長田弘のレビュー一覧

  • 読書からはじまる

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    どの一文をとっても心に深く染み渡るような本でした。
    読書に何か目的意識を持って取り組むような使命感にかられて読むことがあり、純粋に楽しむということを忘れることがありました。多くの情報を取り入れるためではなく、自身の記憶に残るような一文・一句に出会いたくて、本を読んでいたことを思い出せました。好きなフレーズに付箋を貼ったり線を引いたりして、ふと本棚から取り出して読み返したくなるような一冊との出会いを、読書は届けてくれる。そんな行為がとても貴いことに感じられる一冊でした。

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    2021年11月13日
  • なつかしい時間

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    1日がめまぐるしくなった、この時代だからこそ立ち止まって考えたいと思った
    急がずじっくり過ごしていきたいですね_φ(・_・

    2021-9-6 ☆4.8

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    2021年09月06日
  • なつかしい時間

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    便利な生活へと成長し続け、次第に忘れらていく感受性。
    スマホを持ち歩き、気がつけばデジタル中毒の自分。
    言葉・風景・本・習慣等のなかから生まれる大切な時間を歳を追うごとに感じ取れなくなっていました。
    そんな忘れられていた大切な時間を蘇らせてくれる1冊です。
    著者の長田さんとこの本を買って勧めてくれた彼女に感謝したいです。

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    2021年02月27日
  • なつかしい時間

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    NHKテレビ「視点・論点」で1995年から17年にわたって語った48回の元原稿を初めてまとめた全篇に別の3篇を加えたものだそうです。
    「なつかしい時間」とは日々に親しい時間、日常というものを成り立たせ、ささえる時間のことであり、誰にも見えているが、誰も見ていない、感受性の問題をめぐるものであるそうです。
    他には、ことば・時間・風景・本・対話・自作の詩などを中心に語られています。

    1995年に放送された第1回目の「国境を越える言葉」では、「言葉以上におたがいを非常に親しくさせるものはありません。にもかかわらず、その言葉を共有しないとき、あるいはできないとき、言葉くらい人をはじくものもありません

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    2019年02月23日
  • なつかしい時間

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    よい!!
    人との関係、対話について、場づくりについて、とても共感できる。
    視点論点のまとめだそうで・・・そんなの出演していたなんて、知らなかった・・ショック。。。
    長田弘は大学生の頃に出会って、当時は鬱々すると、詩をよく書き写していた。
    内田樹、外山滋比古などの言っていることに通じるなーと、思い出した。
    日々の中で、学びと気づきと生きる力、指針を見出す感性と思考を持つことを思った。詩人なので、言葉がとても美しい。

    下記引用
    「この世界の子どもたちである私たちに必要なことは、一か八かといった一発勝負ではなく、創造というのは再創造であり、発見というのは再発見なのだという考え方、受け止め方を、毎日

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    2013年11月09日
  • なつかしい時間

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     私の詩人長田弘のイメージは、いつも大きな樹と寄り添う物語の人があります。樹はその人の原風景であり、自然とのつながりでもあります。NHK視点・論点で長い間語られた物語の終結として、今の時代を深く振り返る鏡でもあるようです。
     一人一人の生きてきた証としての原風景、良き時代という安易な表現ではなく、人と人、人と自然が相対して寄り添ってきた記憶をもう一度手に入れたい。
     3.11以降に人々の中に生まれてきた、本来の繋がり、人と人とのつながる社会への思索として、読み返してみたいと思う。

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    2013年10月14日
  • 子どもの本の森へ

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    また読みたい本が増えてしまった。
    改めて読み直したい本もある。
    90年代の2人の対談ではあるけれど、今の時代に置き換えても共通する話題もあるように感じた。
    最近、小説は読んでも楽しめないが児童書は好きな理由がこの本を読んだら理解できた。

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    2026年03月21日
  • 世界は一冊の本 ――definitive edition

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    世界を一冊の本として捉えることは、文字を超えた自然や日常、さらには過去の人々の記憶まで、人生という物語を形作る「言葉」として深く感じ取ることだと思う。

    詩の一節「生きるとは、考えることができるということだ」の通り、世界を感受したあと、自分の思索を重ねる。その過程こそが真の「読書」であり、豊かに生きることの本質なのだと教えられた。

    著者はあとがきで「詩は賦(ふ)である」と述べている。賦とは、目に映る事物をありのままに描き、詩的表現を通して世界に働きかけることをいう。単に世界を眺めるだけでなく、言葉を通して丁寧に向き合う能動的な姿勢こそが、本書の底流にある思想だと感じた。

    本書の詩はすべて、

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    2026年02月19日
  • 読書からはじまる

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    どんどん読書から遠ざかってきていたけど、最近また読書を始めて、この本に出会えて良かったと思う。心に蓄える言葉を増やせるように読書をしたいと思う。

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    2026年02月08日
  • 自分の時間へ

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    詩人らしい、どこか深みがある言葉で綴られる
    エッセイで、読み進めていくうちに心に残る
    言葉が多くありました。
    最後に特に印象的だった文を紹介します。
    自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによって
    つくられているのだと思う。
    あとがきに描かれた一文です。


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    2025年11月21日
  • すべてきみに宛てた手紙

