山口未桜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ来たばかりの病院に毒の霧で閉じ込められてしまうお医者さんたち、そこで起きる殺人。
前作から引き続き医療ミステリーというのかな?楽しく読めた。
推理パートは城崎先生と春田先生にお任せしてただ読みました。
地方住みとして他人事ではない過疎化について、また考えさせられた。
自分の世話ができなくなった人から都会に移り住むしかないのが現実。それをしなくてすんでるのは誰かの犠牲の上なんだよな…。
権力下で使い捨てられる現場、医者までそうなんて。切ない物語だった。
屋上のシーン、一瞬城崎先生に見捨てられたのかと思って笑ってしまった。そんなわけはないんだけど(笑)
前作からそのシーンに流れていた曲のタイト -
Posted by ブクログ
【短評】
「第34回鮎川哲也賞」受賞作にして、2025年本屋大賞にもノミネートされた話題作。
敢えて分類するならば「医療ミステリィ」だろうか。作品の方向性からして、生殖医療に関する専門用語が飛び交うなか、努めて平易な表現で描写されており、頭頂から爪先まで文系である私にもスッと物語が入ってきた。作者の筆力の賜物だろう。至極、読み易かった。
救急医・武田航(たけだわたる)の元に搬送されてきたのは、自分と瓜二つの死体・通称「キュウキュウ十二」。他人の空似という次元を超越し、自分と全く同じとしか言えない死体を前に、武田は学生時代の知己である消化器内科医師・城崎響介(きのさききょうすけ)に助けを求める