酒巻久のレビュー一覧
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キャノン電子株式会社の社長である、酒巻氏の著作。
彼は1999年に社長に就任したときに1%だった経常利益率を、
わずか6年で13%まで伸ばした。
その秘訣が、ドラッカーの教え通りに経営してきたことにあるという。
いろいろと勉強しても、それを実践して成果に結び付けないと、
何のために勉強しているのか分からない。
ドラッカーの教えに納得しつつなかなか行動が伴わない事も多いなかで、
このように日本の身近な成功事例が紹介されると理解もさらに進む。
酒巻氏は初任給をもらった記念にドラッカーの本を買い、
以後実直に彼の教えを実践してきたらしい。
「体系的廃棄」、すなわち、ムダの削減でかなりの利益が出る -
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ネタバレ[ 内容 ]
頭が冴えた朝は、メール処理ではなく創造的な仕事からスタートする。
こうしち習慣の積み重ねが、仕事の成果に大きな違いを生んでいく。
キヤノン電子のカリスマ社長が学び、身につけてきた仕事習慣を、九つのテーマごとに徹底指南。
[ 目次 ]
序章 人間の能力は何で決まるか?
1章 時間・仕事を管理できる人、できない人の習慣
2章 上司とうまくやれる人、やれない人の習慣
3章 部下をうまく動かす人、動かせない人の習慣
4章 情報収集・整理・アイディア出しがうまい人、へたな人の習慣
5章 勉強して自分を伸ばす人、伸ばせない人の習慣
6章 交渉に強い人、弱い人の習慣
7章 会議を活かす人、活 -
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ネタバレ感銘を受けた内容を端的に列挙する
○仕事はどんな仕事であれ3年続けろ。喜んで雑務のように見える仕事を最低3~5年することで、必ず何か見えてくるものがあるし、自分にその仕事が向いているかどうかはそのくらいの年数を必要とするから。
○一日の始まりに、その日の一日の大まかなスケジューリングをすることによって、一日がスムーズに回り出す。そして、その日の終わりに、スケジュール通り何故うまくいかなかったかをフィードバックすることが、効率的な一日を過ごせれる一歩になる
○手柄は他人にあげろ。出世は遅れるかもしれないが、自分の味方が増えて結果的に協力してくれる人が多くなり、良い仕事が出来るようになる。
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・常に相手の立場に立って物事を考えること
・AとBどちらがいいでしょうかと聞くのではなく,自分はこう思うからこうだと思うが,いかがかというのを相談する(自分の意見を持つ)
・上司の顔を立てる。
・部長に相談するとき,「部長はこの道の権威なので教えていただいたほうがよいと課長がおっしゃっていた」など
・おもしろい情報はまずは自分が発信しないといけない
・海外の企業とのやりとりの際には宗教に関する知識は必須
・コネで入社などがあるが,ビジネスの世界では当たり前。それも手段。
・交渉の際には相手よりもこちらのほうが情報が多いことが前提
・会議の際には,だれがキーパーソンか。どのような言い方をすれば -
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キヤノン(株)の役員、酒巻久は1999年小会社のキャノン電子社長に就任する。当時のキャノン電子はグループ内のお荷物会社であり、事実上の左遷人事。が、坂巻は腐ることなく、社内改革を進める。社員もビジネスも切るべきところはバッサリ切り、使える社員には更に高い成果を求める。そして、たどり着いたのが宇宙ビジネス。
実に見事なサクセスストーリー。主人公、坂巻の聖人君子っぷりと順調すぎる経営改革はおとぎ話のようだ。が、宇宙ビジネスへの新規参入なんて、それなりの利益、自社と親会社からの信頼を獲得していなければできなかっただろう。大きな結果には、地道な努力が伴っていることを改めて知る。
そんな成功譚は認め -
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キヤノン電子会長の著者が、本体のキヤノンから左遷(実際は再建を託されている)され、当時ダメ子会社だったキヤノン電子へ転籍し、見事に再建。後に念願だった宇宙ビジネスへ踏み出すまでを追っている。
自らの体験談の本だが、自分を主人公に据えて客観的に、一部関係者以外は仮名で表現されており、ノンフィクション小説のようなノリで書かれている。著者にそういう文才があるのか、出版社による編集のなせる技なのかは不明。
構成の方法はさておき、酒巻社長は現場を熟知しているだけに「ごまかしが効かず」、現場の管理者達は特に、常に緊張感を持って仕事に向かうことになる。ダメ子会社だった頃の問題点と問題人物をつぶさに排除・ -
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ネタバレ評価基準は取り入れたキーフレーズの数
星の数に対して0〜1,2〜3,4〜7,8〜11,12以上
感想--
孫さんが推薦しているとの帯に惹かれ手に取った。
内容はキャノン電子社長の坂巻久さんの経験談を通して問題の本質を見極める方法や考え方が記載されていた。職場における上司や部下などの人間関係が企業の体質に現れているという考えがベースにあるの感じた。良い企業とは、企業の考えが従業員に伝わり、ピリッとした空気を持ち合わせているらしい。それらを醸成するために、考えを浸透させ、指示をしたあとの経過にも気を配らせる必要があり、定期的にウォッチされていると考えさせることが自発的に動くことができる会社を作り -
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*「業績は企業の内部には生じない」「業績は、企業の外部の顧客に、市場に依存する」。
*営業で一番大切なことは、顧客に会う時間をいかに長く取れるかである。ドラッカーは、「人材は、雇うことができる。ところが時間は、借りたり、雇ったり、買ったりして増やすことができない」として、そのかけがえのない時間が失われているとしたら、何に時間がとられているのか、まずはそれを明らかにすべきといっている。営業の場合、顧客に会う時間が少なくなる一番の理由は、移動に時間が食われてしまうからだ。一般に営業マンは、勤務時間の2割以上、人によっては5割以上を移動に費やしているといわれている。営業マンは顧客に会ってナンボであっ