【感想・ネタバレ】新装版 諸君! この人生、大変なんだのレビュー

あらすじ

私たちは、生きているあいだは、みな「人生仮免許」なのだ。いつでも試されているのだ。しかし、若い人たちには、豊饒(ほうじょう)な歳月がまっている。なんとリッチなことか。時間があれば、やり遂げられないことは、何ひとつない。自信をもって、進みたまえ。たくさんのアンコールの声に応えて、素晴らしい人生訓が、装いもあらたに登場! 辛口、だけど、あたたかい、珠玉の名言集がよみがえる!

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Posted by ブクログ

「山口瞳は,大人の男としての教科書だ」
そういう風に思う.
どうも,こういった人を好むのは,「おじんくさい」とか「年をごまかしているのでは」なんて言われるきっかけになってしまいそうだけれども,良いものは良い.
丁度,山口瞳が亡くなった1995年は,日本がとても大変な年だった.年明け早々,神戸で大きな地震があり,そして東京では3月に地下鉄サリン事件が起こった.そんな中,山口瞳は亡くなった.
大好きなアンクルトリスと江分利満氏が重なって,そしてなおかつそこに山口瞳がかぶって,何か一つ時代が終わってしまったような気がした.20歳そこそこの若造でさえ何か感じる物があった.
それから,山口瞳の著作を一通り読むに至った.
でも,小説や連載のエッセイより,より濃いエッセンスのあるサントリーの新聞広告がまとめられてはいなかった.待望のシリーズをまとめた物が書籍になったのである.
古い人間と言われるかもしれない.でも,心に染みるのである.何度読み返してみても,古くない.
亡くなって20年以上経ってしまったけれども,心をうつ文章を読むことが出来る本だ.

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2016年02月18日

Posted by ブクログ

著者がサントリーが寿屋といった頃の宣伝部員として、新聞広告として綴ったエッセイ集。会社に入って間もない時期に読んで、随分と励まされました。若者に対する大先輩からの助言として貴重な一冊。
“新入社員諸君! この人生、大変なんだ。そうして、本当の味がわかるのは、苦しみつつ、なお働いた人たちだけなんだ。”

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2009年12月27日

Posted by ブクログ

新入社員、新成人に向けたエッセイ。サントリーの名広告とその他エッセイをまとめた一冊。
山口瞳の作品に深い洞察力と実生活から生まれた金言がある。ある種酔っぱらった中年男のクダ話ではあるが、こんな話をわざわざしてくれる、大先輩も今や少ないだろう。
時々読み返したい一冊。自分が若い時に読みまた中年になって読み返すとさらに味わい深い。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

新成人に告ぐ!新入社員に告ぐ!
サントリーの広告に書かれていたエッセイ集。
オトナ社会で生きるための心構えを教授してくれる。
ある立派なオトナの、体験に基づいた言葉というのは貴重なものだ。
この世知辛い世の中、それでも楽しく前向きに生きて行こうじゃないか!!

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2009年10月04日

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