山口未桜のレビュー一覧
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購入済み
スタートから引き込まれる設定に、怒涛のスピードで進んでいく物語、息をつく間もないほど次々と明かされる真実、そしてハラハラと感動が入り混じったラスト。控えめに言って最高、面白かった。愛があるが悲しくもある物語、胸がぎゅっと締め付けられる。
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Posted by ブクログ
医療×ミステリーをあんまり読んでいなくて、新鮮でとても面白かった!
そして子供が産まれてくることは本当に奇跡みたいなものだなぁと改めて感じた。
望んでも叶わない人もいるし、健康で産まれてきてくれる保証があるわけでもない。
自分が親になったからこそ、我が子が生まれてきてくれた奇跡に感謝したいと思ったし、たくさん愛情をかけてあげたいと思った。
だからこそ信也が3歳になって両親に裏切られたときのことを思うと辛く、心が引き裂かれる思いがした。
とはいえまだ不妊治療が今ほど主流ではない時代に子供がなかなかできず苦しい思いをした中川敬子には少し同情した。
むしろ武田のほうが運が良かっただけで、信也のような家庭が多いとしても不思議ではない。
信也に対しての仕打ちは絶対に許せないけど。
そしてXの正体は全く予想していなかったので衝撃!
近親相姦で産まれた子は障害を持つ確率が高いって聞いたことがあるけどどうなったのかな
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Posted by ブクログ
禁忌の子って、そっち!?…の驚きがあった。
医者が描いてるから、リアル描写は想定済み。ミステリーも医療分野が鍵になるんでしょうね…と読み進めていたら、思ってた以上のストーリーの広がりがあった。
人間の感情や親の存在を美化することなく、エゴや保身で人は鬼にもなれるし神にもなれる恐ろしさをや罪深さを描いていて、深いなぁ…と。
最後の急展開もビックリしたけど、実際あり得ることだと知って、更に驚いた。
全ての子に、どんな出生でも、愛されて幸せを感じながら生きてほしい、と願う。
これがデビュー作。内容的にもかなり盛り込んでるから、次作も失速せず続いてほしいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の武田(救急医)の病院に運び込まれた溺死体のキュウキュウ十二を見た時武田は驚いてしまう。その溺死体があまりにも武田本人と瓜二つだったから。
そこからその死体がいったい誰だったのか?なぜ溺死体になったのかと旧友で同じ病院に勤める医師の城崎と一緒に謎を調べ始める。
キュウキュウ十二が誰だったのか?なぜ死んだのかと調べ進めるうちに様々な謎が解けていき・・・
結末が納得いかない人もいるかもしれないがそれもありかなと思う気持ちも無くもない。
どんでん返しあり、次々分かって来る事実など読み進めるうえで飽きさせない。
是非読んで最後の結末を自分の目で確かめてください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は、救急医の武田。彼の勤める病院に、自分と同じ顔の遺体が搬送されてきた。
という衝撃的なシーンから始まる医療ミステリ。
でも読み進めていくと、冒頭のショッキングなシーンからは想像できないくらい、家族愛が胸に沁みる話だった…。
一方で、悲しい家族の話も出てくる。自分が生まれる家庭は選べない、というけれど、せめて自分の元に生まれる子どもは幸せにしたい、という想いが溢れてくる。
そして、自分を育ててくれた親のことも思い出さずにはいられない。
親、自分、そして自分の子ども。
この奇跡的に繋がるバトンを、ありがたく感じる話だった。 -
Posted by ブクログ
医療とミステリーを掛け合わせた物語。
病院に運び込まれた溺死体の人物が自分と瓜二つであることに救命医は言葉を失う。自身のルーツを調べる中、重要なキーマンが不可解な死を遂げてしまう。謎が謎を呼ぶ怪しげな展開にどんな真相が隠されているのか?
医療系小説は命に係わる問題を考えさせられるところが好きなのですが、本作は不妊治療を取り巻く倫理課題を背後に置いていて、これが一刀両断に白黒つけるのが難しいものなだけに、ズッシリと重い空気を小説に吹き込んでいて、良きです。
殺人ミステリーの部分はシンプルな作りで、可もなく不可もなくという印象ですが、奇想天外なトリックの謎解きに走らずに一つ一つ理詰めしていくスタイルは好みでした。
作中でお気に入りだったのが、推理小説を揶揄するかのような主人公の言葉。私個人の不満が代弁されているようで激しく同意してしまいました。殺人現場に駆けつけた探偵はどうして心停止患者を死体と決めつけて救命措置を諦めるのかという記述。蘇生を真っ先に考える医師らしいというか人間らしい当たり前の思考で、これだけで本作への信頼感がアップしました。 -
Posted by ブクログ
いつかは読みたいと思っていた作品でした。
そして先ほどオーディオブックで聴了したところです。医学用語がバンバン出てくるあたりは、正直聴き流してしまいましたが、それでも中盤辺りからはグッと引き付けられてエンディングまで一気に行った感じでした。これが山口さんのデビュー作というのですから驚きです。
城崎と武田のキャラクターが両極的に描かれていて、これはこれで一つの“バディもの”ともいえるかなと思いました。他のブクともさんたちも指摘しているようなモヤモヤは多少残りましたが、「城崎響介のケースファイル」として続いていく次回作にも期待したいなと思いました。