新井ひろみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋さんで見て、18世紀のロンドンが舞台のミステリというところに惹かれて読んだら、予想以上に面白かった。
現代と過去のパートが交互に切り替わり、どちらも面白い!続きが気になって一気読みだった。
見つけた古い薬瓶をきっかけに、過去の事件が少しずつ解明されていく。
解説にもある通り、ミステリ、歴史小説、ファンタジー、フェミニズム小説など、いろいろな側面を持つ物語。
過酷な時代を生きる女性たちの連帯や、現代を生きる女性が自分自身を見つめ直していく姿など、過去と現代の女性たちが描かれている。
いくつもの要素がうまくミックスされた、普通のミステリとは一味違う読み心地だった。
18世紀ロンドンのゴシックな雰囲気とスピード感に夢中になった。
近年のミステリにありがちな生々しい残酷描写や、読んでいてつらくなるような描写がなく、読後感がいいのも好み。
「泥ひばり」という言葉を知ったり、作中に出てくる毒物を写真で調べてゾッとしたり、好奇心をくすぐられる要素が多くて楽しかった。
FOXでのドラマ化も進行中らしく、あの秘密の薬屋は映像だとどんな感じなのか観てみたい。2作目も好評のようなので、日本での発売が楽しみ。
バークリーでスイッチが入って、翻訳ミステリ熱が上がってきた。 -
Posted by ブクログ
18世紀、ロンドンの裏路地にひっそりと佇む薬屋があった
決して見つかることのないその薬屋は男に苦しめられる女性に「毒」を処方する…
そして現在、夫との間に問題を抱え、一人イギリスを旅するキャロライン…
テムズの河原の「泥ひばり」ツアーに参加し、空色の小さな小瓶を見つける!
どうやら、昔の薬瓶らしい…
その小瓶に導かれるように、キャロラインは18世紀、薬屋があったであろう扉を開く
そこには、遠い昔に忘れられたまま、長い眠りについていたものたちがあった…
もう、これは拍手!
全米400万部突破も納得!
18世紀のロンドンと現在が交錯しながらストーリーは進むが、登場人物が少ないため人物相関図も必要なし…(笑)
すらすらとページが進む…
ミステリーでありながら、歴史、ファンタジー、フェミニズム、人間ドラマ…
この作品には色んなものが詰まってる!
男に苦しめられる女性、裏切りなどが描かれながらもこの作品は決して陰鬱なものではない
ある少女の存在がこの作品にファンタジー要素を加え、光を与え、さらに魅力的にさせているのだ
過去と現在、時代を超えた二つのストーリーが結びつく先は…
とにかく手元にずっと置いておきたい素敵な作品! -
購入済み
ファンタジーものではあるが
異世界物ではあるが、他の作品の多くが魔法や超能力 チートな力で安易に物語を進めているのに、そのような手段を使わずしっかりと物語を組み立てている。身分制度の課題もしっかりと書き込んでいる。翻訳も非常によくいわゆる翻訳臭が全くしない。波乱と危機感に富んだストーリー展開に惹きつけられる。
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Posted by ブクログ
夫が連れて行った娘を探す旅。でもそこは2130年の海面が上昇し世界のほとんどが水没し船での移動、幼い娘パールと2人で。1日を生きるのが精一杯の状況のなか、略奪や殺しが後を絶たず危険がすぐ近くにある日々。そんな世界で出会う人たちによって大きく動き出す。母子だけではなくグループの中での生活と対立。絶望的な環境のなかで生きていくこと。それに必要なものは何か。娘は見つかるのか。たくさんのものが詰まった物語。母と旅する幼いパールの存在がとてもよくてヘビを捕まえて友達にするその時の無邪気さ、笑顔がとても印象的。たくさんの人に読んでほしい面白い一冊。
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Posted by ブクログ
ネタバレ文句なしに面白かったです。
ひと息に読めました。
ヒロインのベスは並の女性よりも上背があることをコンプレックスに思っていました。また、その他にも男性との関係についても、自分は普通ではないのだと悩んでいました。
