私の好きな孤独

私の好きな孤独

929円 (税込)

4pt

詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。1999年6月に刊行され、2013年5月に新装版が刊行されたエッセー集『私の好きな孤独』、待望の文庫化!!

「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののようにとらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった。

「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、
じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の
店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる」
( 本書収録「朝のカフェ」より)

音楽、珈琲、旅、酒、読書──。
孤独を慈しみ味わうために必要な「小道具」たちをモチーフに、いまなお多くの人に愛されつづける「言葉の魔術師」が詩的魅惑を豊かにたたえながら紡ぎ出し指南する、「孤独」との明るく前向きな付き合い方。

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私の好きな孤独 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    色を感じ、音に感じ、日々の付き合いの中の明るい孤独。その静けさの中を歩く。
    少し急いで読みすぎたかもしれない。。

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    長田さんは好きな詩人の一人ですが、詩人らしく一つ一つの出だしが詩のよう。
    「本屋さんが好きだ。書店でなく、本屋だ。」

    うんうん。

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    音楽、珈琲、旅、酒、読書など、明るく前向きな孤独との付き合い方を指南するエッセイ。
    「言葉の樹」で心を掴まれる。
    風景や色に対しての独特な観点が印象的。
    「交響曲第一番」「窓」「本屋さん」
    繰り返し読みたくなる。
    音楽については解説書の趣き。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。

    前半は、短編のような、少し長い広告文のような
    ラスト一行に心掴まれる文章。
    「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに変えるのは、つねに愛着である。」
    ふわりとバーボンの香りがたつ。

    街を描かれた章では、これから歩く

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    独特のテンポの文章。自分の中に染み渡らせたい熟成された柔らかな言葉にあふれたエッセー集。特に「手」はしびれるものがあった。

    音楽を聴くのが好きなのは、それが手のつくりだす言葉であるからだ。音のなかに音をつくりだす手が生きているからだ。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    情熱大陸でmiletのカバンから今読んでいる本として紹介していた。
    軽い気持ちで読みつつ、読んだ後芯が残るエッセイ

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    大人はレゴで現実にあるものを、できるだけそれらしく見えるように作ってしまいがちである。そのことにがっかりする。子供は例えば電車を作ったとして、大人から見れば到底電車には見えない。しかし子供たちの中には自分にとっての電車のイメージがしっかりとある。

    「たった1軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    エッセーというより、どれもが一遍の散文詩みたいな文章集だった
    分かりやすくはないけれどじんわり沁みる

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長田弘のエッセイ集。2ページほどで綴る人生の悲哀と滑稽さ、猫、愛、言葉、音楽、駅、コーヒー、ヨーロッパやアメリカの街角についての考察。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    詩人である著者の日々、思い出、好きなカフェ、ジャズ…短い話がたくさん。どの話もことばが大事に愛をもって扱われていて、好きな文章だった。「奥行きの深い言葉」と解説でも言われているけれど、本来ことばでは切り取ることのできない物事の奥行きを、そうと分かっていてもできうる限りすくい取ろうとするような誠実さを

    0
    2022年09月15日

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