【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 江分利満氏の優雅で華麗な生活 ≪江分利満氏≫ベストセレクションのレビュー

あらすじ

“昭和サラリーマン”を描いた名作が甦る!

昭和30年代――ときは正に高度成長期! まだまだ貧しいけれど日々豊かになっていくサラリーマンの悲喜こもごもを描いた山口瞳の出世作『江分利満氏の優雅な生活』、『江分利満氏の華麗な生活』。

本作は作品中にも「庄助」として度々登場する長男・山口正介氏が、その2冊から江分利満氏のベストセレクションを再編した。『江分利満氏の優雅な生活』は第48回直木賞を受賞。巻末には、長男・正介氏の解説も特別収録。

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Posted by ブクログ

かなり著者の自伝的、随筆的要素が大きいようだ。昭和30年代というよりオリンピック直前の戦後復興の時代の「サラリーマン」とその妻たちにとってはこういう小説が面白かったのだろう。今となっては社会的背景がわからないと若干読みにくい。逆に言えばそれを知る資料ともなりうる作品。なぜか國學院大學部分がカットされているのは平均的サラリーマンを演出するためか、著者のコンプレックス的なものか?

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2021年05月23日

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