山口未桜のレビュー一覧
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有毒ガスが迫る――逃げ場のない病院で、殺人が始まる。
有毒ガスに覆われた病院が舞台のクローズド・サークル。
地下に降りれば即アウト、時間の経過とともにガスが充満し、危険地帯は1階、2階へと広がっていく。そんな超特殊設定の中で、容赦なく殺人事件が起きていく。
アイデアはとにかく秀逸。ただし、読むのはかなりムズい。
冒頭で登場人物紹介と病院の見取り図が提示されるものの、3階建て(旧館+新館)。医師、看護師、入院患者あわせて総勢80人近く……多すぎだろww
その結果、肝心の解決編では「誰が誰で、どこをどう通ってトリックが成立したのか」が把握しきれなかった。完全に理解力不足です、すみません。
こ -
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デビュー作「禁忌の子」で活躍した城崎先生が探偵役のシリーズ第2弾!
今回は城崎と前作でも登場した研修医の春田が 北海道の過疎地の病院に赴任するという所から始まる。
ところが赴任先に到着するまでの道で濃い霧が発生し、着いたら着いたで 地震だの硫化水素の発生などで 電気も途絶えただならぬ状況。
そんな中発覚する殺人事件。
ここ山奥の過疎地に、患者と関係者を含め87人が
閉じ込められてしまった。
という事で クローズドサークルものでした。
それにしても人数多すぎ!!笑
現役のお医者さまが描く医療物はやはりリアルで、ミステリーとしてだけじゃなく、過疎地の抱える医療問題にも提起した内容でした。
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テーマは「美」。よかったものをいくつか。
『ふたえ』高瀬隼子
子どもの頃からずっと、単身赴任で川崎に住んでいるお父さんと、遊びのため四国から上京して何年かぶりで会ったら、目が二重になっていた。そしてさらに、顎の骨を削る手術をするという。ずっと別居、67歳になって退職しても田舎には帰ってはこない、でも離婚もしていない、両親がケンカしていた感じもない、父の家に行ったが、愛人がいるような感じもない。で、整形。じつに不思議な家族の話。
『ヴィンテージ』井上先斗
古着屋を経営する大学時代の友人に、50万円のデニムジャケットを持って飛んだアルバイトを探して欲しいという依頼を受けた探偵。アルバイトのイン -
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美しさとは
ただ見た目のものだけではなく
その振る舞いであったり
姿勢であったり
言葉であったり
さまざまなものが
絡み合っていると思う
「そとばこまちの夜」
の中で老婆が言う
『そうして私が私と出会えた時、
ずいぶんと小さく縮こまった小娘が
胸の内で泣いていたっけ
華やかで美しいと信じていた美女など
己の中にはいなかった
他人の目によって造られた幻影だった
だからその怯える小娘と
向きあうことにした
その子が本当に好きなものを探して
愛でる
それは人目を気にして
怯えていた日々に比べて
どれほど豊かで満たされたものか』
本当の自分が求めるものは
いったい何か
はたして今、どれくらい
豊か -
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研修医の春田芽衣は先輩医師の城崎響介とともに北海道の山奥にある病院を訪れる。春田の知人でもある九条環に案内を頼もうとしていたが、院内で彼女が遺体で見つかる。病院一体は濃霧に覆われて、麓に降りることも叶わない。加えて翌朝大地震が起こり、病院内を硫化水素ガスが迫る状況で、新たな事件が…
こんなクローズド•サークルがあったのか!
殺人に加えて、濃霧と地震と毒ガスが迫るクローズド•サークル×パニックサスペンス。火事とか洪水が迫るケースは読んだことあるけど、毒ガスが迫るケースは初めてかも。さすがデビュー作でいきなり本屋大賞にノミネートされただけあり、独創性が素晴らしい。膝を打つタイトルも秀逸。
謎解