に幸せと言えるのか」と立ち止まって考えてしまうのは、とても自然で優しい感性だと思います。
「幸せ」の定義は人それぞれですが、この物語における彼女の姿を考えると、いくつかの解釈が浮かび上がってきます。
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Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー、余命2年と宣告された26歳のエミル、余生を病院の臨床試験に費やすではなく昔から行きたかった旅にでる!と家族には密かに計画。
ローラと別れ悲しみを引きづり、親友ルノーはレティシアとベビーのティヴァンと幸せに生活しているから旅には誘えない、SNSの掲示板に旅の友を募集し、なんと28歳の黒ずくめ大きな黒帽子を被るジョアンヌ登場…
ピレネー山脈を目指してキャンピングカーで旅立つ
初めは異様な子と思ったジョアンヌに旅先でたくさん助けられ、徐々に心を通わせながら静かに過ごすことを感じ、五感を研ぎ澄ませていく。スピリチュアルな部分や知的さをいいなと思い始めるエミル、旅先で出会う様 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ絶望と希望の塩梅が絶妙すぎて、大興奮。
ただ暗い話なわけでも、無理に希望を抱かせようとする話でもなく、とても現実的な暗さがありつつ、再生していく光に満ちた作品。
もう立ち上がれないんじゃないかと思うほど深く沈んでいってしまう2人に、自分を重ねる。私はフランソワの元に残るだろうか、彼の暴言やひどい態度に私は何を思うだろうか、相手の怒りの後ろに隠れている恐怖や不安を理解してあげることができるのだろうか。少なくとも読者としては、だいぶフランソワの感情に振り回された。
まだ言語化が追いつかないけど、出産後のエレオノールも強烈だったな。
2人は必ずしも本音を打ち明けるわけではないことが読んでいてわ -
Posted by ブクログ
本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です
『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした
一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です
パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー -
Posted by ブクログ
ネタバレフランソワが舞台上でセリフを語るシーンで、自然と涙がこぼれてきました。このシーンにたどり着くまでが本当に長かった…衝突を繰り返してゆく2人の行く末が気が気じゃなくて…。『旅行中に流産してしまうのでは』とか、『レオが出て行ってしまうんじゃないか』とか、物語が悪い方向に進むかもと思うと怖くなって、本を閉じて離れる時間が必要でした。
それもこれも、作者が言う通り、文章中に最大限のディテールを盛り込んでくれたから。頭の中で映像化され、しっかりのめり込むことができました。
フランソワのために赤ちゃんをつくると決めたレオに、『え!?妊娠したらもう戻れないよ!?』と、イザベルと同じように、私もレオをたし -
Posted by ブクログ
事故によって下半身不随となった俳優フランソワ。その絶望感は計り知れない。それまでの人生を突然奪われ、自分の身体も、仕事も、これからの人生も何もかもが変わってしまう。そんなフランソワを、レオはそばにいて支えようとする。
けれど、読み進めるうちに「この2人はもうダメなのでは」と思う場面が何度もあった。二人はあまりにも傷つけ合う。それなら、いっそのこと別れたほうがいいのではないか、と。
それでもレオは別れることを選ばない。
もしかしたら二人は、傷つけ合っていたのではなく、お互いの弱さや醜さ、怒りや絶望までさらけ出し、「こんな私でも、こんな俺でも、それでもそばにいてくれるのか」と訴えていたのかも