長田弘のレビュー一覧

  • 読書からはじまる
    すべて読書からはじまる。本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。

    とてもよく分かる。あー私の読書はこの一言に行き着くなあと思った。
  • 読書からはじまる
    うーん、なんだか思っていたものと、というか少し違うような気がした。うなずくところもありそうでないところもあり。
  • 私の好きな孤独
    前半はエッセイというより、詩や小説のようでどう捉えてよいかわからず少しペース遅めに読んだ。
    後半は著者の話が増え読みやすかった。
    自分から逃げないことが終始語られていたと思う。
    ジャズが聴きたくなりました。
  • すべてきみに宛てた手紙
    詩人・長田弘氏が私たちに書き送る手紙39篇が収められている本。
    どの手紙も言葉の一つ一つが味わい深く、それぞれの手紙に
    ハッとさせられる一言がある。
    私は「行きどまりと思ったとき、笑い声が聞こえてきた」から始まる
    中国の詩を紹介している手紙8と
    エミリ・ディキンソンの詩を紹介している”痛み”について...続きを読む
  • 読書からはじまる
    本への愛をとても感じる文章。本は読んでも忘れるものだけれども、それによって再読するチャンスが得られるという考え方は素敵。聖書が章や節で分けられて引用されるようになるのに1500年以上かかっているというのは知らなかったし興味深い。
  • 読書からはじまる
    読書についてというよりも本とは言葉とはといった内容。私自身本を読むことは好きだけれど同時並行が出来ない分、後回しにしてしまうことが多い。本と向き合う時間をきちんと設けたいなと改めて思った。
  • 読書からはじまる
    詩人ならではの言葉の向き合い方や言い方が、正直読みにくかったです。
    ただ、「面白い視点」は多かった。

    「若い世代が本を読んでない」わけではなく、「若い世代が読む本を大人が読まない」のだ。

    人は自分が触れてきた言葉しか表現することはできないし、自分がいいと思った言葉を使うようになる。
    日常から意識...続きを読む
  • 読むことは旅をすること
    地図を眺めながら読みすすめるとその土地に、その時代にいる気持ちになれる。読み終えた本を抱えてその土地に行き、その本をよみこんでいく。
  • なつかしい時間
    清水眞砂子さんの本を読んだ後だけに、余計に、懐かしむ弱さ=現実を肯定する、変革する視点の弱さを感じた。

    最後の方に出てくる、長田さんの詩五編、訳詩の楽しみ、使い方の哲学、遠くを見る目(これは繰り返し出てくるテーマでいささか、その後、飽きてきたが)は良かった。

    私も紙としての本を偏愛するのものであ...続きを読む
  • なつかしい時間
    言葉にこだわって、言葉を大切にする。
    やさしさとリズムのある詩がとても好きです。
    エッセイも詩を読むような文章。
    福島出身の長田弘。
    とてもたくさんの著作があるのですね。
  • 知恵の悲しみの時代
    古本市でみつけて即購入したのは、これまで長田弘さんの本から、たくさんのことを教わってきたから。なかでも大切な『私の二十世紀書店』が、戦争と革命、難民、開発の時代であった二十世紀を世界文学から読み直すものであったのに対し、この本は、日清戦争が始った1894年から、1945年まで、戦争に覆われ、言論統制...続きを読む
  • 知恵の悲しみの時代
    「戦争のない日常の平凡な時間のうつくしさこそ、かけがいのない『人間の慰み』であり、わたしたち自身の手にとりかえすべき大切なものである」