山口未桜のレビュー一覧
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(途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。
※敬称略
・ふたえ(高瀬隼子)
“お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。
・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。
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ネタバレ冒頭のあらすじで『一次元の挿し木』と同じテーマなんだろうと思い至った。
さて、話は変わるが、
昨年下半期はこれでもかと言うくらいホラーを読んだし、映画も観た。
中には読み終えて辺りを見回すほどに真に迫った悍ましいものもあったが、
怪異の源を辿れば、直ちにそして確かに分かる…
げに恐ろしきは人間である。
ひとの身には似つかわしくも無い程の高度な文明を持ちながら、権力者とそれを支持する者達の行動は石器時代とほぼ変わらない…
結局のところ、戦争という名の殺し合いだ。
冗談では無く、この星の人間こそ今この時点で、国民的漫画で語られるところの戦闘民族なのだ(彼の天才漫画家がこの言葉を造語したのは -
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登場人物が多くて覚えるのが大変なのと、病院の構造が複雑(図があるけど難しい)
医療語句や推理の内容がこっていて複雑…でした。
そして霧、硫化水素、過疎地域医療と重なりすぎてるなぁ…ということで☆3です。
話の内容はまぁまぁ面白く、犯人も予想外でした。
過疎地域の医療は問題であるし、大変だと思います。
私の嫁いできた今の町も山の中の田舎で病院は少ないし、科の数も少ないです。
そして、先生もお年の科もあるのでこの先どうなるのか不安というところです。
少し遠いところの病院に行かないといけないのがネックですね。
考えさせられるストーリーでした。 -
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有毒ガスが迫る――逃げ場のない病院で、殺人が始まる。
有毒ガスに覆われた病院が舞台のクローズド・サークル。
地下に降りれば即アウト、時間の経過とともにガスが充満し、危険地帯は1階、2階へと広がっていく。そんな超特殊設定の中で、容赦なく殺人事件が起きていく。
アイデアはとにかく秀逸。ただし、読むのはかなりムズい。
冒頭で登場人物紹介と病院の見取り図が提示されるものの、3階建て(旧館+新館)。医師、看護師、入院患者あわせて総勢80人近く……多すぎだろww
その結果、肝心の解決編では「誰が誰で、どこをどう通ってトリックが成立したのか」が把握しきれなかった。完全に理解力不足です、すみません。
こ -
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デビュー作「禁忌の子」で活躍した城崎先生が探偵役のシリーズ第2弾!
今回は城崎と前作でも登場した研修医の春田が 北海道の過疎地の病院に赴任するという所から始まる。
ところが赴任先に到着するまでの道で濃い霧が発生し、着いたら着いたで 地震だの硫化水素の発生などで 電気も途絶えただならぬ状況。
そんな中発覚する殺人事件。
ここ山奥の過疎地に、患者と関係者を含め87人が
閉じ込められてしまった。
という事で クローズドサークルものでした。
それにしても人数多すぎ!!笑
現役のお医者さまが描く医療物はやはりリアルで、ミステリーとしてだけじゃなく、過疎地の抱える医療問題にも提起した内容でした。
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テーマは「美」。よかったものをいくつか。
『ふたえ』高瀬隼子
子どもの頃からずっと、単身赴任で川崎に住んでいるお父さんと、遊びのため四国から上京して何年かぶりで会ったら、目が二重になっていた。そしてさらに、顎の骨を削る手術をするという。ずっと別居、67歳になって退職しても田舎には帰ってはこない、でも離婚もしていない、両親がケンカしていた感じもない、父の家に行ったが、愛人がいるような感じもない。で、整形。じつに不思議な家族の話。
『ヴィンテージ』井上先斗
古着屋を経営する大学時代の友人に、50万円のデニムジャケットを持って飛んだアルバイトを探して欲しいという依頼を受けた探偵。アルバイトのイン -
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美しさとは
ただ見た目のものだけではなく
その振る舞いであったり
姿勢であったり
言葉であったり
さまざまなものが
絡み合っていると思う
「そとばこまちの夜」
の中で老婆が言う
『そうして私が私と出会えた時、
ずいぶんと小さく縮こまった小娘が
胸の内で泣いていたっけ
華やかで美しいと信じていた美女など
己の中にはいなかった
他人の目によって造られた幻影だった
だからその怯える小娘と
向きあうことにした
その子が本当に好きなものを探して
愛でる
それは人目を気にして
怯えていた日々に比べて
どれほど豊かで満たされたものか』
本当の自分が求めるものは
いったい何か
はたして今、どれくらい
豊か