長田弘のレビュー一覧

  • 読書からはじまる

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    読書に対する姿勢について考える一冊。
    言葉を蓄え、知らない世界に行けて、時に手を引いて導いてくれる友人のような本。
    忘れてしまっても何度でも読めばいいんだな。

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    2026年06月30日
  • 私の好きな孤独

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    長田弘さんの著作は岩波新書”なつかしい時間”から数えると、未だ二冊目。

    Ⅱの”本屋さん”にある”書店ではなく本屋が好きだ”や、”本の沈黙が聴こえてくるような本屋が好きだ”という表現が心に響いた。

    このような表現ができるのは詩人であり、児童文学作家だからだろうか。

    また、”本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった”とあるように、およそ八十篇のところどころに孤独を味わうモチーフが散りばめられている。

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    2026年06月14日
  • 私の好きな孤独

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    日々の喧騒から離れ、自分自身の内側にある
    静かな森へと歩を進めるような
    詩情あふれるエッセー集でした

    この本を開くと…行間からひんやりとした
    森の空気が流れ出し
    忘れていた「静寂」が漂ってきました



    長田さんが語る孤独は決して寂しいものではなく…
    それは「日々の付きあい、なりわいの内にひそむ」ものであり
    自分という存在を深く
    優しく肯定するための大切な場所だということ…

    詩人の筆致で綴られる言葉のひとつひとつは
    水彩画のように淡く
    けれど確かな手触りを持って心に広がりました



    木々の揺らぎ、鳥の羽ばたき、季節が移ろう音…
    身近な風景の中に宿る小さな奇跡に目を向け
    ただそこに在ることを慈しむ…

    その静かな営みこそが
    大人にとっての本当の休息なのだと
    教えられました



    孤独とは、自分を愛するための静かな時間である



    歳を重ねるごとに…
    一人の時間を愛せるようになった気がします!

    騒がしい世界の中で
    ふと立ち止まりたくなったとき
    この本はいつでも
    私をあの「静かな森へ」と導いてくれる
    大切なお守りのような作品になりました♡

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    2026年05月14日
  • 私の好きな孤独

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    ◼️ 長田弘「私の好きな孤独」

    なりわいと社会と旅のなかで孤独を愉しむ。オトナな本かも。

    連休にはいわゆる独立系書店、古書店をいくつか巡った。そこで引力のある一冊を買うのが慣い。詩人長田弘は知っていたが読んだことはない。タイトルと表紙のカッコ良さも相俟って、何か読み込めそうなものを感じて手に取った。

    孤独、という実感を持ったことのない人はいないと思う。家族といても、ざわめく街にいても、会社にいても孤独はある。寂しくも、時にはしんどくもあるが、これが孤独、という手触りはけっこう好きだったりする。そして、この本に語られているように、愉しむ孤独ももちろんある。まさに書店巡りしている時、目当てのカフェに入るときも楽しい孤独。

    収録されている80篇ほどの中の初編「言葉の樹」は心の余白に「樹」という字を書いて、自分だけの大きな樹、その影、光、ひるがえる葉群らを想像する、というもの。思わず想像の翼が広がる。自分にとっての大樹は、あの神社の、大イチョウだな、などと思い出す。

    「街は窓でできている。窓のない街はない。街とよばれるのは、窓のある風景なのだ」という文にもハッとさせられた。ふむ、なるほど。

    著者は当時のソ連、ポーランド、とりわけアメリカと世界各地を旅している。カフェやバーの話も盛り込まれる。もちろん、そこで感じる何かも。とりわけ、ポーランド・クラクフの、当時で百年を超える歴史を持ったカヴィアルニア・ヤマ・ミリーカ(ほんのちょっとした隠れ穴)の篇は印象的だ。アイルランド、スペインと、小説や詩ををもとに想像での楽しみ方も、なんか良き孤独。読みながら微笑んでしまう。

    さらに豊富な読書からの引用も多い。「キャッツ」著者エリオット、シェイクスピア「真夏の夜の夢」、小山内薫のベルリンの街の物語集「東京の消印」、アガサ・クリスティー、レイモンド・チャンドラーと猫の話、ジョン・チーヴァー、ほか彩り深いバラエティに富んだ楽しめる随筆が続く。

