【感想・ネタバレ】礼儀作法入門のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2016年09月19日

日本人は礼儀正しい。海外の人が感じる典型的な日本人像。この言葉に疑いを持つ現代人はいないだろう。でも本当だろうか?著者が強調する森鴎外の「礼儀小言」を読むと、その認識に不安がよぎる。小津安二郎の言葉の引用も強烈だ。品行と品性。本書を今読んでも新鮮に感じるのは、実は日本人の品性について、まだまだ考える...続きを読む余地がある所以ではなかろうか。

0

Posted by ブクログ 2010年06月17日

堅苦しい礼儀そのものの説明ではなく、心持ちを教えてくれる一冊。意見はかなり偏っている部分もあるが、いちエッセイとして面白い。この本一冊読んだほうが形だけの礼儀を学ぶより全然良いと思う。

0

Posted by ブクログ 2021年10月17日

こちらは「礼儀作法」。ただし、著者は山口瞳さん。山口さんらしい、大胆・簡潔・本質的なお作法が、ご自身の体験談などから語られている。悩み相談、面倒な上司との会話、男女の関係、飲み屋での作法など、やや時代を感じることもあるが、忘れ去られている大切なこともあり、反省が尽きない。個人的にも、洗いやすい皿を選...続きを読むび食事に相応しいものという観点が抜けていたり、調味料も元のケースのままだったりする。本質を見ることがなかったり、こだわることがないことが不作法ということだと再認識。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年12月28日

この本はタイトルで損していると思う。
堅苦しい本でもなければ、HOW TO本でもないですよ。

“礼儀作法とかマナーとかいうものは、知っていてそれを行わないところに妙諦がある。知らなければいけない。しかし、それを常に実行する必要はない。”

普段の言葉づかいがあまりよくない人の子どもたちが、なぜかと...続きを読むても礼儀正しい言葉を使う。
どうしてか?と聞くと

“「電話をかけるときの言葉を聞いているからです。電話では、ちゃんとした言葉をつかいますから」”
親の背中を見て、子どもは育つんですね。どきどき。
しかし今どきの親はスマホを片手に席を外して話すから、子どもが正しい言葉遣いを覚える機会は大きく減ったといえましょう。

ある学校の校長先生のお言葉。
“教育とは生徒に声をかけてやることではないか。”
生徒に声をかけるということは、普段から生徒のことをよく見ている、ということなのではないでしょうか。

礼儀は型だけれど、型の中に入れる心の在り方を書いた本。
勉強になりました。
で、偏見のようなこだわりが面白かったです。

0

Posted by ブクログ 2016年03月10日

『礼儀作法とはマネである。形骸である。しかし、私は、その形骸のなかに何者かが存するのではないかと考えている。形式には、その形式を生んだ、そのモトの意義というものがあるはずである。』p33より
礼儀作法とは、あまり難しく考える必要はなくコミュニケーションを円滑にとるためのツールに過ぎないのだと。
短い...続きを読む文章でなかなかにテンポよく読みやすい。

0

Posted by ブクログ 2013年05月10日

一家言あるんですよ。この作者には。
でも、押し付けてくるわけでもない。

礼儀作法を「え~いめんどくさい」と感じる人は、一度読むのもよいかもしれない。
だからといって、何か変わるかどうかは疑問だけど。
固く考えず、さりげなく。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月26日

礼儀(品行)よりも品性が大事でないかというのは、よくわかる。お見舞いをどうするかなども、なるほどと感じた。
著者が50歳頃に書いた本だ。50歳ころになると、徐々に、あまり周囲との横並びを気にせずに生きていけるようになるんだろう。そんな表現が所々にあった。

0

Posted by ブクログ 2011年08月25日

草競馬流浪記が遠征のバイブルなら、こちらは、人生のバイブルともいえる一冊。山口瞳さんの入門書としてもおすすめ。これ読んでわかりあえない人は、たぶん他の本を読んでもわかりあえないだろうし。

0

Posted by ブクログ 2011年07月25日

「礼儀作法入門」という書名から連想されるような、礼儀作法に関する実用書、ではない。そういう部分もなくはないのだけれども、結局、酒の飲み方・ギャンブル・見舞・来客・背広の選び方・鞄等々に関しての、山口瞳のこだわりというか、好みというか、を紹介した本であり、山口瞳がどういう人かを理解する助けになる本、と...続きを読む言ったほうが良いと思う。GOROという雑誌に連載されていたということである。GOROは若者向けの男性誌であり、ヌード写真などが載っていた雑誌である。若い頃、僕もこの雑誌はよく買っていたが、山口瞳の連載については全く記憶がない。山口瞳よりはヌード写真の方が好きだったのだろう。

0

Posted by ブクログ 2022年12月26日

大事な礼儀作法。

確かに、と思うようなものも多々ですが
面白かったのはメロン。
見舞客が全てメロンをもってくる、食べきれない。
けれどお礼はしなければならない。
妙な気持ちになってしまう、のに納得します。

この時代、正月あいさつ回り、もありましたし
そこにケーキを持っていけば…。
小さい事ですが...続きを読む、すごく納得、でした。

0

Posted by ブクログ 2022年04月07日

人生の先輩の言いたい放題、でしょうか?
貴重なお話もあれば独りよがり的に思える事も有り。
全般を通して思えるのは
「君たちは何にも知らないなあ」
という感じの紳士風な先輩のお小言集。
面白かったけれど。

0

Posted by ブクログ 2020年09月20日

いわゆるハウツー本ではないが、礼儀に対する心を知ることができた。礼儀というと形式的な感じがするが、思想を鍛えることって大切なんだなぁ。

0

Posted by ブクログ 2020年01月19日

1974年から翌年にかけて雑誌掲載されたものを収録。時々出る物の価格の感覚が違うと思ってたら、相当の年代物だった。値段だけでなく、女性の見方も違うし、よくぞいまだ版を重ねて生きている感があった。ただ、独特の視点に感心し、こだわりに微笑ましいものもあり、結構楽しめた。2020.1.13

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

礼儀作法入門というより、山口瞳入門ですね。就職活動を控えた私は、礼儀でも身に付けようと思い購入したのですが、いくら読み進めても「礼儀作法」は出てこない。「山口瞳流礼儀作法」ですね。礼儀の方法というよりも、エッセイにに近い感じがします。知っている人は知っていると思いますが、山口瞳氏は男性です。しかも直...続きを読む木賞を受賞している凄い作家さんです。現在21歳の私は、以上のことを知らないで読んでしまったのですが、知っているのは何歳ぐらいの方ですかね?

0

「ビジネス・経済」ランキング