【感想・ネタバレ】いま、君にさよならを告げるのレビュー

あらすじ

世界が、涙する。

天国より、君の隣で――
“幽霊”になった父から娘へ、やさしい奇蹟。

6歳の娘を学校へ迎えに行く途中、交通事故に遭い、あっけなく死んでしまったシングルファーザーのぼく。あの子をひとりにはしない、一生守るからと、亡き妻にも約束したのに。“幽霊”になって呆然とするぼくの前に現れたのは、天国とこの世界を繋ぐという、不思議な案内人だった。娘のそばにいたいと訴えるぼくに、案内人はある条件を出す――英国で話題をさらった、涙とユーモアの感動作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

6歳の娘を残して逝ってしまうシングルファザーのウィル。
幼い娘を残しては、死んでも死にきれない。
霊になってでも、側にいたい。守りたい。
まだ教えていないことばかりなのに。
誰もがそう思うシチュエーション。
けれどもずっと側にいてあげることが、
本当に娘の為になるのか。
悲しみを乗り越えて生きていく事が、
彼女自身の力になるのかも…
と思えた。
たくさん泣いていい。
きっと時間が解決してくれる。
あなたの事を、お父さんもお母さんも空から見守っている。
想像を絶する辛さだけれど、
乗り越えていく事で人にも優しくなれるはず。

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2019年02月18日

Posted by ブクログ

平易な文章で読みやすかったです。
割りとファンタジーな設定が多いので苦手な人もいるかも。

遺された家族たちが可哀想すぎたり、主人公に感情輸入しづらくて途中もやもやしたとこもあったけど、それらをうまいことまとめるラスト。
切なくて悲しいハッピーエンド。いいお話でした。

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2016年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幼い我が子を残して死ぬというのがどれだけ無念で辛いことか。
ファンタジーにしては感情移入しやすい。
もっとお涙頂戴な別れ方を想像してたから正直こんなの反則でしょって思ったけどこれが最善の方法だなと思えるラストだった。
けど主人公特別扱いされすぎで冷める部分でもある。
父親の浮気や自殺のくだりは丸々いらなかったと思う。

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2021年04月27日

Posted by ブクログ

献本企画で当選しました。ありがとうございます。

6歳の娘を遺して、交通事故であっけなく逝ってしまったシングルファザーの、それからの話。

登場人物の名前を覚えるのが苦手なので、ここ最近は国内の本ばかり読んでいた私が久々に読む、海外の作品。
いきなり交通事故のシーンから始まるのに、物語は思ったよりも明るく、テンポよく進み、読みやすい。
だけど、小学生の娘を持つ親としては、主人公の娘を想う気持ちが切ないほど分かり。外出時に読むときには涙に注意!だった。
アーサーや主人公の父親の話も加わって、生と死について、大切な家族とのかかわり方について、考えさせられた。
悲しいけれど、光を感じられるラスト。これが一番の終わり方だよねって思えた。

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2017年02月03日

Posted by ブクログ

前半の娘と初めて意思が通じた描写は感動したが、後半の父親にまつわるエピソードは必要だったんだろうかと疑問が残る。

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2016年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

献本に当選しました。
ありがとうございます。

本の帯には「世界が涙する」とあるので、期待しすぎたのか泣けはしなかったな。
作者が、ジャーナリストと文章を書く仕事をもともとしていただけあってか、初めての出版本だというのにブレがなかった。素晴らしいな。
裏表紙あらすじや訳者あとがきの中に「絶妙なユーモア」とありますが、残念ながらわたしにはどのへんの事か判らなかった(笑)

全編通して幼い娘を哀しませないように奮闘する父、残された家族の悲しみと苦悩、絆が優しく丁寧に描かれてる。
この時期にぴったりのお話だと思う。
普段読む海外作品は、アメリカの作家が多く、イギリス人作家の本を読むのはこれが二作目なのだけど、イギリス人はあんまり「愛してる」と言わないみたいだね。
アメリカ人が挨拶のようにひっきりなしに言ってる事に慣れてしまっているので、ウィルが娘と話せてスグに「愛しているよ」と言わないことに違和感を覚えたりしました。
結構ひんぱんに「何故愛していると伝えない?」と突っ込んでました。
こういうときの後悔は「ちゃんと愛していると伝えればよかった」が大部分をしめていると思うので、「1人にしないよ」とか哀しませないように、によりフォーカスされているのを見ると「どうしてただ愛していると伝えないのだ」ともどかしく思ったり。

最後、ページをめくって「えっ、これで終わり?!」と叫んでしまいました。
わたしはまぎれもないはっきりとした結末、が好きなので、そっと読者に委ねる…ラストにはむずむずしてしまうのですが、この本にはよく合っていて、これ以上は望めない最後なのだろう、と思い直しました。

大切な人を亡くすのは、誰にでもあること、誰にでも起こること。
誰が読んでも、この本の優しさと暖かさは身にしみると思う。
良い本でした。

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2016年12月14日

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