自分の時間へ

自分の時間へ

825円 (税込)

4pt

4.0

「自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによってつくられているのだと思う」「後になっておおきな意味をもつことになることのおおくは、しばしば始めは、何でもない些細なことにすぎない」「得たものはつねに、失ったものに比例している」──。言葉と共に暮らし続けた詩人の記憶から静かに届けられる、自らの人生を生きていくための小さなヒントたち。傑作エッセイ集。解説 辻山良雄

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自分の時間へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    だれかにもこの温かさが届きますように。

    本は心が着る服。

    言葉は人生の盾と矛で、言葉の豊かさは幸いをもたらす。詩は呼吸である。

    豊かな言葉が詰まった本や詩や音楽、それを大事にしてきたおかげで、(わたし)は立派な木に育ったのかもしれない。風や嵐で曲がりくねり折れてしまうのではないかと、曇りの空を

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    詩的な文章で、心を温かく包みこんでくれたような本だった。
    著者が言葉というものを、本当に大切にしていたことが、文章から感じた。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    詩人らしい、どこか深みがある言葉で綴られる
    エッセイで、読み進めていくうちに心に残る
    言葉が多くありました。
    最後に特に印象的だった文を紹介します。
    自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによって
    つくられているのだと思う。
    あとがきに描かれた一文です。


    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

     さまざまな人々との出会いと交わりを、日々の暮らしのなかで、自身の生活圏で、あるいは書物を通して遠い国や遠い過去の人々とも、著者が大切にしてきたことがよくわかる随筆集。従兄である立子山博恒との思い出の形で東京に暮らし始めたころのジャズとの出会いが語られる「立子山のこと」、本の内容だけでなくモノとして

    0
    2024年09月17日

    Posted by ブクログ

    『ニコマコス倫理学』を読んだときに抱いた、形にできなかった感動が、大好きな長田さんの言葉で示されていた。

    P182
    今日、古代のギリシア人の遺した言葉を、本によって、それも明澄な日本語で、「われわれの同時代人」
    の言葉として読むことができる幸運もまた、このときにもたらされた読書という習慣なしにはな

    0
    2024年12月19日

    Posted by ブクログ

    長田弘は、自分の中で特別な人(詩人)なので、新しい本が出ているのを見つけるといつも買ってしまう。買ったまま満足して読んでいない弘たちがたくさんいるのだけど(持っているだけでなんだか安心してしまう)、この本は買って割とすぐに読んだ。今の自分に合っていると思ったので。
    こんなにして感じたことを、どうして

    0
    2024年11月04日

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