    音楽は、前半はクラシックがいくつか。チェンバロ奏者ランドフスカ夫人、ユンディ・メニューイン。ビゼーの一曲きりの交響曲など。

    後半はアメリカにどっぷり浸る。加えてジャズとボブ・ディランに対する思い入れを滔々と語る。著者の時代感が伝わってくるようだ。

    自分独自の好みの世界は、確かに孤独の1つかも知れない。「孤独のグルメ」もなんとなく分かる笑。日々愉しむ孤独を、また味わいたくなる。

    考察が興味深いものもあり、気がそそられる、豊穣な短いエッセイたちの本。オトナな気分に、ちょっとなれたかな。

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    2026年05月12日
  • 読書からはじまる

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    AIが発達して、なんでも自分で考えるより先に答えがもらえる時代に、本を読んでその先を想像する習慣は無くしたくないなぁ!

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    2026年05月10日
  • 子どもの本の森へ

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    本の中で紹介されている児童文学全部制覇しようと思います。大人はもっと児童文学を読んだ方がいいですね。子ども時代のワクワクドキドキ、冒険心を取り戻しましょう。

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    2026年03月11日
  • 私の好きな孤独

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    独特のテンポの文章。自分の中に染み渡らせたい熟成された柔らかな言葉にあふれたエッセー集。特に「手」はしびれるものがあった。

    音楽を聴くのが好きなのは、それが手のつくりだす言葉であるからだ。音のなかに音をつくりだす手が生きているからだ。

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    2025年08月16日
  • なつかしい時間

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    本著は、過去と未来と「風景の中で生きる」今を繋げるテーマで綴られるエッセイである。
    なつかしさを感じるのは、今抱いた今現在の私であると説く。過去に生きた私も先人もあの時代も出来事も全部、振り子のような関係で繋がっていると主張する。
    確かに過去を振り返らない人間はいない。その過去を振り返るその瞬間に抱いた「なつかしい」気持ちは今抱いている感情であると改めて認識してくれる。その「なつかしい」という気持ちは私やあなたという中に「風景」として残り、心を形作るのであろう。その振り返る時間は今や未来とも繋がることをエッセイという詩を通じて現代の喧騒の中で見過ごされがちな「なつかしい時間」の価値を育むべきだ。
    時代は常に昔も今も未来も変わるだろう。だが、辛い過去らも、楽しかったあの時代らも今の自分も今ここにあるというまなざしを通して大切にし、未来へ個々が育み運び繋げることであるだろうというメッセージが存分に込められた良書である。

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    2025年06月18日
  • 私の好きな孤独

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    情熱大陸でmiletのカバンから今読んでいる本として紹介していた。
    軽い気持ちで読みつつ、読んだ後芯が残るエッセイ

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    2025年04月07日
  • 私の好きな孤独

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    大人はレゴで現実にあるものを、できるだけそれらしく見えるように作ってしまいがちである。そのことにがっかりする。子供は例えば電車を作ったとして、大人から見れば到底電車には見えない。しかし子供たちの中には自分にとっての電車のイメージがしっかりとある。

    「たった1軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、自分に親しい街に変わっていくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の店に座っていると、そのことが染み渡るようにわかってくる。それが、旅だ。実も知らなかった。街の密かな感情に親しく触れ合うことが、旅の感情だ。そういう旅が好きである。」

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    2025年01月05日
  • 自分の時間へ

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    『ニコマコス倫理学』を読んだときに抱いた、形にできなかった感動が、大好きな長田さんの言葉で示されていた。

    P182
    今日、古代のギリシア人の遺した言葉を、本によって、それも明澄な日本語で、「われわれの同時代人」
    の言葉として読むことができる幸運もまた、このときにもたらされた読書という習慣なしにはなかっただろうことを考える。


    天職としての仕事に出会いたい、でもそれは甘えかもしれないとも思う

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    2024年12月19日
  • 自分の時間へ

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    長田弘は、自分の中で特別な人(詩人)なので、新しい本が出ているのを見つけるといつも買ってしまう。買ったまま満足して読んでいない弘たちがたくさんいるのだけど(持っているだけでなんだか安心してしまう)、この本は買って割とすぐに読んだ。今の自分に合っていると思ったので。
    こんなにして感じたことを、どうしてこんなに伝わる言葉に変えることができるのだろうと、また思った。自分のお気に入りの弘たちをまた読み返したくなった。

