亜月ねねのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
全7巻
Xで話題になってて読んだんだけど、なんというか・・・。一気に読んでしまうストーリーではあるけど。
しょっぱなから、みいちゃんが死ぬであろうことは分かってる。キャバで同僚として出会った、みいちゃん。適切なサポートを受けられなかった境界知能の女の子。
周りも関わりきれずに離れていくけど、主人公の山田さんだけがつかず離れず。まぁ離れちゃうと話が終わっちゃうのだけど、深入りもしすぎないから離れずにすんでるのかな。
山田さんは、みいちゃんの社会性の無いところを見て「誰も今まで根気強く説明してくれなかったんじないか?」と分析してて、でもじゃあ彼女がしっかり教えてあげるのかというと、中盤まで深入りはしていないんだよね。さらっと言うくらい。
みいちゃんは教えられても理解できなかったからこうなってるいうのは置いておいて、山田さんも人のこと助けてあげられるほど余裕があるわけじゃなくって、毒親と異食持ちの、助けを求めてる側なんだよね。終盤で同居して教えてくけど、結局・・・。
障害って、親身にサポートするには重過ぎるという点がリアリティ高いし、それ以外の家庭環境要因も夜の街にはたくさん転がってるのも、本作の、なんというかグロさが出てる。
みいちゃんがしんどいと思ってなさそうなのが救い・・・と思ってたけど、キャバやめて性的にも金銭でも搾取されまくってて、キツイ。
そして、何も改善しないまま転がり落ちるように悪い方に行って、そのまま終わり。山田さんのほうもその影響を受けて心身持ち崩してしまった。
後味の悪い終り方で、なんとも救いがないなぁ。 -
購入済み
重い!!しんどい!!!
SNSでしょっちゅう話題に上がるから、好奇心で読んでみたけど…こういう人に、私は出会った事ないけど、いたとしたらどう接したらいいか分からんわ… -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
みいちゃんに部屋をめちゃくちゃにされ、山田さんはついに、引き裂かれるような衝動のままに手を上げてしまう。大切なはずなのに、傷つけ合う。お互いをこれ以上壊さないため、二人は同棲を解消した。
新幹線に揺られ、みいちゃんは独り、故郷・宮城へと帰るが、母親と祖母が住む家は、ゴミ屋敷へと変わり果てていた。山田さんも、逃げ帰った実家で、ついに「漫画」を描き始めるが、母親の歪んだ呪縛と、“自分”に息を詰まらせる。
離れ離れの場所で、それぞれが直面する“現実”。生きるという致命傷、生きたあなたの残照―――。ばいばい、みいちゃん。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
「自分は正常だと思ってる」「あの子よりはマシだと思ってる」…そんな考えを持っているあなた、本当に大丈夫ですか?という問いをブスっと突きつけられた気がした。一歩間違えていればあちら側へ堕ちていたかもしれない恐怖を感じました。これからも、あちら側へ引っ張られないように気をつけよう。堕ち始めたらきっとあっという間だから。 -
Posted by ブクログ
2012年前後を舞台とした歌舞伎町エンタメ。当時、境界知能等の概念が認知されていなかった社会の中で、みいちゃんが夜の世界で生きる姿を描く。
刺激的な内容で、題材そのものについてが話題にあげられやすいのはしょうがない部分ではある。ただ、作品自体は凄くエンタメだし、みいちゃんの感じる「幸せ」の描写から、幸せとは何かという問いまで導いている良作だと思う。
最後の別れの場面で、「みいちゃんと山田さんはずっと一緒だったんだね」とみいちゃんが笑うシーンが良い。周りと違うところがあっても変なところがあってもうまくできないことがあっても誰もが皆同じ人間であるという、作品そのもののテーマに背骨を与える素晴らしいシーンだった。扱う題材のせいで作品に対して色々と言われる部分もあるだろうが、このラストシーンは人間讃歌そのものだと思う。