山口瞳のレビュー一覧

  • 人生作法入門

    Posted by ブクログ

    山口瞳。ちょっとこだわりがあって、そのこだわりはそれほど窮屈でないので、なかなかリラックスできるのだが、いつもすっきりと書いているところが好きで、とくに文章の終わり方がいいと思っている作家である。本書は、わりと柔らかく、なかなか楽しめた。

    0
    2013年10月30日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    一家言あるんですよ。この作者には。
    でも、押し付けてくるわけでもない。

    礼儀作法を「え~いめんどくさい」と感じる人は、一度読むのもよいかもしれない。
    だからといって、何か変わるかどうかは疑問だけど。
    固く考えず、さりげなく。

    0
    2013年05月10日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    礼儀(品行)よりも品性が大事でないかというのは、よくわかる。お見舞いをどうするかなども、なるほどと感じた。
    著者が50歳頃に書いた本だ。50歳ころになると、徐々に、あまり周囲との横並びを気にせずに生きていけるようになるんだろう。そんな表現が所々にあった。

    0
    2013年02月26日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    草競馬流浪記が遠征のバイブルなら、こちらは、人生のバイブルともいえる一冊。山口瞳さんの入門書としてもおすすめ。これ読んでわかりあえない人は、たぶん他の本を読んでもわかりあえないだろうし。

    0
    2011年08月25日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇

    Posted by ブクログ

    山口瞳の小説を読んだことはない。

    だから、僕にとって、エッセイストという印象が強い。

    晩年の連載を抜粋したものであるが、
    入院したときに、親しい人の死を知るというのは、
    なんとも不思議な因縁だな、と思う。

    それから、向田邦子に関する記述は興味をそそられる。
    なんとも魅力的に描かれているのだから……

    0
    2011年04月03日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    「礼儀作法入門」という書名から連想されるような、礼儀作法に関する実用書、ではない。そういう部分もなくはないのだけれども、結局、酒の飲み方・ギャンブル・見舞・来客・背広の選び方・鞄等々に関しての、山口瞳のこだわりというか、好みというか、を紹介した本であり、山口瞳がどういう人かを理解する助けになる本、と言ったほうが良いと思う。GOROという雑誌に連載されていたということである。GOROは若者向けの男性誌であり、ヌード写真などが載っていた雑誌である。若い頃、僕もこの雑誌はよく買っていたが、山口瞳の連載については全く記憶がない。山口瞳よりはヌード写真の方が好きだったのだろう。

    0
    2011年07月25日
  • 禁酒禁煙

    Posted by ブクログ

    この手の楽しみのためだけに読んでいる軽いエッセイみたいなものは、1冊1冊を取り上げて感想を書くのが難しい。何冊かまとめて読んでみて、感想もまとめて別の機会に書くことにしたい。

    0
    2011年07月25日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇

    Posted by ブクログ

    山口瞳の手による「男性自身」というコラムがあり、それは31年の長きに渡って週刊新潮に連載されていた名物コラムであった、ということは知っていたけれども、私は週刊誌を全くと言ってよいくらい読まないので、実際に読んだのは、この文庫本が初めてのことだ。身辺雑記に近いものなのに、また、特に劇的なことが何か起こるわけでもないのに、飽きずに最後まで読ませる本、たいしたものだな、と思う。

    0
    2011年07月25日
  • 新装版 諸君! この人生、大変なんだ

    Posted by ブクログ

    新成人に告ぐ!新入社員に告ぐ!
    サントリーの広告に書かれていたエッセイ集。
    オトナ社会で生きるための心構えを教授してくれる。
    ある立派なオトナの、体験に基づいた言葉というのは貴重なものだ。
    この世知辛い世の中、それでも楽しく前向きに生きて行こうじゃないか!!

