青天 包判官事件簿

青天 包判官事件簿

880円 (税込)

4pt

3.8

宋代、瑞州の新任知事・包希仁は、二十代で科挙に合格した秀才ながら、どこか抜けた青年。その資質を疑問視する世話係・孫懐徳であったが、州内で起きた「生きた牛の舌が切り取られる」事件をきっかけに――(「雪冤記」)。清廉潔白、裁きは公平、晴れ渡った空の如し。中華小説の名手・井上祐美子が、中国史上屈指の人気を誇る名判官「包青天」の活躍を描く中華ミステリ短篇集。待望の文庫化!

◆目次
・雪冤記
・赤心
・紅恋記
・黒白
・青天記
・文庫あとがき

※本書収録の「黒白」は、『C★NOVELS Mini - 黒白 - 包青天事件録』に加筆修正を加えたものです。

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青天 包判官事件簿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私は中国留学組で、京劇で卒論書いたし自分でも少し習っちゃったくらいの戯迷(シーミー/京劇通好き)なので、包公さんといえば真っ黒い顔で額に三日月が描かれていて恰幅が良くて野太い声で…という中国人に共通の包拯像を持っているんだけど、この包拯は正反対のような人物像。でも、こっちの飄々とした感じ、喜怒哀楽激

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    文庫化をみつけて、ようやく読むことができました。
    『桃花源奇譚』の包希仁とは、別物とわかっていても、そうともいいきれない微妙なところが、『桃花源奇譚』を読んだ読者としては楽しかったです。
    桃の文鎮のくだりも、さる高貴な方の手渡しかそれとも人づてか、手渡しだった場合のやり取りなど勝手な妄想で楽しませて

    1
    2023年11月28日

    Posted by ブクログ

    宋代、瑞州の新任知事・包希仁は、二十代で科挙に合格した秀才でありながらどこか抜けた人柄の持ち主。任官当初はその資質を疑問視していた世話係・孫懐徳であったが、州内で「生きた牛の舌を切り取られる」という事件が起こり――(「雪冤記」)。清廉潔白、裁きは公平。晴れ渡った空の如し。「包青天」と市民から慕われた

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    中国史上屈指の名判官・包季仁の活躍を描いた連作短編集「青天」。包希仁という人物を知ったのは「桃花源奇譚」でした。同じ作家さんです。
    なんというか、勝手に「遠山の金さん」的なイメージで覚えていたので、作中の活躍は予想外。「大岡越前」方面なのか。
    いやいや、気軽に市井と交流をするというのは「遠山の金さん

    0
    2023年12月01日

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