秋月こおのレビュー一覧
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第3部
あれほど練習して臨んだ福山先生とのレッスンで自分の音を引き出していないことを悟った悠季は死に物狂いで練習してしかも圭との別居までして何とか出せるようになった。しかし、会心の出来で演奏した曲は天才・ソラくんには響かず、新たに“聴衆者に伝えるには”という課題が出てしまい…。
お陰で、そうやって産みの苦しみからのコンサートは福山先生から「ローマで勉強してこい」との嬉しい言葉をもらい。
ガラコンサート、お疲れ様悠季、でした。
クラシックってただ聴いていただけの私には音から情景を浮かび上がらせるという力を持たないけれど、少なくともこの作品を読んでるとそのイメージが出てくるよね。
4部は留 -
Posted by ブクログ
富士見シリーズ第3部1
桐院家でのお祖父様への演奏会で訪ねた先で家政婦ハツからの刃傷沙汰。
それと共に桐院家での家族との対面。
小夜子嬢からの3人での結婚の提案。
そして一連の事件による圭が悠季に対してとても呵責を感じているが為にいままでのような二人になれないこと…。
確執が確執を呼ぶ感じかな。
先にフライングで『小夜子様の気持ち』を読んでしまっていたので何があったのかは知っていたけど悠季サイドからの話だとやはり切ない。
そして少しずつ周りが二人の関係を知っていくのよね…。これも先々では障害になるのだろうなぁ。
ああ、でも。いかにもBLである障害が描かれていて、BLを読んでいる醍醐味 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結巻です。私がフジミを読み始めた時には、もう既に第7部まで発売されてたので……長かった感が賛同できないのは、ちょっと寂しい気も(苦笑)
最後の応援メッセージが凄く……報われた、って思えて泣きそうでした。
駆け足感は確かに否めないけど、駆け引きは……正直どうでも良いかなと。圭が「悠季知らせたくない事」は、イコール「読者にも知らせたくない事」だと思ったので……ご想像にお任せされてれば良いのかなと。
大団円で、しかもみんなから祝福されて、温かく見守られてて。それが、BLありがちなご都合主義的な流れではなく、これまでの経緯で無理のないような展開となってて、それが良いなぁ……と思いました。