    0
    2009年10月04日
  • P+D BOOKS 血涙十番勝負

    Posted by ブクログ

    1972年の復刻版。
    作家・山口瞳(と言っても私は名前しか知らないのだけど)が雑誌の企画で棋士と飛車落ちの十番勝負に挑んだ自戦記。
    相手は羽生さんの師匠・二上達也さん、女流棋士第一号の蛸島彰子さん、米長元会長、豊Pの師匠・桐山先生に大山名人ほか錚々たる面々。

    古い本によくある時代の違いは感じたし、私は将棋の内容はわからないけど、雰囲気は楽しめました。
    棋士に対するリスペクトも感じた。

    0
    2025年03月09日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    大事な礼儀作法。

    確かに、と思うようなものも多々ですが
    面白かったのはメロン。
    見舞客が全てメロンをもってくる、食べきれない。
    けれどお礼はしなければならない。
    妙な気持ちになってしまう、のに納得します。

    この時代、正月あいさつ回り、もありましたし
    そこにケーキを持っていけば…。
    小さい事ですが、すごく納得、でした。

    0
    2022年12月26日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇

    Posted by ブクログ

    「重松清」が「山口瞳」の傑作コラム50篇を選んだコラム集『山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇』を読みました。

    「向田邦子」の随筆や短編小説に惚れ込み、第83回直木賞では「向田邦子」を強く推薦して受賞に至らしめた「山口瞳」(最近読んだ『向田邦子全対談』と『向田邦子ふたたび』の両作品に登場しています)… その「山口瞳」の作品を読んでみたくなったんですよね。

    -----story-------------
    昭和38年に直木賞を受賞した著者は同年末から『週刊新潮』で連載を始めた。
    『男性自身』という奇妙な題名のコラムは、会社員兼作家である自身の哀歓、家族・友人のエピソード、行きつけの店での出来事など

    0
    2022年07月04日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    人生の先輩の言いたい放題、でしょうか?
    貴重なお話もあれば独りよがり的に思える事も有り。
    全般を通して思えるのは
    「君たちは何にも知らないなあ」
    という感じの紳士風な先輩のお小言集。
    面白かったけれど。

    0
    2022年04月07日
  • P+D BOOKS 居酒屋兆治

    Posted by ブクログ

    寡黙で朴訥として居酒屋の店主。
    愛想の良い女将さん、
    集まってくる顔馴染み。

    居酒屋として憧れのスタイルが
    ここにある。

    口にはしない悲しいことも、
    飲み干してしまう大人の知恵と
    優しさ。
    笑い飛ばして、やり過ごす哀しみ。

    優しい灯りの下で
    美味しいモツと日本酒を
    いただいたような読後感。

    0
    2022年02月28日
  • 人生作法入門

    Posted by ブクログ

    人生は見たり、聞いたり、試したりだが、一番大切なのは試したりである。
    この言葉を、忘れないでいよう。

    0
    2022年01月08日
  • P+D BOOKS 江分利満氏の優雅で華麗な生活 ≪江分利満氏≫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    かなり著者の自伝的、随筆的要素が大きいようだ。昭和30年代というよりオリンピック直前の戦後復興の時代の「サラリーマン」とその妻たちにとってはこういう小説が面白かったのだろう。今となっては社会的背景がわからないと若干読みにくい。逆に言えばそれを知る資料ともなりうる作品。なぜか國學院大學部分がカットされているのは平均的サラリーマンを演出するためか、著者のコンプレックス的なものか?

    0
    2021年05月23日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    いわゆるハウツー本ではないが、礼儀に対する心を知ることができた。礼儀というと形式的な感じがするが、思想を鍛えることって大切なんだなぁ。

    0
    2020年09月20日
  • P+D BOOKS 居酒屋兆治

    Posted by ブクログ

    微妙な読後感。なんかほんわかさせておきながら、ゾッとさせるような、悲しませるような小説。意味ありげで、理不尽なかんじ。

    0
    2020年03月20日
  • 礼儀作法入門

    Posted by ブクログ

    1974年から翌年にかけて雑誌掲載されたものを収録。時々出る物の価格の感覚が違うと思ってたら、相当の年代物だった。値段だけでなく、女性の見方も違うし、よくぞいまだ版を重ねて生きている感があった。ただ、独特の視点に感心し、こだわりに微笑ましいものもあり、結構楽しめた。2020.1.13

    0
    2020年01月19日
  • 人生作法入門

    Posted by ブクログ

    どんな人か知らず、読み始め。
    確か角田光代の書評本に出てきたから。
    女性かと思ったら、違和感があって、誤りに気がついた。

    大きな絨毯を買ったから、敷けるような居間がある家しか住めなくなったとかそういう話にほんのり。
    そして女性のセーター姿はいいというのにも激しく同意。胸のところが張りつめてるとなおいいよねと語りたくなる。

    0
    2013年10月03日