酒巻久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「見抜く力」をベースに置きながら、「リーダーとはどうあるべきか」が描かれたビジネス書との印象。
「どんなリーダーが求められるか」や「良いリーダー(または悪いリーダー)がいると組織はどうなるか」の説明がわかりやすい。具体例が挙げられているのも一つの理由だろう。
特に気になった点は以下箇条書き。
・下から目線→謙虚さ、無知の知、が大切
・背中で察知→いつもと違う、小さな変化に気づく
・2週間毎のレポート=論理的思考の訓練
(課題は何か、そのために何をすべきか、成果、次はどうする)
・「よくわからんがやってみろ」⇔「誰もやってないことを面白がってやろう」
→部下には言いたいことを言わせる
・自分が -
Posted by ブクログ
現在、世界で民間企業主導による宇宙開発事業が進んでいる。
日本においても例外ではなく宇宙事業に民間企業参入しつつある。
そんな中で、キャノン電子が大きな役割を果たしていることを知る人は少ない。
本書はダメ子会社とされたキャノン電子がいかにして再生し、宇宙産業に参画できるまでになったかが克明に書かれている。
酒巻はキャノンから子会社キャノン電子に社長と就任した時、キャノン電子の役員は昼間からスポーツクラブで汗をかき、碁会所に通っていた。
優秀な社員は数時間で仕事を終わらせ、勤務時間に自分の趣味のサイトを運営していた…
まず酒巻は社員に、自覚、自発、自治、の精神を教え自ら考え動ける社員へと -
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ドラッカーの教えを実際にどのように経営に活かしてきたのかを実例をふんだんに交えながら語られていて興味深い。
1.利益の出し方
ムダをなくす:古いものを体系的に捨てていく。時間のムダをなくす。
社員の目的・目標を明確にして達成には報いる。
2.自ら動く社員をつくるマネージメント
強みを活かす。すべてができる人はいない。
コミュニケーションの問題への取り組み(同フロア内での電子メール禁止というのは思い切った手法)
3.変化を捉える企業戦略
不況を乗り切るための3つの戦略
コストダウン:ネガティブなイメージのあるコストダウンだが、コストを製品の重要な「機能」「スペック」と捉えて、この先も市場で勝負 -
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201511/
不良(品)の発生は「人・物の移動距離」や「作業者間のコミュニケーションの濃淡」と密接な関係があり、間締めはその低減に大きな威力を発揮するのだ。/
一事が万事とはよくいったもので、小さなルールが守れない人間に大きなルールが守れるはずがないのだ。ゴミや前向き駐車など取るに足りないようなことでも厳しく臨むのはそのためだ。小さなルール破りを見逃せば、必ず大きなトラブルが起きる。工場では小さなルールを破ることが、人命にかかわる事故につながることがよくある。だからこそ一罰百戒の厳しさが必要なのだ。/
余談だが、前向き駐車の彼に辞めてもらうとき、「私が責任を持ちますから何とか助けてやってくだ -
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トップの意識で会社は変わる。逆に言えば「魚は頭から腐る」もまた真なり。変革しなければ、死ぬだけだ。
既存事業がすでに衰退の状況になっているのに、なかなか意識を変革できない。
それこそイノベーションのジレンマであるが、子会社の場合は特にそういう事例が多いと感じる。
当方が働く会社も、あるグループ企業の所謂「子会社」である。
本書に記載されていたようなサボリ社員のエピソードは、正直かつての日本企業は似たり寄ったりだったと思う。
ある程度親会社から仕事が流れてくるために、自立性は失われ、考えもせずに言われたことだけやるようになる。
それでも変革しようとして立ち上がる社員もいるはずであるが、大抵は「余