そんなところに颯爽と現れたヒーローは王族で、しかも大富豪のイケメン。乗馬学校を営むベスは優れた子馬欲しさに、彼の祖国モロッコへの招待を喜んで受けるも、その裏にどんな思惑か隠されているかも知らずに―。
結果として、相手側、つまりヒーローのアザイアには男性としてのはっきりとした下心と欲望があってベスを招待したわけですが、慎み深いベスはそんなことなど考えもせずに、彼の申し出に従っただけでした。二人の思惑の食い違いから生じる対立、彼を懸命に拒もうとするベスをあるときは優しく甘く、あるときは強引に誘惑するアザイア。彼のあまりにも女性慣れした「俺様」オーラにはいささか引くものの、基本的には彼は公正で優しい人なので、安心して読みすすめられます。
何より女性に手慣れたアザイアに強く惹かれつつも、慎み深さを失うまいとするベスの人柄に好感が持てます。
ラスト、あっさりと背を向けたアザイアとひとたびは別れながらも、引き返して彼の腕に飛び込んだベス。それまでの慎み深い彼女からは予測のつかない思い切った「逆プロポーズ」には思わず拍手喝采でした! -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読む人は多分、帯を見て、少しの覚悟をしなければならない。
『大切な人が生き返ったら――――あなたは本当に喜べますか?』
この文句が、この作品をこれ以上ないほどに物語っている。
50年前に8歳の息子を亡くした老夫婦の元に、その息子が還ってくる。
姿形、記憶、全てが息子そのものだけれど、どこか、何かが違っている。
妻は神の奇蹟だと信じて彼をほとんど無条件に受け入れ、夫は拒絶を示して距離を測りかねながらも少しずつ失われた幸せを取り戻していく。
だが、よみがえったのは息子だけでなく、この町、この国、この世界じゅうの人々で、そのために世界は混乱に陥る。
そのさなかで、老夫婦がとった行動が、この話の軸になっている。
読み始めの印象は、「キリスト教の視点から見れば、よみがえりというのはそういう意味を持っているのか」という新たな発見だった。
輪廻転生の考え方が染み付いているのか、私は最初、よみがえりというものに対してそれほどの疑問も恐れも抱かなかった(もちろん、現実には起こりえない、フィクションだからこそだが)。
生者として生活するとなると行政上の手続きが大変そうだな、という程度だった。
だが、聖書に基づいて考えれば、死者の復活は世紀末以外の何物でもない。
老夫婦の住むアルカディア――――アメリカの南部の小さな町――――の人々が早い段階で拒絶を示したのも無理はない話だ。
けれど、読み進めるうちに、その拒絶が決して宗教的価値観にのみ拠るものではないことに気付かされた。
帯の文句に加えて、私ならこう問う。
「隣人の大切な人だけがよみがえったら―――あなたは本当に許せますか?」
この作品の中で、帰還者たちを抑圧する者達の行いは、老婦人が怒りをあらわにしたように、正しいものではありえない。
けれど、もし、隣人の元にだけ奇蹟が起きたなら――――古来よりの数多の教訓話が示すのと同じように、「正しい行いではない」と分かっていても、「自分の大切な人は戻ってこなかった」という事実から目をそらすためだけに弾圧してしまう人がいても、決して不思議ではないのではないだろうか。
繰り返すが、決してそれは正しい行いとは言えない。
たとえ異質な存在でも、理解できない存在でも、生きている以上ある程度の尊厳は守られるべきだ。
それは間違いない。
けれど、だからといって、ただ「彼らは間違っている」とだけ言うのは、何か違う気がするのだ。
これは当然ながら、あくまで私の個人的な意見にすぎない。
けれど、是非この話を読んで、二つの問いについて考えてみえてほしい。
「大切な人が生き返ったら、ああたは本当に喜べますか?」
「隣人の大切な人だけが生き返ったら、あなたは本当に許せますか?」 -
ネタバレ 購入済み
久しぶりのシャロン·サラ
安定のシャロン·サラでしたね。ずらずらと一気読みしました。今作もシャロン·サラお得意の一途に1人の人を思い続けるヒーローヒロインでハラハラ・ドキドキはあったものの、お決まりのハッピーエンドが見えてたので安心して読めました。作中に出てくるお互いの毒親には、もっと厳しい罰を与えてほしかったかな。特にヒロインの父親には、ホントにイラッとさせられました。あと同僚の看護師の男!!ホントにキモい!!この男にも、もっと「ざまあ」が見たかった