井上祐美子のレビュー一覧

  • 青天 包判官事件簿
    いやあ、期待通りの面白さだった。
    作者のこういうお話を待っていた。
    それに古い知り合いに再会した気分だよ。

    本編の主人公、包希仁は日本で言うなら大岡越前のような人。
    むしろいわゆる大岡裁きのエピソードの多くは元々彼の事績だと言われている。

    普段はおっとりしていそうで、その実まったく喰えない性格が...続きを読む
  • 朱唇
    中国歴代の王朝を華麗に彩る妓女たちを主役に据えた短編集。
    まず端正で流麗な筆致に陶酔。中国の妓女というと日本人にはあまり馴染みがないのですが、南京の大河沿いに栄え史実にも言及がある花街などが舞台となる作品は情景描写も凄く綺麗。各話で主役を張る女性たちもそれぞれ芯が強く機転に溢れ魅力的なのですが、ここ...続きを読む
  • 長安異神伝
    手持ちにあるのは徳間文庫版なのですが、今はこちらの出版で出ている様なので差し替えてます。ちなみに徳間文庫版では、陳淑芬さんの美しいイラスト画の表紙になっていまして、イラストに惹かれたのもありましたが(それこそ、ジャケ買いの様な(苦笑)。)ストーリー展開も面白かったので、その後全巻買ってしまいました;...続きを読む
  • 青天 包判官事件簿
    久しぶりに井上祐美子の本を読む。宋代の話が読めて良かった。包ショウのイメージは完璧超人だったのだが、人間臭い話なのもイイ。もっと読みたいな。
  • 長安異神伝
    「長安異神伝」の記念すべき一作目。人間界に二郎真君が降りてきて大活躍するというストーリーなんですが、二郎神は半神半人なもんで悩んじゃう。でも天軍総帥なので無茶苦茶強い。こういうスッキリする小説を書いてた井上さんが柳絮で筆を折られたのは残念至極。でもまだ流通してるし古書店なら安いし 読んだこと無い方は...続きを読む
  • 公主帰還
    潔癖、公主帰還、 僭称、芙蓉怨、贋作、白夫人、涅の七話短編集。宋の時代が中心です。読みやすくて、あっという間に読み終わりました。白夫人がお気に入りです。ファンタジーより、こういった史実っぽい話を創作するのが 、井上先生は上手いと思います
  • 長安異神伝
    唐代前期が舞台
    半神半人の二郎真君が長安で様々な事件や出来事に関わっていくというシリーズの一冊目。


    神話中の人物である二郎真君(楊戩)・東方朔と愉快な仲間たちと、歴史上の人物である魏玄成との絡ませ方や話の進み方に無理がなくいっそファンタジーのような感覚で読み進められました。

    それぞれの登場人物...続きを読む
  • 長安異神伝
    時は中国・唐の時代。
    半神半人の楊二郎こと顕聖二郎真君が、長安の都に降り立ち、妖物退治を行う中華アクションファンタジーの第一弾。
    魏玄成や東方朔とのかけあいや、玉蘭花の君である翠心とのささやかな恋模様、そして妖物とのアクションも満載。
    唐時代の生活様式も細やかに書き込まれてますので、歴史好きにもいい...続きを読む
  • 朱唇
    登場する女の人がみんな1本筋が通っていて、魅力に溢れています。短編なのでいつでも中断できるのに、気付けば一気に読み終えていました。
    牙娘が特に好きです。苛烈な性格なのに、やり過ぎと思わないからっとした気持ち良さがあります。最後まで潔くて格好良いところが、すっごくもったいないです。(そこが良いのだけれ...続きを読む
  • 臨安水滸伝
    南宋の都・臨安で漕運業を営む夏家に、高位の宦官から極秘の依頼が舞い込みます。
    「謀殺された将軍・岳飛の隠し資産を捜して欲しい。」夏家三兄弟の冒険が始まります。

    宋時代のヒーローである岳飛を巡る物語ですが、井上さんの描く登場人物は、みなそうなんですが、本作の登場人物もとても魅力的です。
    私は、風生よ...続きを読む
  • 長安異神伝
    中国唐時代の長安を舞台にした歴史ファンタジーシリーズ第一弾。生き生きとした人物造形で、とにかく会話のテンポが良い。
  • 長安異神伝
    半神の二郎真君がかっこ可愛かった。魏徴と東方朔になぐさめられてる場面が好きです。シリーズの続刊が読みたい。
  • 長安異神伝
    人と天界の姫の間に生まれた(超カッコいい)顕聖・二郎真君(天界の軍総帥)が、地上で暮らしながら長安の都に出没する妖怪を退治するお話。
  • 長安異神伝
    二郎だ二郎だ!二郎真君だ!楊センだ!と、封神演義好きなら飛びつくだろうという勢いで手に取りました。初めは新聞広告かなんかで知ったと思います。思ったよりずっと面白くて、シリーズは新書の段階で出るのを待ち続けて全て初版で購入…売ってなくて取り寄せて貰ったりしてね(笑)二郎のキャラに好き嫌いは出ると思いま...続きを読む
  • 青天 包判官事件簿
    今まで読んだ井上祐美子さんのイメージが、中華ファンタージーだったので、そのように読んでいたら、のほほんホームズ系な感じでした。

    意外と謎解き要素も濃く、かつ、ホームズ役ののほほん具合も良いです、
  • 朱唇
    歴史モノではない中華なお話を描く作家さんの中で一番好きな作者の、妓女を主人公にした短編集。
    7つのお話が入っている。

    冒頭から、いやなんというか作者のストーリーテラーぶりに感嘆する。
    どのお話も最初の一行で、時代も土地も離れた場所にすっと入り込ませてくれる感覚は、実に気持ちいい。

    時代的には唐代...続きを読む
  • 青天 包判官事件簿
    『朱唇』以来の新刊。ソフトカバーではあるけどノベルスみたいな表紙にちょっと戸惑う。文庫落ちしたらどうなるんだろう。
    北宋の官僚、包拯(希仁、孝粛)を描いた連作短編集。「雪冤記」「赤心」「紅恋記」「黒白」「青天記」を収録。主人公の名前は岡本綺堂の「女侠伝」で知っていた。

    写真で見た像や当時の庶民の評...続きを読む
  • 青天 包判官事件簿
    中国宋代の名判官と慕われた包希人の物語。

    懐徳とのコンビが好き。

    淡々と、冷静に策をめぐらす包氏のような冷静さがほしいなぁ。
  • 朱唇
    昔の中国の妓女を主人公にした短編集。
    ドロドロしたところがないので、
    あまり艶っぽさを感じないが、
    妓女の静かな悲しみや、美しさを感じた。

    「朱唇」
    「背心」
    「牙娘」
    「玉面」
    「歩歩金蓮」
    「断腸」
    「名手」
  • 桃夭記
    同じ作者の「朱唇」を先に読んでいて、これで2冊目です。
    今回は短編集ということで、全て中国モノの幻想怪奇譚。

    たくさんレビューを書いてきたのに、
    こんなにレビューが難しいご本も珍しいです。

    面白い小説だったかと言われれば、文句なくどれも面白い。
    漢詩のお好きな方や中島敦など好まれる方にもお勧めで...続きを読む