ゆずはらとしゆきのレビュー一覧
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拍手喝采
東京のもう1つの昭和三十年代を幻写する奇書。小池一夫、安彦良和など業界内で絶賛の嵐だった入手困難な2008年作品がついに電子書籍でよみがえったぁぁぁぁぁ!講談社BOX史上最高傑作だと私は思います!これは買い!
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Posted by ブクログ
「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「ファミレス」、堀井拓馬「ネタバレイヤー」などなど。岩城裕明「ヒールはやめて」はなんだか可愛くて和みました。矢部嵩の作品はどれも不気味で素敵。そして白井智之「白塗りの悪魔」「川辺の砂」って……不可思議なホラーとしても読めますが。ミステリファンにはいろいろ気づけて楽しい作品では。 -
Posted by ブクログ
絵描きさん買い2回目!w(今回はちゃんと『ファウスト』でチェックしてきてましたよ!)
ただ値段が高いんだ・・・orz
値段が高いのも、購買欲を擽られた要因ですがw
分厚いです。やっぱり1つの世界観を作るにはこれ位のページ数は必要なんだろうな、って思いました。注釈も多いし。
東京に3つめの新型爆弾が投下されて――っていう仮想の東京のお話です。呪詛とか魔法(?)とか出てきます。
中2病な話は好きですよww
構成も、漫画、小説、イラストリー(イラストの中に小説が書かれてる、絵本みたいな感じです)の3種が混在していて、面白いです。ちょっと同人誌っぽい作り(って言って良いのかな?)で自由度が上がって -
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Posted by ブクログ
140文字で描く怪談。ほとんど歌詞のような意味不明な内容のものからオチまでちゃんと着いた物語になってるものまで作家それぞれ個性が出ていて面白かった。
もちろん私の好みは短くとも物語になっているものだ。下手の横好きではあるが物を書いたこともあるので僅かな字数で書くことの難しさはわかる。でもこの短編集はおそらく一般ウケは狙ってないように思う。ああ、でもWebで人気の意味怖に近いものがあるかもしれない。短すぎるだけに文章の裏を読む想像力は必要だ。
澤村伊智のは短いながらもやはりキレがあった。あとは一田和樹、岩城裕明の作品が個人的には好みだった。 -
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Posted by ブクログ
○2008/09/09
とりあえず厚い!重い!
絵が多いからそんなに読む部分はないかな、と思ったら全然そんなことなかった。色んなところに不意に文とか注釈とかが入ってるし、文もどこから読んでいいかわからない(漫画のモノローグみたいな)ようなページが多くて、読み易さでは最低点…。構成は面白いのに、ちょっと残念だった。自由度が高すぎ?
章の最後にある各解説も、ファンタジーな雰囲気をガシャンと壊してしまうから微妙だった。興味深いな、と思うところはあったけど、量も量だし。
閑話休題(それはさておき)、表紙絵で特に惹かれたこともあって、やっぱり絵がいい。全部好き。子鳩さん(小市民とかぶる… 笑)が可愛い -
購入済み
想像力や文章の合う合わない
が一致しないとゾッとするには難しい。
怖いよりもどういう意味?ってなってしまうと考えるのに時間使って、この文章を読み解くのにこんな時間を…?その時間を使ったことにはゾッとしそうだけど…
良いところはタイトル通り指先、短いから隙間時間に読めるところ。
個人的に解説載ってた方が楽しめたのかな〜とは思った。