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    最近は、本屋に行ったときには、結構積極的に詩を手に取るようにしているけれど、やっぱり自分にとって長田弘さんを凌ぐ詩人はでてこない。
    彼の書く優しいけれどカッコ良いは自分の憧れであると同時に、なんとなく懐かしい本当の居場所のような気もする。なんだか矛盾するような気がするが本当にそう感じるのだ。

    長田さんの詩やエッセイは、気持ちの良さに身を任せてサラッと読んでしまうこともできるけれど、本当に深く読もうと思って立ち止まってみると、彼の使う言葉や単語を、自分が本当には理解できていないことに気づく。そこで辞書を使って調べてみる。言葉の意味が明確になる。改めて長田さんの詩を読んでみると、さっきよりも少し

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    2025年05月06日
  • 読書からはじまる

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    長田さんの読書へのまなざしは20年以上の時を経て、なお普遍的。
    読書から何を得るのか、そもそも人はなぜ読書するのか、
    様々な角度からかかれ、大切にしたいと思う言葉がちりばめられている。

    p7「情報の言葉は、それによって自分の位置を知るための言葉でなく、それによってそれまで知らなかったことを知るための言葉なのです。」

    p185「ひとの記憶の目安となるのは、自分の言葉を見つけたという思いがそこにのこっているような時と場所のことであり、そうして、自分の言葉をみつけるということは、自分の心のなかにもっている問題をみずからいま、ここに確かめる、確かめなおすということだからです。」

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    2025年04月20日
  • すべてきみに宛てた手紙

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    一滴ずつ、心に染み込んでくる文章でした。手紙、という名前がぴったり。
    本という形になっていても、読んでいるひとりだけに向けて書かれている。それと同時に「いつでも、どなたもどうぞ」とも言ってもらえているようで素敵な文章でした。
    優しさも厳しさもある。でもしんどさはない。
    読む方も、少しずつ染み込ませるように読んでいきたいです。何度でも読む。
    谷川俊太郎さんの解説もしみじみよかった。

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    2025年03月18日
  • 読書からはじまる

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    この方の本は2冊目。
    やっぱり慈愛に溢れた方だなぁと思う。
    少しずつゆっくり読んだ。
    なんとなくそういう読み方がしっくりくる。

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    2025年02月26日
  • ことばの果実

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    ネタバレ

    ことばの果実から果物の香りがしてくる。
    なかでも、ミカン、トマト、白桃、アスパラガス、納豆が私の記憶を呼び覚ます。
    ミカンは小さい頃見た木箱の思い出。釘が危ない粗悪な箱。友達のお母さんの、「掴み取りできた分だけあげるよ」という言葉に乗せられて張り切った思い出もある。
    トマト。子どもの頃のトマトは酸味たっぷりの「野生的」トマトだった。
    白桃。漱石の『三四郎』にも登場する水蜜桃。「日本の近代の味」
    アスパラガス。娘と行った函館の旬のアスパラガスの美味しさ。『失われし時をもとめて』(プルースト)にも出てくるていう。
    そして納豆。韓国の納豆鍋。一度食べたい。

    こうして私は長田弘さんのことばの魔法にか

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    2024年11月23日
  • 私の好きな孤独

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    色を感じ、音に感じ、日々の付き合いの中の明るい孤独。その静けさの中を歩く。
    少し急いで読みすぎたかもしれない。。

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    2024年10月31日
  • 自分の時間へ

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     さまざまな人々との出会いと交わりを、日々の暮らしのなかで、自身の生活圏で、あるいは書物を通して遠い国や遠い過去の人々とも、著者が大切にしてきたことがよくわかる随筆集。従兄である立子山博恒との思い出の形で東京に暮らし始めたころのジャズとの出会いが語られる「立子山のこと」、本の内容だけでなくモノとしての本が人の記憶に残すその力を語った「本のかたちのこと」と「本の色と本の服のこと」がとてもよかった。

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    2024年09月17日
  • 私の好きな孤独

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    長田さんは好きな詩人の一人ですが、詩人らしく一つ一つの出だしが詩のよう。
    「本屋さんが好きだ。書店でなく、本屋だ。」

    うんうん。

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    2024年05月21日
  • 私の好きな孤独

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    音楽、珈琲、旅、酒、読書など、明るく前向きな孤独との付き合い方を指南するエッセイ。
    「言葉の樹」で心を掴まれる。
    風景や色に対しての独特な観点が印象的。
    「交響曲第一番」「窓」「本屋さん」
    繰り返し読みたくなる。
    音楽については解説書の趣き。

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    2024年04月21日
  • 私の好きな孤独

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    描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。

    前半は、短編のような、少し長い広告文のような
    ラスト一行に心掴まれる文章。
    「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに変えるのは、つねに愛着である。」
    ふわりとバーボンの香りがたつ。

    街を描かれた章では、これから歩く街並みが
    少し詩情をもっと眺められるような味わい。

    「舞台。都会のプラットホームは、都会の舞台のようなものである。ただしヒーローもいなければ、ヒロインもいない。」
    「地下道には、いま、ここというものがない。いま、ここという感覚が失われてしまえば、じぶんなんてものは、あっさり見失われてしまうのだ。」

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    2024年03月01日