すべてきみに宛てた手紙

すべてきみに宛てた手紙

770円 (税込)

3pt

4.1

人生は、「やめたこと」「やめざるをえなかったこと」「わすれてしまったこと」で出来ている。そうして結局、己のなかにのこったものは? 今の自分にのこったものから、あらゆることがはじまるのならば――。この本のページを開いた読者=「きみ」へと詩人はまっすぐ語りだす。贈られるのは39通の「手紙」たち。体温を帯びた言葉のすべてに胸が震える、珠玉のエッセイ集。

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すべてきみに宛てた手紙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『人の人生は、やめたこと
    やめざるをえなかったこと
    やめなければならなかったこと
    わすれてしまったことで
    できています。
    わたしはついでに
    やめたこと、わすれてことを後悔する
    ということも、やめてしまいました
    ‥‥
    物事のはじまりは、いつでも瓦礫の
    なかにあります
    やめたこと
    やめざるをえなかったこ

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    一人旅の道中、尾道の紙片にて、縦に積まれた本の山からたまたま手にした本
    開いた頁のはじめの一節を読んで、これは今出会うべくして出会った本だと確信した

    紙片に行かなければ、ぜったい出会ってなかった本
    時間をとって、静かな場所で、大切に読んだ
    とてもうれしい出会いでした

    なにかを「途中で辞める」を初

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    エッセイ。
    はじめから、最初の一行から、心に刺さりました。
    確かにそうだ。と。

    とても短くて、雑学があって、読みやすく、
    あっという間に読み終え、
    カフェで読みたい本に入れたかった。と
    今更ながら感じました。

    いつも手元におき、時間が空いたらふと読むような
    本。

    0
    2022年05月17日

    Posted by ブクログ

    最近は、本屋に行ったときには、結構積極的に詩を手に取るようにしているけれど、やっぱり自分にとって長田弘さんを凌ぐ詩人はでてこない。
    彼の書く優しいけれどカッコ良いは自分の憧れであると同時に、なんとなく懐かしい本当の居場所のような気もする。なんだか矛盾するような気がするが本当にそう感じるのだ。

    長田

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    一滴ずつ、心に染み込んでくる文章でした。手紙、という名前がぴったり。
    本という形になっていても、読んでいるひとりだけに向けて書かれている。それと同時に「いつでも、どなたもどうぞ」とも言ってもらえているようで素敵な文章でした。
    優しさも厳しさもある。でもしんどさはない。
    読む方も、少しずつ染み込ませる

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    詩と手紙と散文との境目が消失した名編。論ずることの不毛と、「引く(=引用)」ことのゆたかさを教えてくれている。これは、「体験」する本である。以下、後日を待つ(2022/05/13)。

    0
    2022年05月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「記憶のなか」という言葉は、「心のなか」と同じ意味をもっています。そのなかに、驚きを書き込む。悲しみを書き込む。喜びを書き込む。そうやって、自分でつくりあげてゆくのが、記憶です。


    「記憶という土の中に種子を播いて、季節のなかで手をかけてそだてることができなければ、ことばはなかなか実らない。じぶん

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    詩人・長田弘氏が私たちに書き送る手紙39篇が収められている本。
    どの手紙も言葉の一つ一つが味わい深く、それぞれの手紙に
    ハッとさせられる一言がある。
    私は「行きどまりと思ったとき、笑い声が聞こえてきた」から始まる
    中国の詩を紹介している手紙8と
    エミリ・ディキンソンの詩を紹介している”痛み”について

    0
    2023年02月19日

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