【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 居酒屋兆治のレビュー

あらすじ

高倉健主演作原作、居酒屋に集う人間愛憎劇。

国立で広さ5坪の縄のれんのモツ焼き屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人で、今は資産家と一緒になった、さよの転落を耳にするが、現在の妻との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。
周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、さざ波のような波紋が周囲に広がる。「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と学校の先輩・河原に挑発されても、頭を下げるだけの英治。
そんな夫を見ながら妻・茂子は、人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた……。
同作品を原作に、高倉健主演の映画「居酒屋兆治」は、舞台を国立から函館に移して、1983年秋に公開された。

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Posted by ブクログ

寡黙で朴訥として居酒屋の店主。
愛想の良い女将さん、
集まってくる顔馴染み。

居酒屋として憧れのスタイルが
ここにある。

口にはしない悲しいことも、
飲み干してしまう大人の知恵と
優しさ。
笑い飛ばして、やり過ごす哀しみ。

優しい灯りの下で
美味しいモツと日本酒を
いただいたような読後感。

0
2022年02月28日

Posted by ブクログ

微妙な読後感。なんかほんわかさせておきながら、ゾッとさせるような、悲しませるような小説。意味ありげで、理不尽なかんじ。

0
2020年03月20日

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