【感想・ネタバレ】公主帰還のレビュー

あらすじ

北方の脅威・女真族の金国に皇帝らが連れ去られて十年。太平を貪る南宋の都に北から逃れ来た帝姫と名乗る美女があらわれた。主だった皇族は北に囚われたまま、現皇帝とは面識がなく、帝姫との確証がない。その見極めと隠れさた真相とは――? (表題作)。繁栄する中国宋代を舞台に描く佳作七編を収録。

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Posted by ブクログ

潔癖、公主帰還、 僭称、芙蓉怨、贋作、白夫人、涅の七話短編集。宋の時代が中心です。読みやすくて、あっという間に読み終わりました。白夫人がお気に入りです。ファンタジーより、こういった史実っぽい話を創作するのが 、井上先生は上手いと思います

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2011年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史小説。時代は千百年代。中国。宋。
 短編集。
 表題は北に連れ去られたはずの帝の妹が帰ってくる話。ところが。
 公主は実は真っ赤な偽物。本物は北の地で没する。詐欺をした女は死刑。
「潔癖」はひょうきんな話。「僭称」は帝に祭り上げられた男の気持ちがわかる気がする。
「芙蓉怨」は破れた国の王の后が自分の誇りを守り抜こうとする話。
 一番の好みは最後の「涅(すみ)」。戦略、用兵ものだからかな。「贋作」のトリッキーさも好きだけれど。主人公の力強さがいい。最後に涅を顔に入れたままでいいといい、将軍として力強く慎重に生きていく。

 歴史物。特に中国物はキャラの名前の漢字がなかなか引っ張り出せなくて苦労する(笑)
 この作者はほかに「長安異神伝」などを書いている。

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2011年05月26日

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