新井ひろみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
18世紀、男に苦しめられている女性からの求めに応じ致死薬を調合する41才のネッラ、その薬屋に魅入られネッラを手伝う12才の少女イライザ、そして夫の不倫で傷ついた心を慰める為に一人ロンドンに向かい、テムズ川の泥ひばり(mudlarking)で見つけた18世紀の薬瓶の謎解きに夢中になる現代の女性キャロラインの三人の18世紀と現代の二つの時軸を舞台にした物語。キャロラインは自分と同様に苦しめられた18世紀の女性たちに救いの手を差し伸べるネッラに関心を持ち様々な資料を収集してネッラの履歴に近づく。18世紀の家父長制度のもとで服従を強いられていた女性の権利や自由は、200年を経た現代どこまで拡大されたの
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Posted by ブクログ
本当に大切な問いは5つしかない。
・Wait, What? (待って、何それ?)
・I Wonder...? (どうして〜なんだろう?)
・Couldn't We at Least...? (少なくとも〜はできるんじゃないか?)
・How Can I Help You? (何かできることはある?)
・What Truly Matters?(何が本当に大事?)
質問魔だという著者が大切だと思う5つの問いを紹介する。
社会人になってから問いの力を実感することは多い。一つの問いかけで議論が動き出したり、一つの問いかけで頭が軽くなったりする。色んな引き出しを持ちたい。 -
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Posted by ブクログ
献本企画で当選しました。ありがとうございます。
6歳の娘を遺して、交通事故であっけなく逝ってしまったシングルファザーの、それからの話。
登場人物の名前を覚えるのが苦手なので、ここ最近は国内の本ばかり読んでいた私が久々に読む、海外の作品。
いきなり交通事故のシーンから始まるのに、物語は思ったよりも明るく、テンポよく進み、読みやすい。
だけど、小学生の娘を持つ親としては、主人公の娘を想う気持ちが切ないほど分かり。外出時に読むときには涙に注意!だった。
アーサーや主人公の父親の話も加わって、生と死について、大切な家族とのかかわり方について、考えさせられた。
悲しいけれど、光を感じられるラスト。こ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ献本に当選しました。
ありがとうございます。
本の帯には「世界が涙する」とあるので、期待しすぎたのか泣けはしなかったな。
作者が、ジャーナリストと文章を書く仕事をもともとしていただけあってか、初めての出版本だというのにブレがなかった。素晴らしいな。
裏表紙あらすじや訳者あとがきの中に「絶妙なユーモア」とありますが、残念ながらわたしにはどのへんの事か判らなかった(笑)
全編通して幼い娘を哀しませないように奮闘する父、残された家族の悲しみと苦悩、絆が優しく丁寧に描かれてる。
この時期にぴったりのお話だと思う。
普段読む海外作品は、アメリカの作家が多く、イギリス人作家の本を読むのはこれが二作目な -