片瀬由良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3人のアンソロジーです。表紙はあくまでイメージ・・・
「冬の蝶」(深山くのえ)薄幸な主人公-綺姫がひょんなことから幸せをつかむ心温まるストーリー。あとがきに「平安時代にメールが…」とありますが、肉筆だからこそ伝わる心の動きが主人公二人の距離感を伝えてくれます。タイトルの「冬の蝶」が登場する終盤では、綺姫と高季を応援して手に力が入り、最後に思わず「よかったね」と呟いてしまいました。脇役もぴったりとはまっていて、短編にしておくには惜しいと思いました。
「愛玩王子~My Dear~」(片瀬由良)結婚式前後の主人公二人と、愉快な仲間たちの繰り広げる明るいお話。「愛玩王子シリーズ」は読んだことがありませ -
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Posted by ブクログ
中編ひとつ、別のシリーズ番外編2つ、のアンソロジー。
別シリーズは別段内容を知らなくても読めましたが
多分『愛玩王子』はかなりの人数が出てきたので
知っていた方が面白いかも?
『青宮の華燭』は別の国の話なので
普通に読めます。
一言で終わらせるなら、シンデレラストーリー?
中編『冬の蝶』は、不思議な話。
半分かった紙に文字を書いたら、もう半分の紙に
その文字が現れるという…。
メールを、と作者は言っていましたが
チャットみたい、と思いました。
ライン、の方が適切?w
誤解とすれ違い、という、読んでいる方にとって
はらはらどきどきの展開盛りだくさん、でした。
しかも最後の、相手の父親の苦悩内 -
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Posted by ブクログ
ネタバレどの作家さんも好きだったんで、買ってみました。
短編が3作品ありますが、割合としては、冬の蝶:愛玩王子―My Dear:青宮の華燭=5:2:3って感じです。表紙は、「愛玩王子―My Dear」の王子と比奈ちゃんですよね、たぶん。顔が違うんで最初分からなかったんですけどね。
<冬の蝶>
かなり面白かったです。
怪しい紙売りから綺姫と高季が半分ずつ買った薄様(紙)。綺姫が亡くなった両親に宛てた寂しい気持ちを綴ったら、高季が持つ薄様に文字が浮かび上がってきて、奇妙な文通?が始まります。
現在でいうところのメールやチャットみたいな感じでしょうか。
二人が交わした文章が、並ぶのですが、恋の駆け引き( -