新井ひろみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
18世紀、ロンドンの裏路地にひっそりと佇む薬屋があった
決して見つかることのないその薬屋は男に苦しめられる女性に「毒」を処方する…
そして現在、夫との間に問題を抱え、一人イギリスを旅するキャロライン…
テムズの河原の「泥ひばり」ツアーに参加し、空色の小さな小瓶を見つける!
どうやら、昔の薬瓶らしい…
その小瓶に導かれるように、キャロラインは18世紀、薬屋があったであろう扉を開く
そこには、遠い昔に忘れられたまま、長い眠りについていたものたちがあった…
もう、これは拍手!
全米400万部突破も納得!
18世紀のロンドンと現在が交錯しながらストーリーは進むが、登場人物が少ないため人物相関図も必 -
購入済み
ファンタジーものではあるが
異世界物ではあるが、他の作品の多くが魔法や超能力 チートな力で安易に物語を進めているのに、そのような手段を使わずしっかりと物語を組み立てている。身分制度の課題もしっかりと書き込んでいる。翻訳も非常によくいわゆる翻訳臭が全くしない。波乱と危機感に富んだストーリー展開に惹きつけられる。
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Posted by ブクログ
夫が連れて行った娘を探す旅。でもそこは2130年の海面が上昇し世界のほとんどが水没し船での移動、幼い娘パールと2人で。1日を生きるのが精一杯の状況のなか、略奪や殺しが後を絶たず危険がすぐ近くにある日々。そんな世界で出会う人たちによって大きく動き出す。母子だけではなくグループの中での生活と対立。絶望的な環境のなかで生きていくこと。それに必要なものは何か。娘は見つかるのか。たくさんのものが詰まった物語。母と旅する幼いパールの存在がとてもよくてヘビを捕まえて友達にするその時の無邪気さ、笑顔がとても印象的。たくさんの人に読んでほしい面白い一冊。
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Posted by ブクログ
ネタバレ文句なしに面白かったです。
ひと息に読めました。
ヒロインのベスは並の女性よりも上背があることをコンプレックスに思っていました。また、その他にも男性との関係についても、自分は普通ではないのだと悩んでいました。
そんなところに颯爽と現れたヒーローは王族で、しかも大富豪のイケメン。乗馬学校を営むベスは優れた子馬欲しさに、彼の祖国モロッコへの招待を喜んで受けるも、その裏にどんな思惑か隠されているかも知らずに―。
結果として、相手側、つまりヒーローのアザイアには男性としてのはっきりとした下心と欲望があってベスを招待したわけですが、慎み深いベスはそんなことなど考えもせずに、彼の申し出に従っただけでし -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読む人は多分、帯を見て、少しの覚悟をしなければならない。
『大切な人が生き返ったら――――あなたは本当に喜べますか?』
この文句が、この作品をこれ以上ないほどに物語っている。
50年前に8歳の息子を亡くした老夫婦の元に、その息子が還ってくる。
姿形、記憶、全てが息子そのものだけれど、どこか、何かが違っている。
妻は神の奇蹟だと信じて彼をほとんど無条件に受け入れ、夫は拒絶を示して距離を測りかねながらも少しずつ失われた幸せを取り戻していく。
だが、よみがえったのは息子だけでなく、この町、この国、この世界じゅうの人々で、そのために世界は混乱に陥る。
そのさなかで、老夫婦がとった行動が、この -
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ネタバレ 購入済み
久しぶりのシャロン·サラ
安定のシャロン·サラでしたね。ずらずらと一気読みしました。今作もシャロン·サラお得意の一途に1人の人を思い続けるヒーローヒロインでハラハラ・ドキドキはあったものの、お決まりのハッピーエンドが見えてたので安心して読めました。作中に出てくるお互いの毒親には、もっと厳しい罰を与えてほしかったかな。特にヒロインの父親には、ホントにイラッとさせられました。あと同僚の看護師の男!!ホントにキモい!!この男にも、もっと「ざまあ」が見たかった
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Posted by ブクログ
とても読みやすい文体
そして それぞれの人物の
その後、が気になって
ページが止まらなかった
登場人物に 感情移入し過ぎると
苦しくなる
やるせなさと 仕方なさと
少しの怒りと…
少しペースダウンもありつつ
ラストでは報われたような気持ちに
女性が生きていくには困難な時代
女性も 人生を自分らしく生きられる時代
それぞれ時代は違えど
悩みは
似かより 同じ苦しみもある
そして それぞれが少しの勇気と行動で
人生の舵をとることが可能なのだ
きっと2人は 舵を良い方へきれたと
思っている
キャロラインには
忘れていたことを思い出させてもらえた
彼女と一緒に 高揚した気持ちになれた
思