五条紀夫のレビュー一覧
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ネタバレごんぎつね
良パロディだった
すぐに火縄銃撃とうとする探偵兵十はいい味出してるし、しっかりと ごん、お前だったのか も決めてかつ余韻もいい
鼻→髭
ごんぎつねは続きものパロディだけど、こちらは全体のモチーフパロディ
これも出来が良かった
鼻が長すぎる人はファンタジーだけど、髭が伸びすぎる人はちょっとありそうなラインで良い
山月記
続きの妄想
李徴は結局獣の本性に抗えなくなったとする本来のラストが好きだからどうしても蛇足感
こんな李徴は嫌だ みたいな話
吾輩は猫である
オチは読めてた
気味が悪かった
山椒大夫
現代日本で人買いが発生して現実味があるのは宗教施設っていうのはそうかもなって感じ
パロディというか、いつもの恩田陸のオマージュ作品
山椒大夫抜きにして面白かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ自白から始まるサスペンスものですが、圧倒的に意味不明なあらすじに対して、ただただ宇宙猫みたいな顔して受け取ることしかできない時間に浸れました。
昨今、なかなか無いですからね、こういう体験。
大変ありがたいものです。
デスノートのチクワ版と捉えた方が良いのかと、はじめは思っていたのですが、登場人物の苦悩や迷走、正気からの逸脱を追想する構成なので、これはこれで一つのジャンルとして確立をした、チクワサスペンスもので間違いないです(チクワサスペンスもので間違いないです)
チクワサスペンスものってなんですか。
さて、本作、もちろんただのサスペンスで幕引きなんてことはありません。きちんと計画と作為が水面下で練られており、真犯人めいた人物が現れるわけです。
個人的には、その動機がとても良かったですね。
愛する義父から、チクワが嫌いなお前なんて娘じゃないと言われて殺すに至った、だなんて。
ここまで壮大で凶悪な犯行に及んだ理由が、そんな未熟な精神性に端を発したことに震えました。
なんて壮大なホワイダニット。
ここまでの設定を載せて繰り出されるのが、愛憎の反転とは。
奇抜なあらすじは言わずもがな、それ以上に、人の妙味を巧みに描写した一作かと思います。 -
Posted by ブクログ
今は廃墟だけが残される無人の島・龍穴島。
そこに隠されているという旧日本軍の財宝を探すべく、島に向かう一団あった。しかし、島に到着するやいなや、操舵室で惨殺死体が発見される。
クローズド・サークルと化した島で、菊田耕一は、記憶喪失の妹・紗枝を守るため重大な選択を迫られるが、その選択が彼らの運命を大きく左右することとなる……。
3つの世界線に分岐するマルチバース×孤島ミステリ。登場人物の行動により、A孤島ミステリ、B殺し合いサバイバル、C並行世界SFと分岐した世界で、それぞれ生存と事件の解决を目指す異色小説です。
起こっている事件や世界線同士の関連は割とシリアスかつ複雑なのに、端々が妙にギャグっぽい、いつもの五条紀夫節で、暗く・難しくなりすぎず面白い。妙にふわふわした兄だったり、ダーツ使いの秘書、実戦忍術教室にまじめに通う学者、作者の個性がやたらつよい地の文も。
私は普通に頭から通しA①→B①→C①→A②→B②……の順に読みましたが、A世界のストーリーを最後まで読んでからB世界へ〜みたいな読み方をしても謎が深まって面白かったかも。記憶が薄れた頃に別の読み方で再読してみたいです。
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Posted by ブクログ
2026 04/25
トンデモ設定ミステリーかと思って読んでたら、あれ?違うのかな?えっ?いや、やっぱりトンデモ設定かぁ、ん?あれ?どっち、、、?と世界がひっくり返ってはまたひっくり返る。200ページにも満たない中で次々と翻る世界。読み終わった後の本の薄さに「薄いのに濃いなぁ、、」と、しみじみ。
チクワの穴から人を見ると、その人の死に様が見える、の発想!チクワを掲げて人を見ている人の様子を想像したら珍妙奇天烈過ぎて、この先チクワを見るたびに絶対に本書を思い出す。珍妙奇天烈な内容なのに、妙にリアルに感じるのも凄いし、怖い。
チクワにアレンジを施すのが面白い。真面目であるがゆえにアレンジが凝っていくのが何とも。
第一章の男の思考の文やセリフが面白くて、大仰なのに何か間抜けな感じで、緊迫した状況なのにクスッと笑ってしまう。
理解し難い世界が展開されていく中で、自分の見ていることだけが世界の真実とは限らない。ちょっと目の焦点を変えてみると、今まで感知し得なかった世界が潜んでいるかもしれない。もしかしたら自分の認知の方が歪んでいるのかもしれない。この世界は、チクワが殺傷能力の高いごく身近な兵器として、密かに存在していることを黙認しているのかもしれない。
なーんてしょーもないことを考えて、思考の沼に落ちて行くのも、読後の楽しみ方としておまけみたいで面白かったな〜。
「チー、クー、ワー!」