井上祐美子のレビュー一覧

  • 新装版 桃花源奇譚1 開封暗夜陣
    大立ち回りあり、宮中の陰謀あり、暗愚の帝あり、謎の身分のクセのあるキャラあり、何より書き出しが美しい情景描写で「アッこれは好みの作品だ」と一瞬で悟れた。
    最初のノベルスは1992年6月刊行なので、十二国記とほぼ同時期くらいに発表されてるんですね。こっちももっと取り上げられていいと思うんだけど、とっつ...続きを読む
  • 新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢
    大切な人を探す旅から
    大切な全てを守る未来へ。

    壮大で困難な彼らの旅路に夢中になった。
    未来を決意した彼らが眩しくて、目が離せなくなった。

    最高の本だった。
  • 新装版 桃花源奇譚3 月色岳陽楼
    2巻まではグループごとの視点で描かれていたけれど、3巻では個々の視点で描かれていて、よりそれぞれの葛藤が見え面白かった。
    公子が精神面で成長し、漢臣は変わらず強く、希仁は文曲星として尽くし…
    いよいよクライマックスに近づいてるなぁという感覚。玉堂嫌いじゃない。
    どうなっちゃうの?ほうしゅううううん!...続きを読む
  • 新装版 桃花源奇譚3 月色岳陽楼
    皇帝の失われた嫡子。彼に仕えることを天命で定められた少年たち。

    過去のわからない少女。
    彼女が生きるべき世界は仙界か、現実か?

    こういう小説は王道になるのでしょうが、最後まで彼らの旅を見届けたいと思わせるのは、作者の力量。

    さて、残念なことに残り一冊となりました。
  • 新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢
    旅は終わり。
    新しい旅が始まる。

    まさに王道! 読んでいて楽しかったですね。

    去るもの、残るもの。それもまた人生。
    良きかな、良きかな(^^)
  • 新装版 桃花源奇譚1 開封暗夜陣
     こういう冒険譚は大好物。
     
     陶淵明の桃花源はどこに?
     思えば、陶淵明が漢文の授業以外で読んだ人なのよね~。
  • 長安異神伝
    手持ちにあるのは徳間文庫版なのですが、今はこちらの出版で出ている様なので差し替えてます。ちなみに徳間文庫版では、陳淑芬さんの美しいイラスト画の表紙になっていまして、イラストに惹かれたのもありましたが(それこそ、ジャケ買いの様な(苦笑)。)ストーリー展開も面白かったので、その後全巻買ってしまいました;...続きを読む
  • 長安異神伝
    「長安異神伝」の記念すべき一作目。人間界に二郎真君が降りてきて大活躍するというストーリーなんですが、二郎神は半神半人なもんで悩んじゃう。でも天軍総帥なので無茶苦茶強い。こういうスッキリする小説を書いてた井上さんが柳絮で筆を折られたのは残念至極。でもまだ流通してるし古書店なら安いし 読んだこと無い方は...続きを読む
  • 公主帰還
    潔癖、公主帰還、 僭称、芙蓉怨、贋作、白夫人、涅の七話短編集。宋の時代が中心です。読みやすくて、あっという間に読み終わりました。白夫人がお気に入りです。ファンタジーより、こういった史実っぽい話を創作するのが 、井上先生は上手いと思います
  • 長安異神伝
    唐代前期が舞台
    半神半人の二郎真君が長安で様々な事件や出来事に関わっていくというシリーズの一冊目。


    神話中の人物である二郎真君(楊戩)・東方朔と愉快な仲間たちと、歴史上の人物である魏玄成との絡ませ方や話の進み方に無理がなくいっそファンタジーのような感覚で読み進められました。

    それぞれの登場人物...続きを読む
  • 長安異神伝
    時は中国・唐の時代。
    半神半人の楊二郎こと顕聖二郎真君が、長安の都に降り立ち、妖物退治を行う中華アクションファンタジーの第一弾。
    魏玄成や東方朔とのかけあいや、玉蘭花の君である翠心とのささやかな恋模様、そして妖物とのアクションも満載。
    唐時代の生活様式も細やかに書き込まれてますので、歴史好きにもいい...続きを読む
  • 臨安水滸伝
    南宋の都・臨安で漕運業を営む夏家に、高位の宦官から極秘の依頼が舞い込みます。
    「謀殺された将軍・岳飛の隠し資産を捜して欲しい。」夏家三兄弟の冒険が始まります。

    宋時代のヒーローである岳飛を巡る物語ですが、井上さんの描く登場人物は、みなそうなんですが、本作の登場人物もとても魅力的です。
    私は、風生よ...続きを読む
  • 長安異神伝
    中国唐時代の長安を舞台にした歴史ファンタジーシリーズ第一弾。生き生きとした人物造形で、とにかく会話のテンポが良い。
  • 長安異神伝
    半神の二郎真君がかっこ可愛かった。魏徴と東方朔になぐさめられてる場面が好きです。シリーズの続刊が読みたい。
  • 長安異神伝
    人と天界の姫の間に生まれた(超カッコいい)顕聖・二郎真君(天界の軍総帥)が、地上で暮らしながら長安の都に出没する妖怪を退治するお話。
  • 長安異神伝
    二郎だ二郎だ!二郎真君だ!楊センだ!と、封神演義好きなら飛びつくだろうという勢いで手に取りました。初めは新聞広告かなんかで知ったと思います。思ったよりずっと面白くて、シリーズは新書の段階で出るのを待ち続けて全て初版で購入…売ってなくて取り寄せて貰ったりしてね(笑)二郎のキャラに好き嫌いは出ると思いま...続きを読む
  • 新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢
    文曲星と武曲星が落ちてきて人になり王たるものを選ぶってのは向こうからしたら割と王道の話なのでしょうかね。なんとなく観音様が人として顕現して衆生を救いに来るダライ・ラマみたいなものを思い出す。
    前巻で「星だかなんだか知らないが生まれつき決められた人生でいいのか」と戴星の言葉にちょっと同意するのでそこだ...続きを読む
  • 新装版 桃花源奇譚3 月色岳陽楼
    いやー!一気に面白くなった!
    2巻があまり好きじゃなかったので不安でしたが、サクサクと読み進められるようになって良かった。
    戴星がクセのある主人公で良かった。完璧に善であるヒーローとはしないまでも賢く、また義もあり、知らない人間の不慮の死に出会って悔やむようなところもあって、胆力もあるキャラクターで...続きを読む
  • 青天 包判官事件簿
    文庫化をみつけて、ようやく読むことができました。
    『桃花源奇譚』の包希仁とは、別物とわかっていても、そうともいいきれない微妙なところが、『桃花源奇譚』を読んだ読者としては楽しかったです。
    桃の文鎮のくだりも、さる高貴な方の手渡しかそれとも人づてか、手渡しだった場合のやり取りなど勝手な妄想で楽しませて...続きを読む
  • 新装版 桃花源奇譚2 風雲江南行
    やはり中華ものは楽しい(^^)
    続きを手に入れてないんだよね。

    現在、闘病中のため、外に出られないのです(;o;)