長田弘のレビュー一覧

  • 読書からはじまる
    本に対する心構え、立ち位置を改めされ再認識させられた本です。200頁ほどの本ですが、少し時間がたてば何度も読み返して新たな解釈、発見気づきがある本です。
  • 読書からはじまる
    読書という行為が人生にもたらすものは何か。なぜ読書が必要なのか。読書の意義を説きつつも、平易な言葉で読書に対する心理的なハードルを上げることはない(寧ろ下げてるくらい)。それって結構すごいことだと思う。この一冊も僕の心に植わった木になった。きっと大きく育つだろうなって気がする。
  • 読書からはじまる
    本を読むということがどういうことなのかを考えるのが本書です。

    「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。
    ことばがゆたかな人は、ゆたかである。ことばが貧しい人は、貧しい。

    気になったことは以下です。

    ・友人としての本。友人というのはその場かぎりではありません。「ずっとつづ...続きを読む
  • すべてきみに宛てた手紙
    エッセイ。
    はじめから、最初の一行から、心に刺さりました。
    確かにそうだ。と。

    とても短くて、雑学があって、読みやすく、
    あっという間に読み終え、
    カフェで読みたい本に入れたかった。と
    今更ながら感じました。

    いつも手元におき、時間が空いたらふと読むような
    本。
  • 読書からはじまる

    本を読む意味を一緒に考え、本好きの自分を優しく肯定してくれる本です。
    本に書かれている言葉によって、自分の存在を確かめたり肯定したりできる。
    見たこともない世界を言葉から想像できる。
    本を通して世界と、自分と静かに対話できる。
    いつでもそばにある、いてくれるという心強さを感じる。
    自分の言葉にでき...続きを読む
  • 読書からはじまる
    【2022_02】他の方が主催される読書会でのテキストが、長田さんの『最初の質問』という絵本だった。それが縁となって手にした著作。今年はこれ1冊しか読めなかったとしても、もう後悔することはないだろうと思う。できることなら、生前にお会いして、「先生」と呼ばせていただきたかった。うまくコメントできないが...続きを読む
  • 読書からはじまる
    スケールが違った。巷に溢れている読書術とは違い、なぜ人生に読書が必要なのか、あたたまる視点で書かれていた。
    情報収集に躍起な今の時代の虚しさを、私も感じていたが、それも言葉にされていた。

    読売新聞のこどもの詩のコーナーで、名前を毎日拝見していたが、本を読むのは初めてだった。
    ああ、これが本当に文を...続きを読む
  • 読書からはじまる
    ひとにとって本とは、読書とは、そして言葉とはなにか

    静謐なエッセイ。

    ひととしてのありようを考えさせる後半は、
    何度も読み返したい素晴らしいものだった。
  • 読書からはじまる
    どの一文をとっても心に深く染み渡るような本でした。
    読書に何か目的意識を持って取り組むような使命感にかられて読むことがあり、純粋に楽しむということを忘れることがありました。多くの情報を取り入れるためではなく、自身の記憶に残るような一文・一句に出会いたくて、本を読んでいたことを思い出せました。好きなフ...続きを読む
  • なつかしい時間
    1日がめまぐるしくなった、この時代だからこそ立ち止まって考えたいと思った
    急がずじっくり過ごしていきたいですね_φ(・_・

    2021-9-6 ☆4.8
  • なつかしい時間
    便利な生活へと成長し続け、次第に忘れらていく感受性。
    スマホを持ち歩き、気がつけばデジタル中毒の自分。
    言葉・風景・本・習慣等のなかから生まれる大切な時間を歳を追うごとに感じ取れなくなっていました。
    そんな忘れられていた大切な時間を蘇らせてくれる1冊です。
    著者の長田さんとこの本を買って勧めてくれた...続きを読む
  • なつかしい時間
    NHKテレビ「視点・論点」で1995年から17年にわたって語った48回の元原稿を初めてまとめた全篇に別の3篇を加えたものだそうです。
    「なつかしい時間」とは日々に親しい時間、日常というものを成り立たせ、ささえる時間のことであり、誰にも見えているが、誰も見ていない、感受性の問題をめぐるものであるそうで...続きを読む
  • なつかしい時間
    よい!!
    人との関係、対話について、場づくりについて、とても共感できる。
    視点論点のまとめだそうで・・・そんなの出演していたなんて、知らなかった・・ショック。。。
    長田弘は大学生の頃に出会って、当時は鬱々すると、詩をよく書き写していた。
    内田樹、外山滋比古などの言っていることに通じるなーと、思い出し...続きを読む
  • なつかしい時間
     私の詩人長田弘のイメージは、いつも大きな樹と寄り添う物語の人があります。樹はその人の原風景であり、自然とのつながりでもあります。NHK視点・論点で長い間語られた物語の終結として、今の時代を深く振り返る鏡でもあるようです。
     一人一人の生きてきた証としての原風景、良き時代という安易な表現ではなく、人...続きを読む
  • 私の好きな孤独
    音楽、珈琲、旅、酒、読書など、明るく前向きな孤独との付き合い方を指南するエッセイ。
    「言葉の樹」で心を掴まれる。
    風景や色に対しての独特な観点が印象的。
    「交響曲第一番」「窓」「本屋さん」
    繰り返し読みたくなる。
    音楽については解説書の趣き。
  • 私の好きな孤独
    描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。

    前半は、短編のような、少し長い広告文のような
    ラスト一行に心掴まれる文章。
    「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに変えるのは、つねに愛着である。」
    ふわりとバーボンの香りがたつ。

    街を描かれた章では、これから歩く...続きを読む
  • 読書からはじまる
    NDC 019

    (・あれ、私が借りたこの本は、池澤春菜さんの解説がのってない。読んでみたい。)

    私にとって、哲学的で読みやすくはなかった。一回読んだだけではわからないなと思う言葉もあった。でも、出会ってよかった。なにがよかったとかどうよかったかとかをここに言い表せないところが、自分が「よい言葉」...続きを読む
  • 読書からはじまる
    気に入った文章の抜粋。

    本は死んだすべての人の中から、自由に自分で友人を見つけることができる。何千年もの昔に友人を求めることができる。読むとは、そうした友人と遊ぶということです。

    子どもには、大人には、老人にはこういう本といった壁で囲むような考え方は、わたしたちにとっての本の世界をすごく狭く小さ...続きを読む
  • 読書からはじまる


    「どんな言葉をどれだけきちんと使っているか、あるいはどれだけきちんと使えないでいるかが、それぞれを違える大事なものになってゆく」という一節に納得したり、「読書の鉄則は、ただ一つです。最初に良書ありき、ではありません。下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる、です」という言葉に共感して思わず笑ったり。
    読書を「...続きを読む
  • 私の好きな孤独
    長田弘のエッセイ集。2ページほどで綴る人生の悲哀と滑稽さ、猫、愛、言葉、音楽、駅、コーヒー、ヨーロッパやアメリカの街角についての考察。