山口未桜のレビュー一覧
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購入済み
スタートから引き込まれる設定に、怒涛のスピードで進んでいく物語、息をつく間もないほど次々と明かされる真実、そしてハラハラと感動が入り混じったラスト。控えめに言って最高、面白かった。愛があるが悲しくもある物語、胸がぎゅっと締め付けられる。
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Posted by ブクログ
出だしから物語にのめり込んで、あっという間に読み終わってしまった。
主人公の武田が真相に迫るたびに、「この人が犯人か?」とか「この人が繋がってる?」とか自分なりの推理を想像してみたけれど、全てはずれて予想外の真実に、ページをめくる手が止められなかった。また背理法での推理が新鮮で、「だから、事件の真相はこうだ」と言われて、魅せ方が上手いなぁと思ったけど、少し物足りなかったかな。
最後の最後にタイトルの禁忌の子が、誰のことなのか腑に落ちてスッキリ。
最後の締めくくりがどうなるか心配だったけど、武田一家の幸せを願わずにはいられない。
不妊治療や体外受精は、経験した人しかわからないことが多い。その -
Posted by ブクログ
ネタバレおそろしい作品だった。
作中で「生殖医療は子供のためにあるのではないか」という言葉が出てくる。しかし、そんなはずは決してない。子供が自分の誕生を選べる場面は一度もないのだから。
結局それは、親の側の願い、もっと言えばエゴによって選ばれる行為である。
もちろん、生まれてきた命そのものを否定するつもりはない。ただ、生まれ方を人間がどこまで操作してよいのかという問題は、厳然としてそこにある。
ラストで生まれた子供は、まさに「禁忌の子」だろう。物語としては希望のある終わり方のようにも見えるが、本当にハッピーエンドと言ってよいのかは疑問が残る。
科学が可能にしてしまったことと、人間が踏み越えてよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分にそっくりの死体という導入も面白いし、謎解きと医療的な問題の絡め方も上手く、最後まで面白かった。
同じ遺伝子を持つ主人公の航と信也の人生の違いはなかなか辛くなる…。
ただ、京子先生が自殺だった点については納得しきれなかった部分があり少しモヤモヤが残ったが、絶望感や罪悪感の大きさを考えればそうもなるのかなと、理解できなくはないと思った。
第三章冒頭の、京子先生を見つけてすぐに蘇生に取り掛かるシーンは医師たちならではの行動で新鮮だったし、(あらすじなどから結果的に助からないとは分かっていても)緊迫感があるシーンでとても良かった。 -
Posted by ブクログ
audibleで。本屋大賞ノミネート作品だけあって、先へ先へと急ぐように聞き入ってしまった。
救急医武田の元へ運ばれた溺死体が、自分自身と瓜二つ、というあり得ない設定から始まるこの物語は、探偵役の城崎医師が淡々と推理することで、整理され、わかりやすくなっていく。
子を授かるということが、天に委ねられていた時代から、治療という形をとる時代になった。どんな形であれ、一つの命を授かった限りは、大切に育てていってほしい。生まれてくる子には何も選べないのだから。
最後に産科医が、生まれてくる子どものことを考えた不妊治療、妊娠であるべき、という言葉が心に残った。自分自身のルーツがわからないということは、そ -
Posted by ブクログ
禁忌の子に続く、城崎先生シリーズ第2弾です。
吹雪の山荘でも、孤島の洋館でもないけど、クローズド・サークルです!
私はクローズド・サークルとか本格ミステリ好きです。なので結構楽しめたのですが、殺人事件、濃霧、地震、地震による硫化水素ガスの発生、電波が届かず情報が入ってこないは、ちょっと詰め込み過ぎな感じです。
もうね〜、殺人事件の怖さより、ガスの方が怖いですよ:(;゙゚'ω゚'):
病院のスタッフが一生懸命頑張っても、ガスのタイムリミットで全員が死んじゃう可能性もあるんだから‥。
そう思うと、最後はキレイに収まり過ぎで、リアリティがないのかなぁとちょっと思いますが、う