あらすじ
必ず生き延びる。
飢えても、騙しても、殺しても。
海面が上昇し、陸の大部分が水没した近未来。
生き別れの娘を救うまで、残された時間はあとわずか――
海面が上昇し、陸の大部分が海に沈んだ2130年。
マイラは小舟で島を転々としながら、生き別れの娘ロウを捜している。7年前、身重のマイラを置いて、夫は娘だけを連れて逃げた。
あるとき、その娘が北の辺境で生きていることが判る。そこは武装集団の支配下にあり、年頃になった少女達は一斉に“繁殖船”に乗せられるのだという。
マイラは一路北の果てへ向かった――すべてを賭け、娘を救うために。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夫が連れて行った娘を探す旅。でもそこは2130年の海面が上昇し世界のほとんどが水没し船での移動、幼い娘パールと2人で。1日を生きるのが精一杯の状況のなか、略奪や殺しが後を絶たず危険がすぐ近くにある日々。そんな世界で出会う人たちによって大きく動き出す。母子だけではなくグループの中での生活と対立。絶望的な環境のなかで生きていくこと。それに必要なものは何か。娘は見つかるのか。たくさんのものが詰まった物語。母と旅する幼いパールの存在がとてもよくてヘビを捕まえて友達にするその時の無邪気さ、笑顔がとても印象的。たくさんの人に読んでほしい面白い一冊。