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    2024年11月04日
  • すべてきみに宛てた手紙

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    ネタバレ

    「記憶のなか」という言葉は、「心のなか」と同じ意味をもっています。そのなかに、驚きを書き込む。悲しみを書き込む。喜びを書き込む。そうやって、自分でつくりあげてゆくのが、記憶です。


    「記憶という土の中に種子を播いて、季節のなかで手をかけてそだてることができなければ、ことばはなかなか実らない。じぶんの記憶をよく耕すこと。その記憶の庭にそだってゆくものが、人生とよばれるものなのだと思う」 (P、61)



    そのときはそうと思っていない。けれども、いつかやがてその人の決定的な経験をかたちづくることになるだろうものは、人と(誰と?)そこに共にいるということ、日々を共にするということです。(P、135)





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    2024年09月25日
  • 読書からはじまる

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    長田弘さんの詩集は大好きなものが多いのに、こちらは残念ながらあまり合わなかった。所々頷く部分はあるものの、同じ事柄を僅かな違いの言い回しで繰り返し説いていたり、過去を美化しているような、退屈に感じてしまうところが多かった。言葉を大事にしているからこその文章だと思うので、読んでよかったと言いたいところだけれど、今の自分には刺さりきらなかったというのが本音。

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    2024年09月11日
  • 読書からはじまる

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    環境の変化で読書が心の支えになった時に読んだ。
    なんか言葉の細かいニュアンスを大事にする人が書いてるんだなあって思った。すごく感覚的にいろんな物事が語られて、なぜかこわさを感じた。

    129
    自分が持っている時間というのは、自由になる時間というのではないのです。
    そうではなくて、自分のもっている時間の井戸から、記憶の水を汲み上げるための時間が、一人の「私」という空のバケツを満たす、充実の時間であるだろうというふうに思うのです


    →文化を消費しまくることに私は介在しないじゃん、って思ってたけど単純にそういうことでもないらしい


    136
    経験を分け合う

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    2024年08月10日
  • 読書からはじまる

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    本が好き
    義務でも修行でもなく、ただ単に楽しい遊びだから

    この本は読書についてではなく、もっと根本にある言葉について、自分のありようについて考える導きのような本

    「言葉というのはその言葉で伝えたいことを伝えるのではない。
    むしろ、その言葉によって、その言葉によっては伝えられなかったものがある、言い表せなかったものがある、どうしてものこってしまったものがある、そういうものを同時にその言葉によって伝えようとするのです。」
    この文章を読んだ時にホッとした気がして
    伝えたい思いがあるのに、言葉にできなくて、言葉にしようと思いがよくわからなくなってしまう
    こういうことを言いたいわけじゃない...
    なんでみんなはきちんと伝えられるのだろう
    ってずっと思ってた

    伝えたいことを言葉にしようとすることで、自分の中を見つめること、確かめること
    言葉に言い表せない心のうちがあることを知り、それを伝えることができるのも言葉であること
    言葉で尽くせぬものがあることは、ごく自然なこと

    自分の言葉を持つということが、成長というのならばまだまだ成長過程
    これからも楽しく本と付き合っていきたい

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    2023年10月30日
  • 私の好きな孤独

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    エッセーというより、どれもが一遍の散文詩みたいな文章集だった
    分かりやすくはないけれどじんわり沁みる

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    2023年10月28日
  • 読書からはじまる

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    すべて読書からはじまる。本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。

    とてもよく分かる。あー私の読書はこの一言に行き着くなあと思った。

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    2023年10月24日
  • 読書からはじまる

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    うーん、なんだか思っていたものと、というか少し違うような気がした。うなずくところもありそうでないところもあり。

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    2023年10月13日
  • 私の好きな孤独

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    ネタバレ

    前半はエッセイというより、詩や小説のようでどう捉えてよいかわからず少しペース遅めに読んだ。
    後半は著者の話が増え読みやすかった。
    自分から逃げないことが終始語られていたと思う。
    ジャズが聴きたくなりました。

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    2023年06月16日